週刊大阪日日新聞

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2017/9/30

商業地5年連続上昇 

最高はキタ 勢いはミナミ


商業地で最も地価の高い大阪市北区大深町に建つグランフロント大阪南館

 大阪府は9月19日、7月1日時点の地価調査(基準地689地点)の判定結果を公表した。前年と比べた商業地の変動率は5・0%(前年4・7%)で、5年連続の上昇となり、上昇幅も拡大した。商業地の最高価格は前年に続き、グランフロント大阪南館のある大阪市北区大深町で、1平方bル当たり1460万円ながら上昇率は10・6%にとどまった。2位の同市中央区宗右衛門町(クリサス心斎橋)の上昇率は29・1%で、価格も1420万円と迫っており、勢いではミナミがキタをしのぐ。住宅地の変動率は前年と変わらず、4年連続の横ばいとなった。

 商業地の市区町村別の上昇率の上位地点は、大阪市福島区の14・6%を筆頭に、同市浪速区14・ 1%▽同市中央区13・3%▽同市西区12・2%▽同市北区11・5%−と続いた。

 都心部を中心に、商業性に優れた地域や、利便性に優れたマンション用地需要がある地域、好調なインバウンド(訪日外国人客)による店舗・ホテルの需要がある地域で、地価が上昇した。

 谷澤総合鑑定所の真里谷和美専務は「北区、中央区が高くなりすぎ、近隣の福島区、浪速区が上がってきている。北区は天井感が出ている」と分析する。

 大手デベロッパーの三井不動産は、心斎橋筋商店街と鰻谷南通りの角地に、地上5階・地下2階建ての新たな商業施設を2018年秋にオープンさせる予定。カジュアル衣料大手のギャップなどが入居し、気軽にショッピングができる空間を提供する。

 同社は好調に推移するインバウンドを念頭に「中央区は魅力のあるエリアなので、開発を進めていきたい」と意欲を示す。

 商業地の上昇率では、1位のクリサス心斎橋に続いて2位も中央区で、南本町4丁目が23・2%と急伸。浪速区の日本橋3丁目(21・3%)と幸町2丁目(20・0%)も2割台の高い伸びを示した。下落率の上位地点は、大東市のマイナス1・4%、大阪市大正区のマイナス0・9%など。

 住宅地の市区町村別の上昇率上位地点は、大阪市北区5・1%▽同市福島区3・7%▽同市浪速区3・6%▽堺市北区3・1▽大阪市天王寺区1・6%−など。下落率上位は、千早赤阪村マイナス2・9%▽岬町マイナス2・5%などだった。利便性の高い徒歩圏内の住宅地で地価が上昇傾向にある一方で、徒歩圏外の住宅地では引き続き下落傾向が続き、二極化が鮮明になっている。


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