週刊大阪日日新聞

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2018/3/24

米国の多文化社会解説 

千林出身 小西氏、滝井高で講演


▲生徒の質問に答える小西さん。講演で「都心に比べ、トランプ支持者が多い地方にはスターバックスは極めて少ない」と指摘した

 大阪・千林出身で、国際ジャーナリストの小西克哉さん(63)が守口市馬場町2丁目の大阪国際滝井高で米国政治の要点について講演した。多文化社会をテーマに「大事なことは声を上げないと誰も問題にしない。米国には不自由に対してすぐに声を上げられる柔軟なシステムがある」と解説した。

 国際教養大客員教授でもある小西さんは、多文化主義の根幹には、人種や信条、性的志向など特定の利益を代表する「アイデンティティーの政治」があると問題提起。

 アイデンティティーの政治は、1950年代から60年代に最盛期を迎えた公民権運動に代表されるもので、黒人女性がバスの白人用座席に座り、逮捕された「ローザ・パークス事件」が大規模な抗議行動に発展したと例示。性的少数派を指す「LGBTQ」を巡る活動も全米で同性婚が合法化される成果につながった。

 一方、トランプ大統領を支持する白人労働者層には「アイデンティティーの政治への反発がある」との見解を付け加え、8日の講演では国際科生ら約60人が真剣な表情でうなずいていた。


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