週刊大阪日日新聞

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2017/8/5

そうやったんや! 畑山博史のわかるニュース

盆休み、水の事故と熱中症に注意

都会の危険、地方の落とし穴

 夏休みも真っただ中。お盆休みに田舎へ帰省して、自然の中で遊ぶのを楽しみにする子どもたちは多いはず。でも海や川は都会暮らしにはなかなか気付かない危険な落とし穴がいっぱい。一方、都会でお留守番するおじいちゃんやおばあちゃんが気を付けないといけないのは家の中での熱中症。夏バテで疲れがたまり、「気付けば救急車!」なんてことも。残暑が厳しくなりそうな今年の夏を、安全に楽しく乗り切るテクニックを紹介しよう。

必ず指定の海水浴場で

 子どもたちにとって海水浴は普段なかなか行けないだけに魅力いっぱい。強い陽射しの下、打ち寄せる波や白い砂、海の家もあれば夕方まで飽きないよね。楽しく過ごすためにも保護者が心がけておくことを紹介するよ。

 まず「海水浴場」に指定されていない場所では、絶対泳がせたり遊ばせたりしないこと。海水浴場は水質や付帯施設はもちろん、安全面でも十分配慮され監視員配置や海岸部の海底状況、周辺清掃などが気を付けて行われている。指定外のところは、何らかの理由で危険なことがあったり、漁業用の網などが仕掛けられていることもあるので、近づかない。

 海では「離岸流」という沖に引っ張り出される流れが突然起こる。海水の塩分でプールなどよりも体が浮くから、ついうれしくなり、いつの間にか岸から離れてしまうケースも。お盆を過ぎると「土用波」と呼ばれる大波が時々起こることも覚えておいて。

 関西では日本最大の湖・琵琶湖で、湖水浴を楽しむ人も多い。真水だからベトつかないし、プール感覚の手軽さもある。でも、琵琶湖は水温差がかなり大きく、思わぬ冷水の塊があったりするので飛び込むと危険。波も海に比べ白波が立つとすぐに遊泳には適さなくなるので忘れないで。

海よりも川が危ない

 表を見ても分かるように、一番怖いのは海やプールではなく、実は川。子どもの水難事故の約半分を占めている。危ないポイントは「川淵、早瀬、中州」と人の名前みたいな個所。蛇行して急に水深が深くなるのが「川淵」。一見流れが緩やかなのに急に淵の手前で流れが早くなるのが「早瀬」。「中州」は周囲を流れに囲まれた川中にあり、一見キャンプなどの好適地。しかし急な増水に遭うと川岸に戻れなくなり、流されてしまうリスクが高い。

 川は海のような海水浴場指定もないし、監視員もいない。大人はスマホのアプリなどで天候に目を配り、上流で大雨が降っていないかを常に確認しよう。周囲の清流が何やらにごり始めたら増水前の危険信号なので覚えておこう。

 海でも川での水難事故は、あわてて息を吸い込んだ時にガバッと水を飲んでしまい、気管から肺に入るケースがほとんど。この時、ライフジャケットでもないと水没してしまい即アウト。一気に死と隣り合わせになるから注意して。

家の中でも熱中症に

 さて都会に残る者が怖いのは熱中症だ。関西では昨年7、8月の62日間に、熱中症厳重警戒日が51日もあった。今年はこれを上回るペースで、7月の梅雨明け前後1週間の全国救急搬送者は昨年の2倍近い7680人で、うち6人が死亡。同じ高温でも、北海道などに比べ大阪は湿度が高い分危険度が増す。

熱中症の症状としては、

 ▽T度(軽症)=めまい、失神、筋肉がつる。

 ▽U度(中等症)=頭痛、おう吐、けん怠感、虚脱感。

 ▽V度(重症)=意識障害、けいれん。

 と、どれも似ている。要するに「貧血みたいに足元がふらつく」「顔色が青く、会話が成立しない」「急に汗が出なくなる」といった具体的症状が出たら注意。さまざまな原因で体温調節がうまくできなくなって体温が上昇している兆候だよ。

 お年寄りの場合、汗腺が衰えている上、外気温を感じにくくなっている。クーラーを掛けずに室内にいても、汗もかかず涼やかな表情なのに実は熱中症≠ニいうケースが。夏バテで食が進まず、食事からの水分補給が不十分。しかもトイレに行きたくないので眠る前に水分をあまり取らないなどの外的要因も。

 一方、乳幼児の場合は、ママの体感気温よりも地表に近いベビーカーの方が2度くらい高いから注意。乳児は汗腺が未発達で、体温調節がうまく出来ないことも頭に入れておいて。

 お年寄りや子どもは、水分だけでなく塩分の補給を忘れずに。この時期、減塩食はそこそこにして、外出時は水やお茶だけでなくドラッグストアなどで売っている市販の経口補給水や塩あめなどで塩分や電解質をしっかり補おう。

 最後にママさんの意外な熱中症危険個所はキッチン。火を使って煮炊きするので高温多湿になりがち。「調理中は換気扇をつける」「熱気を直接浴びないようにレンジでチンする料理を増やす」「炊飯器やポットなど保温系家電はこまめにスイッチを切る」「ネックバンドや冷えピタシートで体を冷やしながら料理する」などが有効だ。「ウチは大丈夫ですよ」と過信しないことが大切だよ。


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