週刊大阪日日新聞

大阪市(北・都島・城東・旭・鶴見区)・守口市・門真市
(社)日本ABC協会加盟紙 251,012部

2020/7/11

熊本豪雨被害に危機感 

コロナ3密回避をセット 大阪の避難所運営は?

 停滞する梅雨前線の影響で九州に猛烈な雨が降り、熊本県南部では球磨川が氾濫。甚大な被害を出した。川に囲まれる水都大阪も水害が心配だ。「回復不能なぐらいのダメージを受ける恐れがある」と吉村府知事は危機感を募らせている。近年、全国的に豪雨被害が頻発。しかも今年は新型コロナウイルスの警戒がセットになっており、「3密」(密閉、密集、密接)を防ぎながらの避難所運営が求められている。府民の安全な避難と感染症対策をどう両立させるのか─。府はこのほど「感染症対応編」を新たに提示した。

避難所での感染防げ 大阪府が運営マニュアル

 大阪府は、既存の災害時の避難所運営マニュアルに、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を盛り込んだ「感染症対応編」を新たに付け加えた。避難所を運営する市町村に向けたもので、各市町村が活用し、避難所での3密対策に役立てる。府は7月以降に市町村と連携し、新型コロナウイルスに対応した避難所の運営訓練を行う予定。

 現在、府内の感染拡大はピーク時に比べると抑えられている。しかし、治療薬やワクチンが開発されるまでは新型コロナウイルスへの対応が長期化することは避けられない。このため「ウイルスとの共存」を前提に、台風や風水害などに備えた災害対応を考える必要があり、新たにマニュアルを付け加えた。

多様な避難所を

 ポイントは大きく三つある。まず新型コロナウイルスの特性や感染経路の特徴を知ることが重要だと強調。その上で3密にならないように対策を徹底することを求めている。感染者の情報や専門的な知見を持つ保健所と、事前に連携しておく必要性も挙げている。

 二つ目に多様な避難所を確保するよう呼び掛けている。避難所が多くの人で過密な状態になることを避けるため、自宅が安全であれば、自宅待機をした上で2階に「垂直避難」をすることを選択肢に挙げている。親戚や知人の家が安全な場合は、そちらへの分散避難も検討。ホテルや旅館のほか、学校で使っていない空き教室の活用も盛り込んでいる。

 三つ目は、避難所での具体的な感染防止対策だ。避難所を開設する際は、避難者の健康状態を確認できる受け付けの設置や、発熱、せきなどの症状が出た人のための専用スペースを確保するよう定めている。人と人との距離を確保するためには、1人当たりの面積として4平方mを目安にすることなどを求めている。

スペースを区分

 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者への対応については、一般の避難者とは別の専用避難所や専用スペースを決定しておくことが重要だとする。同時に一般の避難所に避難した場合のゾーニングも必要だとした。濃厚接触者に関しても、避難所や避難スペースを区分することを求めている。

 府民に対しては、避難所で「人にうつさない」「自分がうつらない」ことを意識し、避難前の検温や健康チェック、マスク着用などの感染対策への協力を呼び掛けている。

 吉村洋文知事は「現在は府域で感染拡大が抑制傾向にあるが、秋冬になると、どうなるか分からない。もし新型コロナウイルスが広がっているときに、災害が起きたらどうなるのか、避難所運営はどうなるのかということを、今のうちに整理する必要がある」と強調している。

■来夏は盛大に天神祭を 大阪天満宮 寺井種治宮司インタビュー

■「疫病退散」と天神祭 大阪歴史博物館で資料公開

■「来夏こそは」と願い込め歌を詠む 初代・天神天満花娘 高田ほのかさん

■「打ちまーしょ!」 自販機が大阪締め=I? ダイドードリンコ

■「志願したい大学」 関西圏は関西大13年連続1位 知名度では近畿大

■「GoTo」に批判続出 移動の「制限」「推奨」を同時にやる矛盾

■吉本4カ月半ぶり復活! 川畑座長 「張り切りすぎてのどかれた」

■令和の古事記語り 〜言霊・音霊ライブ〜 奈良県宇陀市の阿紀神社

■ピーク時に1615床必要 大阪府・病床確保計画を策定

■テレワークで吹奏楽 全国大会常連の大阪桐蔭高披露

■プロデューサーに落合陽一氏ら 大阪・関西万博

■もずやんが安心アピール 商店街は対策徹底

■こども食堂を支援 コロナ対策、物資を支給

■知的障害者に活躍の場を 研修運営会社がサイト創設

■高校球児に応援ソングでエール!! 高校球児の父親が歌手に依頼し作成

■宮本氏再選 任期満了に伴う門真市長選

■吉村府知事番記者 暮らしをどう変える 「スマートシティ」の実現目指す


pagetop