週刊大阪日日新聞

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2020/7/25

「来夏こそは」と願い込め歌を詠む 

初代・天神天満花娘 高田ほのかさん

 2003年発足の天神天満花娘初代メンバーで、歌人の高田ほのかさんが、「コロナ禍の天神祭」をお題に短歌を作った。「装束を脱いでマイクのまえに立つ世界に発す疫病退散」。7月25日の天神祭で神事を解説する大阪天満宮祭儀部長の柳野等禰宜(ねぎ)の姿を思い浮かべて詠んだ。

 華やかな渡御行事や奉納花火が中止になった今夏の天神祭だが、厳かな神事の様子は、大阪天満宮ホームページを通して25日午後2時にライブ配信される。本殿の御扉(みとびら)を開けて神饌(しんせん)をお供えする様子などを放映する試みだ。

 その解説役を担う柳野さんを想像し、詠んだ歌が「装束を脱いでマイクのまえに立つ世界に発す疫病退散」と「本殿が大川になる画面ごし世界とともに両手を合わす」の2首である。

 「ライブ配信でつながる全世界の人たちと共にお祈りしたいという思いを柳野さんからうかがいました。毎年当たり前だったものが行えなくなったことで、見えていなかったものが初めて見えてくる。大阪ならではの柔軟な姿勢を感じます」と高田さんは、2首を解説した。


大阪天満宮禰宜の柳野等さん

 高田さんは天神天満花娘に選ばれたことが縁で、天神橋筋商店連合会会長の土居年樹さん(16年永眠)をはじめ地元関係者と親交を深めた。店主100人の思いを短歌に込めた『100首の短歌で発見! 天神橋筋の店 ええとこここやで』を18年に刊行。昨年まで10年間続いた「天神祭献詠短歌大賞」の実行委員長も務めた。

 「『人情、心情、繁昌』という街あきんどの心意気を土居さんから、そして、街が持つ文化の匂いの大切さを店主の皆さんから、それぞれ学んだ。来年はあふれかえる人混みに行き、次世代につなぐ天神祭を詠みたい」

 来夏は盛大に天神祭を―。高田さんもそう願う一人だ。

短歌は「今」を切り取る文字

 コロナ禍の日常について、歌人の高田ほのかさんに3首詠んでもらった。

 「あちらからしたらこちらがウイルス息を止めあい目で微笑(わら)いあう」

 「玄関をあければピザーラ 2メートル遠くの帽子がおじぎをしてる」

 「(どの花も安すぎるやろ)かさかさと前カゴで揺れるスターチスの青」

 最初の歌は、高田さんが自宅マンションのエレベーターホールで一緒になったご近所さんとの「微妙」なやりとりを表現した。

 二つ目の歌は、ピザの宅配が増える昨今の風景を詠んだ。

 最後の歌は、花屋さんの気持ちに思いを巡らせている。花のスターチスの色に青を選んだのが特徴的だ。

 五七五七七の31音を口に出せば、わずか10秒ほど。その間に、詠み人は、100音以上に及ぶ思いをぎゅっと凝縮して伝えることができ、詠む人は、瞬時のうちに追体験できる。

 「短歌は『今』を切り取ることに適した文学です」と高田さんは話す。

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