週刊大阪日日新聞

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2017/11/25

自転車のルール教えマス 在住外国人に講座

港区のNPO 事故回避へ評判上々


▲警察官(右)の交通ルールの説明に耳を傾ける外国人ら

 大阪市港区で外国人の住民に日本語を教えているNPO法人「市岡国際教育協会」が、自転車の交通ルールの指導に乗り出した。自転車に乗る外国人が多くなる一方で、交通ルールが分からず事故に遭うケースも。講習会を受講した外国人からは好評を得ている。

 同協会は、毎週金曜夜に1時間半ほどの日本語教室を開催している。指導役として、大学生から80代までのボランティア約80人が登録している。学習には毎回約40人の外国人が参加、日本語のレベルに応じてマンツーマンで指導している。

命を乗せる

 「交差点では必ず止まって、左右の安全を確認してから渡ってください」「2人乗りは絶対にやめてください」─。先月27日夜、港区民センターで、港署の警察官が資料を使いながら、自転車に乗る際の注意点を順番に説明した。参加した外国人は約40人で、中国やベトナム、インドネシアなどの出身者が集まった。

 外国人らは、衝突事故の様子を再現したDVDなども視聴。警察官は「自転車は一人一人の命を乗せている乗り物です」と事故への注意を呼び掛けた。

 同協会の札葉正隆会長は「教室の生徒たちは大部分が自転車を使っている。事故に遭ったという声も聞く」と心配そうに話す。

 同協会は昨年、近隣住民との摩擦を生まないよう、正しいごみの出し方を指導したこともあり、今回は事故に遭わず安全に生活してもらおうと講習会を企画した。

受け入れて理解

 10年前に来日したという米国出身の男性(48)は「大変ありがたかった。中学生と小学生の2人の子どもにも、交通ルールを伝えたい」と感謝。パキスタン出身の男性(27)は、事故の際にどこに電話を掛ければよいかを質問していた。男性は「自転車は毎日乗っている。事故に遭ったことはないが、『110番』の電話番号が分かって良かった」と語った。

 港区役所によると、区内の人口約8万1500人のうち、外国籍を持つ人は約2500人(3月末現在)。講習会に参加した筋原章博区長は「異なる文化や生活習慣を持つ人を拒絶するのではなく、受け入れた上で、日本で必要なことを教えることが大切だ」と強調した。


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