週刊大阪日日新聞

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2018/12/8

和空下寺町 心穏やかなひとときを体験 

宿坊でプチ修業体験プログラム


「写経」体験する女性

 大阪のド真ん中、天王寺区下寺町には南北1400m、東西400mのエリアに80以上の寺院が集中する、国内でも珍しい寺町。その一角に2017年春、宿坊「和空(わくう) 下寺町」がオープンした。体にやさしい朝粥や精進料理、写経や写仏、座禅などのプチ修業体験、いろいろな文化体験ができ、宿泊者からは「心穏やかなひとときを体験できた」などと喜ばれている。


▲愛染明王を本尊に縁結びや商売繁盛で信仰される愛染堂「勝鬘院」

 周辺には、聖徳太子ゆかりの四天王寺や法然上人が住んだといわれる一心寺、愛染明王を本尊に縁結びや商売繁盛で信仰される愛染堂「勝鬘院(しょうまんいん)」、大阪夏の陣で真田幸村が戦死した安居神社など、有名な神社仏閣が点在している。この地を訪れると幾多の歴史ドラマの雰囲気が体感できる。

心落ち着く「和の空間」

 暖簾(のれん)をくぐり、宿坊の中に入ると外観のモダンな雰囲気とは違い、落ちついた「和の空間」が温かく出迎えてくれる。


▲暖簾(のれん)をくぐり、宿坊の中へ

 部屋に案内されると、まるでホテル。和風なのにゆったりと就寝できそうなふんわりベッド。館内着が作務衣、スリッパが下駄型とモダンな雰囲気の中でも「やはり、ここは宿坊なんだ」と感じる。

 午後6時からの夕食は1階にある大広間が食事会場となり、精進料理をいただく。「食事も立派な修行の一つなんです」と教えていただき、宿泊者全員で「食前観」を読んで唱えて食事が始まる。

 量は少ないと思っていたが、「ボリュームもありおいしい」と宿坊体験者は大満足。食べ終わった後は、グループごとに食後観を唱えて部屋に戻り、しばしゆったりとした時間を過ごす。

宿坊でプチ修業体験


▲精進料理を食するのも修行の一つ

 夜の修行体験は、食事会場と同じ大広間で、希望で「写経」か「写仏」を選ぶことができる。

 「墨で文字を書くのは苦手」と抵抗がある方は、写仏の体験が気軽にできてお勧め。

 写仏は宿坊の近くにある愛染堂さん≠フご本尊の愛染明王様の写仏セットが体験できる。「縁結びの仏さま」ということにちなんで、ピンクの筆ペンでなぞり描く。

 修行体験が終わると部屋に戻って自由時間。特に消灯の決まりもなく、トイレもお風呂も部屋に完備しているので気を使うことなくマイペースで過ごせるのがいい。

朝はお勤め≠ゥら

 翌朝は、午前6時40分にロビーに集合。朝のお勤めは、宿坊から歩いて5分ほどの場所にある「愛染堂 勝鬘院」へ。

 「この時間帯に境内に入ることができるのは和空 下寺町の宿泊者のみ」で、閉まっている門をあけていただいて中へ。朝のお勤めは愛染堂の本堂で7時からスタート。

 お勤めの最中は一人一人焼香をしたり、いっしょにお経を唱えるが、正座が苦手な人でもイスなので安心。作法も教えてもらえ、分かりやすいイラスト入りの説明書もいただけるので、心配はいらない。

 境内散策をしていると、心洗われる気持ちになって歩いて宿坊へ。

かゆの教えで10の効能


▲ホテルのようなモダンな和風部屋

 午前8時、宿坊に戻ると大広間の食堂では朝食の朝粥が用意されている。

 宿坊で朝粥が出されることが多いのは、仏教(禅)の世界では「粥有十利(しゅうゆうじり)」としてお粥を食べると、健康や美容に良いなど10の効能があるという教えから。実際、お粥を食べると、胃腸に負担が少なく体が軽くなったようで体調がいい。

 チェックアウトは午前10時。初日のチェックイン時に申し込んでおくと、下寺町の寺や神社を無料でガイド付きで案内してもらえるからうれしい。石畳がレトロな天王寺七坂など観光できるスポットがたくさんあるので歴史と日本文化を感じる最適のエリアだと実感できる。

 広報担当マネージャーの和栗隆史さんは「精進料理や座禅、写経などの修業体験を通し、ときには周辺の寺社に足を運んでいただき、心安らぐひとときをお過ごしください」と話している。


■和空 下寺町

 大阪市天王寺区下寺町2−5−12
 電話06(6775)7020/午前5時〜深夜0時受付 Mail:info@waqoo-pj.jp


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