週刊大阪日日新聞

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2018/9/15

中高一貫校 増設も視野 

吉村市長 8校程度を予定


▲中高一貫教育校「大阪市立水都国際中学校・高等学校」の完成予想図(大阪市教委提供)

 吉村市長は8月2日の記者会見で教員評価と同時に市立校の「特進中学校」構想を表明し、現在の市立高校を活用し、高いレベルの中高一貫8校の新設を表明した。吉村市長は「家庭の経済的な理由で私立中に行きたくても行けないが、特に高いレベルの勉強を頑張りたい大阪の子どもたちに、新たな公立の選択肢を作りたいとの意向だ。

水都国際、来春開校

 来年4月、国際戦略特区制度を活用した全国初の公設民営の中高一貫教育校「大阪市立水都国際(すいとこくさい)中学校・高等学校」が住之江区南港中の南港ポートタウンにあった小学校跡地に開校する。

 大阪で公立の中高一貫校は、咲くやこの花中学校・高校(此花区、2008年4月開校)、府立富田林中学校・高校(17年4月開校)に次いで3校目。

 設置は大阪市が、運営は民間の「大阪YMCA」が行う。YMCAは単位制・通信制の高校やインターナショナルスクールを運営し、予備校時代からの講師管理ノウハウや、語学学校として海外ともパイプがあることなどが評価されて決まった。

適性検査重視の中学入試

 同校は公立校としての教育水準と公共性を教育委員会が担保しつつ、現行の公務員制度とは異なり、外国人教員などの柔軟な任用で、多様な資質能力がある教職員やボランティアを安定的に確保する。中学校は、適性検査と英語学習に関するグループ面接で選抜する。募集人員は80人。

 高校の募集はグローバル探究科1年生80人。選抜資料は、学力検査と実技検査の成績、調査書、自己申告書。学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科。実技検査は、英文の音読、英語による口語試問を予定している。

高校卒業と同時に「国際バカロレア資格」

 話題性が大きいのは世界の名門大学でも認められ、国際的に評価の高い教育プログラムである国際バカロレア認定コースを持つ点。

 公設民営学校を担当する同市教委教育政策課首席指導主事の大西忠典さんは「入学した生徒には授業料など経済的にも心配することなく、質の高い中高一貫教育を受けていただいて、大阪の公立教育の起爆剤になってもらいたい」と期待を寄せている。


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