週刊大阪日日新聞

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2017/8/26

平和への誓い新た 

京橋駅空襲慰霊祭、冥福祈る


▲犠牲者の冥福を祈る参列者

 太平洋戦争末期、大阪市の旧国鉄京橋駅に1t爆弾が落とされ、多くの人が犠牲になった「京橋駅空襲」から72年の8月14日、慰霊祭が同市のJR京橋駅近くの慰霊塔前(同市都島区)で執り行われた。遺族や関係者ら約300人が手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。

 京橋駅慰霊祭世話人会によると、終戦前日の1945年8月14日の空襲では米爆撃機が同駅周辺に1t爆弾を数発投下し、200人以上が命を落とした。ただ、遺体や遺品が見つかっていない人もいるといい、実際の犠牲者は500人とも600人ともいわれている。

 慰霊祭は55年に始まり、記憶の風化を防ごうと空襲の日に法要を毎年行い、今年で63回目となる。妙見閣寺(同市旭区)の住職がお経を上げ、参列者が順に焼香。目を閉じて両手を合わせていた。

 参列者からは戦争の悲惨さや、平和への誓いを新たにする声が聞かれた。当時、国鉄職員として京橋駅で切符を販売していた岡崎文子さん(92)=旭区=は爆撃があった日は非番だった。翌日、駅に着くと多くの遺体を目にしたという。「子どもをおぶったまま亡くなっていたお母さんもいた」と振り返る。

 毎年、参列しているという塚本民子さん(86)=大東市=は「亡くなった人は無念だったと思う。平和な時代に生まれると分からないが、多くの犠牲があって、今の平和と豊かさがある」と話した。


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