週刊大阪日日新聞

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2018/3/10

雰囲気一新、横町が脚光 女性や若者集客狙う

人気店が集まり、相乗効果も


▲裏路地の人気店が入居するルクア大阪のバルチカ(JR西日本SC開発提供)

 大通りを一歩奥に入った裏路地に飲み屋がひしめき、仕事帰りのサラリーマンたちが集まる街のイメージが強い「横町」─。大阪には「裏なんば」や「裏天満」といった横町文化が根付くが、近年は再開発で個性的な店舗を集め、雰囲気を一新した横町が脚光を浴びている。これまでのような男性中心ではなく、若者や女性といった幅広い層の集客につなげる狙いだ。

 大阪市北区の露天神社北側の一角にある奥行き約60m、幅4mほどの路地は、土地を所有する地元の不動産会社の雲雀(ひばり)ケ丘土地が再開発して、2015年3月に「お初天神裏参道」としてオープンした。

「食」が集積


▲若手経営者たちの飲食店がひしめき、女性の姿が目立つお初天神裏参道

 路地の両側には、イタリア料理や焼き肉など16の飲食店が集積。夕方になると店先に椅子やテーブルが並び、多くの若者や女性でにぎわう。週末には延べ千人以上の集客があるという。

 もともと飲食街のあった路地だが、バブル時代の地上げの影響でにぎわいを失っていた。そこで同社の吉本草彦(かやひこ)さん(29)が責任者となって「女性が気軽に立ち寄ることのできる空間に変えよう」と再開発に着手。地元有名店の若手経営者らに入居を働きかけた。

 店舗当たりの客単価は3千円ほど。多様な食がリーズナブルに楽しめるため、はしご酒をする客も多いという。年内には、空きスペースにさらに10店舗ほど誘致する計画。吉本さんは「おもしろく楽しい空間 とし、大家と店舗、客がウィン・ウィンとなるようバランス良く発展させたい」と意気込む。

高い回転率

 フロア全体を横町の雰囲気に改装したのは、JR大阪駅ビルのルクア大阪地下飲食街「バルチカ」だ。昨年12月のリニューアルで、面積をこれまでの約3倍となる2115平方mに拡張。店舗数を9店から27店に増やした。

 この中には串カツの老舗「松葉」や京橋発祥の居酒屋 「徳田酒店」などの人気店もあり、駅ビル地下としては珍しく全店舗が深夜0時まで営業する。

 ルクア大阪によると、店舗当たりの客単価は2500円程度。客の回転率が高く「計画以上の売り上げになっている」という。

 横町の「安くて、おいしい」というコストパフォーマンスの良さを、バルチカに取り入れたJR西日本SC開発業態開発室の舟本恵室長は「裏路地の歴史が感じられると同時に、女性にも安心して楽しんでもらえる。人気店が集まっているので、幅広い客層が集まる相乗効果も生まれている」と手応えをつかむ。


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