週刊大阪日日新聞

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2018/1/27

幼児教育 最前線 英語がペラペラ 人格形成も

性格を見極め、コーチングで導く


▲視覚・聴覚・体感覚に働きかける授業を行うウォーカーさん(右)

 壁面に投影された図を指差しながら、「エブリバディ タッチ アップ ダウン」と呼びかける先生役の4歳の女の子。生徒役の幼児たちも呼び掛けに元気よく英語で答える。なかには、ついこの間歩き始めたであろう1歳ほどの幼児まで、英語を理解してアクションを起こす。ここは大阪市北区中津の「クリエイティブ・ラーニング・アカデミー」。従来の詰め込み式の早期教育とは一線を画し、現代社会に必要な自己表現力、問題解決力、協調性、リーダーシップなどのソーシャルスキルをオール英語で学ぶ、新しいタイプのインターナショナルスクールだ。

CLA梅田(クリエイティブ・ラーニング・アカデミー)


▲一人一人の性格を細かく分析。個別のコーチング法などもクラウドで共有し、親にも開示している

 卒園時までに、米国カリフォルニア州公式カリキュラムの小学2年相当の課程を修了する同校の教育。しかし、学力面以上に注目するべきは、社会生活に必要なスキルが高いレベルで身に付くところだ。この総合早期教育を可能にするのは、脳科学や児童発達心理学を取り入れた同校の特徴的な指導法にある。

 「先生が教壇に立ち、一方的に教えるやり方は150年前から変わっておらず、今の時代の教育法としてパーフェクトでない。必要な能力を完璧に身に付けさせるには、最新の教育法が必要」と代表のウォーカー・ショーゾー・ウィンクープさん。

 その言葉通り、授業を見学すれば、誰もがその違いにすぐに気付く。コミュニケーション心理学のNLP(神経言語プログラミング)を取り入れ、先生とコーチ、生徒の3者が介在して授業を進めたり、理解度を早めるために一人一人の性格をVAKで正確に把握して、個別に教え方を変えたりしている。

3種類の学び方見極めて

 先ほど紹介したVAKの意味だが、ウォーカーさんによると、人間の学び方はV・A・Kの3種類、「見る(ビジュアル)」「聞く(オーディオ)」「やる(キネスティック)」があり、いわゆる「見て覚えるのが得意な子」「やりながら覚えるのが得意な子」などに分かれるという。本来、こうした性格を見分け、教え方を変えれば理解力に差が出にくいが、現実の教育現場で取り入れているところはほぼない。

 特に従来の教育は、黒板やプリントで勉強する「見る」が中心。だから、「聞く」「やる」の感覚が強い子は、「見る」の教え方だけだと理解できないことがある。さらにそういった子どもに対して「なぜ覚えられないの≠ニ叱るのは的はずれ」とウォーカーさん。

 そこで、同校ではまずV・A・Kの傾向をコーチが個別に見極める。「この子は一人でいる時間の方が伸びる」とか、「この子はみんなといる時間が伸びる」などの情報を、左の写真のようにすべてデータにまとめている。

 V・A・Kの違いで学習に差が出ないように、例えば「足し算」の教え方では、繰り返し聞かせたり、ボールを1個ずつバケツに入れたりして視覚・聴覚・体感覚のすべてに働きかける。どの子も分かる楽しささえ味わえば、どんどん伸びるという。

「嫌い」を「好き」に変える3ステップコーチング

 授業風景を見ていると、みんな本当に楽しそうだ。一人くらいサボる子がいてもよさそうだが、全員が目を輝かせ、授業に集中している。子どもたちがここまで成長したのは、さまざまなコーチング法のたまものだ。

 では、そのコーチング法にはどんなものがあるのか。「一番簡単で、いろんな場面に使えるのが3ステップコーチングです」とウォーカーさん。

 例えば、散らかった部屋を見て「片付けなさい」と叱っても、親の思い通りに子どもは動かない。これはピンクのゾウの原理≠ナ「ピンクのゾウを想像してはダメ」と聞くと、脳の構造上、間違いなく頭の中にピンクのゾウが思い浮かぶ。つまり「片付けなさい」と言えば片付けない自分を、「廊下を走ってはダメ」と言えば、走っている自分を想像するから、親の思いと反対の行動をとりがちになる。

 そこで役立つのが3ステップコーチング。第1ステップは、親自身が鼻歌でも歌いながら楽しそうに片づける姿を見せる。嫌々やれば、片付けは嫌なことだと子どもが感じるからだ。第2ステップは子どもと一緒に楽しく片付ける工夫をする。そして第3ステップでは、子どもが片付ける姿を見守ってあげる。このコーチングを実践すれば子どもの行動は劇的に変わるという。

 「じっとしてご飯を食べるとか、公園の遊具で順番を守るなど3ステップはどんな場面にも効果的。このコーチングができれば、子どもはこうした社会スキルをすごいスピードで身につける」とウォーカーさん。

人格の51%は幼児期の教育で決まる

 テストのための英語ではなく、会話をするための英語が身に付き、さらにそのバックグラウンドとなる人格形成までが楽しみながら身に付く同校の教育。

 V・A・Kなど性格の49%は生まれつき決まっている。だが、残り51%は幼児期の経験が大きく影響する。「その51%を確実に磨くには、絶対に最先端の教育が必要なんです。特にその後の人格を決めてしまう1歳半から6歳までの経験が大事。こうした教育をすべての学校が実践すれば、20〜30年先に間違いなく日本のGDPは世界一になる」とウォーカーさんは使命感に燃えている。

クリエイティブ・ラーニング・アカデミー梅田

大阪市北区中津6-7-1
TEL.06(6147)9298
●キンダーガーテン(1歳半〜6歳)
●アフタースクール(3〜12歳)
●サタデークラス(3〜12歳)
※見学は随時実施中


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