週刊大阪日日新聞

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2018/5/12

スケボーでミナミから世界へ

屋内施設やプロ育成専門校開設

 2020年東京五輪の正式種目に採用されたスケートボードへの関心が高まる中、大阪市中央区の商業施設「心斎橋ビッグステップ」に屋内型スケボーパーク「スポパー」がオープンした。近くの専門校には、スケボーの技術と関連カルチャーを学べる専攻科が開設された。スケボーに親しむ土壌があるミナミから、新たな文化が花開こうとしている。


▲障害物の上をデッキの腹部で滑る城田さん=大阪市中央区のスポパー

 3月4日に開設されたスポパーは、スポーツ用品店「スポーツタカハシ」(大阪市中央区)が近くにあった施設を移転拡充した。スケボー場は面積約360平方m。地下2階を改装し、床面は滑りやすいコンクリートに敷き直した。ジャンプ台や手すり、河川敷の堤防を再現した斜面などの障害物は、プロの着想を取り入れた。都市部にある屋内施設は全国でも珍しい。

将来のアスリート

 休日には、エンターテインメントを楽しむ感覚でフェンスに人だかりができる。隔週日曜日に開かれる教室(定員30人)は常に予約が埋まり、毎日のように練習にやって来る小中学生もいる。ジャンプ台を使って空中高く飛び上がり、スケートボードを回転させるなど技(トリック)を次々と繰り出す。

 東大阪市の中学1年、城田波聖さん(12)の夢は海外でプロになり、世界最高峰のストリートリーグで優勝すること。「例えたら野球で甲子園を目指すような感じ」と言い切る。

 さまざまな技を動画で会員制交流サイト(SNS)に投稿できるようになり、子どもたちの上達はめざましい。同社セールスリーダー石川周治さん(41)は「スポーツとして取り組む小学生にとっては重要な場。次の次くらいの五輪を考えている子どもたちもいる」と話す。

ビジネスチャンス

 スケボー発のビジネスも広がりを見せ始めている。大阪でも地元のスケーターがデザインを手掛けた板(デッキ)やファッションがブランドとして認知されてきた。

 こうした流れを受け、バンタンデザイン研究所高等部は4月、大阪校に「スケートボード&デザイン専攻」を開講した。第1期生は15〜18歳の4人。海外で活躍するプロスケーターらを講師に、スケボーの実技に加え日常レベルの英会話を学び、グラフィックや映像のデザインを身に付けるのが特徴だ。高卒資格も取得できる。

 同校で入学事務局を担当する岩崎翔也さん(29)は「リアルなモデルがいるので、子どもたちは将来を想像しやすい」と話した。


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