週刊大阪日日新聞

大阪市(北・都島・城東・旭・鶴見区)・守口市・門真市
(社)日本ABC協会加盟紙 242,937部

2018 新春号

槌音響く大阪南北軸 

万博誘致実現は東西軸の誕生へ

にぎわいの多極化進む


▲1970年開催の日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル「太陽の塔」。2018年3月19日から約半世紀ぶりとなる塔内一般公開が大きな話題で夢の再来≠ノ注目が集まる

 2018年の大阪は春に市営地下鉄・バスの民営化を控えており、キタとミナミのターミナルが競うように集客施設整備へと槌音(つちおと)を響かせている。キタの玄関口JR大阪駅前では、すでに東梅田で佳境に入っている阪神百貨店などの改築高層化が進ちょくしており、西梅田でも元中央郵便局跡地が梅田3丁目計画として高層ビル化に着手される。駅北側の「うめきた」も2期工事に入り、付近は大阪の玄関口にふさわしいスマートな街並みを目指す。

 関西空港からの玄関口であるミナミのなんばターミナルは、精華小跡地が物販・商業ビル、新歌舞伎座跡地はホテルなどになる予定でこちらもキタと競うように建設が進む。

 大阪の大動脈である地下鉄は4月からどう変わるのか? すぐに効果が期待されるのは、サービス面と周辺開発だ。ここ数年、利用者は「コンビニなどが便利になり、トイレもきれいになった」と肌で感じている。今後は駅ナカがさらに物販などで便利になり、駅周辺の再開発も民間のノウハウを生かして活性化する。一時はお荷物扱いされた市バスもLRT(ライト・レール・トランジット)と呼ばれる新交通システムを組み込んで、人口密度と高齢化を見据えながら地域活性化に乗り出す。

 背景には18年中に訪日外国人数で、関西が東京を含む関東を抜きトップに躍り出る可能性が大きいことがある。日本全体では一段落した感がある訪日外国人客(インバウンド)景気だが、大阪を中心とした関西では消費額は高い伸び率を維持している。

 外国人から見て関西が商業都市とUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を兼ね備え、注目度満点の「大阪」を中心に日本を代表する歴史遺産の「京都」、大型クルーズ船がひっきりなしに出入りする国際都市で牛肉などグルメでも高評価の「神戸」と、京阪神3都ががっちりタッグを組んだ複合的魅力が大きい。

 そして11月には、2025年国際万国博覧会(万博)の大阪誘致の是非が決定する。大阪湾に浮かぶ予定地・夢洲は、すでにIR(統合型リゾート)用地として着々と開発準備が進んでいるが、万博開催が決まれば一気に弾みが付いてアクセス交通網整備にも拍車が掛かる。

 これまでの大阪は、キタとミナミの南北2極文化で伸びてきた。これからは京都と神戸が東西軸として加わり、より多極化、その分内外の人々の動きが多様化することで新たなにぎわいがあちこちに生み出されることになりそうだ。


pagetop