週刊大阪日日新聞

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2018/5/12

誘客あの手この手 VRや専用アプリ開発

世界遺産に推薦の百舌鳥・古市古墳群


▲堺市博物館で公開されているVRの一場面。築造当時の大山古墳を再現している(堺市提供)

 世界遺産への推薦が決まった大阪府の「百舌鳥(もず)・古市古墳群」─。登録が決まれば府内で唯一の世界遺産となり、有力な観光資源になると見込まれている。地元では、世界最大級とされる古墳のスケール感を伝えるバーチャルリアリティー(VR)や専用アプリの開発など、観光誘客に向けた取り組みが進む。

 堺市にある百舌鳥古墳群は、仁徳天皇陵として知られる国内最大の前方後円墳「大山(だいせん)古墳」をはじめ、4世紀末から5世紀後半にかけて築造された大小44の古墳が現存する。

全体像を実感


▲「藤井寺古墳探検」アプリの画面。目当ての古墳のボタンを押せばVR映像が映し出される=藤井寺市の誉田御廟山古墳

 大山古墳近くの堺市博物館では、国内推薦が決まった昨年8月からVR技術を活用した映像を来館者に公開。カメラ5台を搭載したドローン(小型無人機)で上空300メートルから撮影した大山古墳の映像を、ゴーグル型専用ディスプレーで楽しむことができる。

 映像は25分間ほど。コンピューターグラフィックス(CG)で古墳が造られた5世紀の風景や古墳内部の石室なども再現している。

 堺観光コンベンション協会プロモーショングループの倉田亨グループ長補佐は「地上では実感しづらい全体像を見てもらうためのVR。増加が予想される外国人観光客に備えて多言語化も進める」と話し、今夏までに英語や中国語、韓国語に対応できるよう改良する予定だ。

 このほか同市は、大山古墳の隣接地にガイダンス施設を整備する計画。古墳の模型や築造当時の様子、石室内部を再現した映像などを公開するという。

8カ国語対応

 百舌鳥古墳群から東に10キロほど離れた古市古墳群(藤井寺市、羽曳野市)には、誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(応神天皇陵)など45の古墳がある。古室山古墳や津堂城山古墳など、立ち入り可能な古墳が多いのが特徴だ。


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