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2020/10/10

そうやったんや! 畑山博史のわかるニュース

トランプ氏がコロナ感染 どうなる!? 米大統領選

15日の討論会出席可否で情勢変わる


▲トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し、治療薬の投与を受けたことを伝える記事

 米大統領選まであと1カ月と迫る中、米国のトランプ大統領夫妻が新型コロナウイルスに感染した。当初感染対策に消極的だった英国のジョンソン首相や「コロナはただの風邪」と豪語していたブラジルのボルソナロ大統領もそれぞれ感染したが、元気に復帰。大国の政権トップも見えないウイルス感染からは逃れられない。

 米大統領選は、夏季五輪と同じ年の「4年に1度」と決まっている。今年は11月3日の投開票。日本は現体制下では米国追従外 交≠オか選択肢がないから米国の大統領選びの意味はとてつもなく大きい。その内幕と行方を考えてみよう。

米国第一 トランプ政治の行方は?

アメリカ合衆国とは?

 米国は、王政だった英国を嫌って移民した人々で建国した国で、キーワードは自由と平等。「自由」は自由競争に通じる開拓精神に裏打ちされたアメリカンドリームの象徴で共和党的。「平等」は清教徒の博愛主義に根ざした差別しない社会の象徴で民主党的。ニュースでは「米国の分断」が報じられているが、そもそも「自由と平等」とは相反する意識でもともとが分断社会そのもの。国を二分した南北戦争では80万人以上が死亡し、その後も太平洋戦争時の日系人強制収容や戦後の猛烈な共産党取り締まりなど、人種や思想差別に基づく政策遂行時の反省点は実に多い。

 第2次大戦を経て世界一の超大国になった米国。ソ連(現ロシア)との東西冷戦下では世界の警察≠ニして積極的に地域紛争に関与し続けた。

 ところが米国の国際経済力が次第に減速していき、オバマ大統領が「世界の警察を止める」と表明。シリア内戦にも背を向けた結果、欧州へ多くの難民が押し寄せるという事態を招いた。トランプ大統領の「アメリカ第一主義」は、こうした流れに添ったもので、米国にとって終わりの始まり≠ノ過ぎない。

トランプの劇場型政治

 トランプ氏は先日の討論会で、司会者に何度も制止されながらもバイデン氏の持ち時間に割り込み、持論を激しくまくし立てた。自説の事実関係が多少違っているのを知りながらも、相手が否定できないとかさに掛かって論破。痛いところを突かれても「フェイクニュースだ!」とへこたれない。不利な証拠提出はのらりくらりとかわす。希代のツッコミ上手で、攻撃こそ最大の防御を地で行く天才的な劇場型政治家だ。日本で例えれば、小泉純一郎氏や橋下徹氏か? 岩盤支持層のファンに何があろうと熱く支えられるカリスマ性も似ている。

バイデンの苦悩

 バイデン氏は長く上院議員を務めているが、初の黒人大統領だったオバマ氏に比べインパクトは薄い。今回の民主党大統領候補の指名争いも、出遅れで「あわや脱落」というギリギリの状況から、黒人支持層の強い後押しでよみがえった。オバマ時代からの目新しい政策も見当たらない。当選しても就任時78歳は史上最高齢大統領となり「4年の任期が全うできるのか?」の不安もつきまとう。

 4年前の選挙で、ヒラリー・クリントンが敗れる一因になった党内左派バーニー・サンダース支持層の反発による投票ボイコット運動も、今回はトランプ政治に懲り「再選阻止」で早くからまとまってプラスに。一見好材料に見えるが、仮に当選したら党内最先端左派オカシオ・コルテス下院議員が唱える「グリーン・ニューディール」など、富裕層増税に基づいた環境対策実現という厳しい踏み絵が待っている。

分断米国はゆっくり沈む

 米国は多民族国家と言われるが、人口の6割以上を占める白人が社会的支配を続ける国。ところが、米国勢調査局の推計によると2040年代に白人は5割を切り、60年代には43%まで減少。黒人は12%から14%、中国や日本などアジア系は5%から9%と現状と大差ないが、中南米から流入するヒスパニック系が17%から29%へ急増することが予測されている。

 トランプ氏の「メキシコ国境に 壁を」「黒人差別解消より国内治安維持」は、白人の将来社会への不安に的確に応えているため、岩盤支持層は揺らがないのだ。

 国際的な米国への信頼度はドルの値動きを見ればいい。ゆっくりと衰退の道をたどる中で次第にドル安になり、中国人民元や欧州ユーロとの為替比率が落ちてくる。しかし次の基軸通貨がこのまま他に移る保証はない。国を飛び越えたデジタル仮想通貨の時代が一気に訪れる可能性も。

 日本にとって、どちらが大統領になっても軍事と貿易の両面で対米負担増は避けられない。日本もそろそろ米国追従外交∴齦モ倒を見直し、周辺国を巧みにてんびんへ掛けるしたたか外交≠フ必要な時期が来ている。

コロナ・トランプ、どっちが得?

 ところでトランプ夫妻のコロナ感染は、大統領選にどう影響するだろうか? 現状では「ほら、コロナを軽視していたから自分も感染した」と国民に見られて、強くエネルギッシュな大統領像を演じていたトランプ氏には不利な材料で支持率も低下した。

 7日に副大統領候補の討論会が行われたが、問題は第2回以降の大統領候補同士の討論会にトランプ氏が出て来られるか否かで選挙情勢は大きく変わる。15日の第2回に、さっそうと登場したら「どうだ! 大丈夫だったろう」と強くアピールできるが、欠席は悪印象。仮にネット経由でリモート出演したとしても、それでは1回目のようにバイデン氏の発言時間にまで割り込んで攻め立てるアピールは難しい。3回目の22日までずっと出て来られないと、支持者からの同情的な見方が一転し「高齢の上に肥満男性。ホントに大丈夫?」と健康不安説がドッと前面に出てくる。

 米大統領選では「オクトーバー・サプライズ」(10月の仰天ダネ)という言葉があり、投開票直前にスキャンダルなどのとんでもない事が起こりがち。もしトランプ氏がこのまま重症に陥ったら選挙どころではないし、元気に復帰したら一気に信頼感が増す。コロナ感染で自身が「オクトーバー・サプライズ」になってしまったトランプ氏は大統領選でどっちに転ぶのか?

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