週刊大阪日日新聞

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2017/10/28

私立の魅力発掘

ロボットの世界大会に出場 4年連続の快挙達成
追手門学院 大手前中学校

耳の不自由な家族のために


▲世界大会へ出場するロボットサイエンス部のチーム。
右から顧問の福田教頭、南方博君(1年)、櫻井鴻乃介君(2年)、
辰巳瑛君(3年)、倉冨星衣さん(2年)、帖佐遥夢さん(1年)

 国際的なロボットコンテスト「WRO(World Robot Olympiad)Japan 2017」が9月17日に、東京で開催され、追手門学院大手前中学校のロボットサイエンス部がオープンカテゴリーで4年連続の最優秀賞を獲得。日本全国から集まった小・中・高校生の代表として、11月にコスタリカで行われる世界大会へと出場する。

発想が光るロボットづくり

 今回、大会出場した約170チームの頂点に立ったロボット「しゅわっと君」は、声を手話に通訳する指型ロボット。プログラミングを担当した同校のロボットサイエンス部リーダーの辰巳瑛君(3年)は、「耳の不自由な家族のために」と、音声認識アプリケーションから開発した。技術はもとより、今大会のテーマである「持続可能性」を、身近な問題に落とし込んだ発想にも独自の着眼点が光った。

ロボットづくりは人づくり

▲ロボットからプレゼンの映像、ポスターまで生徒だけで制作

 以前からプログラム教育の先駆けとして知られる同校。当然ロボットづくりにも定評はあるが、目指しているのは人づくり≠セ。「ロボットづくりは、人づくり。コミュニケーション能力や、自ら考え行動する能力を高めることが目的です」と、顧問の福田哲也教頭。大会での発表も教育の一環で、ロボットの総合授業では、生徒が生徒を教えるユニークな授業も行っている。今回の最優秀賞受賞はまさに、こうした学びの成果そのものだ。

 チームのメンバーらは、「耳の聞こえない人とコミュニケーションできるロボットは素晴らしいものと思っているので、世界中の人にきちんと伝えたいです」と、世界大会に向けて意気込みを語っていた。


関西初の醸造コース新設

アナン学園高等学校

 アナン学園高等学校が来年4月から醸造コース≠新設する。醸造コース設置は国内私学高では初の試みで、注目を集めている。

 ワインの製造技術を中心に、ワイン学、発酵食品学など、発酵に関わる知識を学び、技術や知識を生かした進路を目指す。

 醸造技術は発酵食品、培養技術は医療・健康分野に、また分析技術は検査技師に生かすなど、3年間の学びを通して進路の幅が広がる。

 醸造コースは普通科に属し、1年次には生物の基礎やワイン学を学び、2・3年次には分析実習や、微生物実習などを通して、さらに専門的な知識を身に付ける。また、実際に校内でブドウを栽培し、自家栽培や自家製造を通じ、発酵関連産業での即戦力となる技術を身につける。

 「大阪は全国7位のぶどう収穫量があり、日本のワイン製造場はここ10年で40カ所増えているが、技術者の人手不足が叫ばれている。こういった社会的背景をもとに大阪で醸造を学ぶのは、これからの社会に大きく貢献できる」と吉田允久校長。

 アルコール度数の調査など、アルコールを扱う分野は機械によって管理を行う。反面、機械的な作業のみだけでなく、校内にぶどう畑を置くことによって、手作業の重要性や楽しさも学ぶ。

 11、12月に開催されるオープンキャンパスでは体験授業も予定されており、関西初の醸造コースの内容について知ることができる貴重な機会となっている。オープンキャンパスの情報はアナン学園のホームページ上で確認できる。


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