日曜開店商店街日和

新京橋商店街

話の種落ちている


▲商店街入口の「真実の口」。小学生から大人まで、さまざまな人が雨を避けて商店街を通る

 雨の日のアーケードはありがたい。傘を車中に忘れた記者のようなうっかり者にとってはなおさらだ。入り口にあるシンボル「真実の口」の前で、道を渡って来る人が傘を閉じてはほっと息をつく。隣りでは買い物を終えた人が傘を広げ、道をカラフルに彩る。

 1995年に完成したアーケードは新京橋商店街の自慢。夜間もずっと点灯していて、疲れて家路につく人の夜道を優しく照らす。防犯カメラを設置したのは都島区内で最初。合志利三理事長は「ここはひったくりゼロ件」だと胸を張る。

 振興組合が主催する恒例行事「花詩の種」では、同区の伝統野菜・毛馬きゅうりの苗を無料配布。今年から、地域の人の積極的な参加を目指してフリーマーケットを開催するとともに近隣の学校の吹奏楽部や神社のだんじりなどを呼び、盛り上げる。

 昨年8月にはオランダ祭りが開かれた。一昨年からオランダ領事館と協力して行っており、領事館が貸し出す衣装を見たり、大阪で唯一のオランダ料理店の料理を味わえる。

人でにぎわい話が飛び交う


▲世話役さん

 合志利三理事長(73)

 話の飛び交う花と緑の豊富な「ローマの下町」をイメージした商店街です。「商店街は銭もうけだけではない。長い目で見て人の集まる商店街に」と考え、年4回の「ビギン寄席」、「花詩の種」(毎月)などイ ベントの集客に知恵を絞っています。

電車が走った昭和の商店街

 本屋「周文堂」(同区東野田町5丁目817)

 初代の創業から約50年、商店街の古顔本屋には、明るく話上手な現在の店主・岡本祐子さん(53)が選んだとっておきの健康食品や健康書を置いている。もちろん一般書や雑誌も扱い、まちの本屋ならではの細かい気づかいで取り置きや注文もできる。岡本さんが昭和50年代に嫁いで来た時「商店街の中に踏切があった」という。かつて商店街を横切っていた城東貨物線の引き込み線があった。現在、遊歩道になってい る。「商店街の中をゴトゴト電車が走って、みんなが踏切の開くのを待っていた」─。昔懐かしい風景が目に浮かぶ。

目を引く店名「日本1」

 食堂「日本一」(同区東野田町5丁目27)

 オムライス、カレー、うどんに定食となじみのメニューを数多くそろえる定食屋。目を引く店名は「戦前から日本橋1丁目の交差点にあった喫茶店が由来」と店主の大野隆庸さん(63)。大阪・京都で親族が同名の店を展開し、出征していく兵隊がそれら店の看板の前で写真を撮っていたそうだ。配達人らののどをうるおした喫茶店「日本一」も今は食堂としていくつかが残るだけ。戦前戦中の世相を思わせるエピソードが眠る店。

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