週刊大阪日日新聞

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2020/6/27

教育特集 2020年の夏休み事情

3カ月℃謔阮゚すため夏休み大幅短縮


▲保護者らに見守られながら、マスク姿で入学式に臨んだ新入生ら=6月15日、大阪市北区の豊崎東小学校

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除され、大阪府内の各学校では6月15日から通常授業を全面再開した。府教育委員会では約3カ月のブランクを取り戻すために、府立高校の夏休みを42日間から10日間に、冬休みを14日間から7日間にそれぞれ短縮する方針を明らかにしている。親も学校の努力に理解を深め、子どもと一緒に暑い夏を乗り切ることが求められる。

コロナ第2波も想定


▲タブレットを使って勉強する常翔啓光学園中学校の生徒
府立高、夏休み10日、冬休み7日に短縮

 府では3月から続く休校で学習状況に遅れが生じる中、来年3月までに履修課程終える前提で、必要な授業時間を確保する考えだ。

 府は今年度の府立高校の夏休みを、32日間短縮してお盆を含む8月7〜16日、冬休みは7日間短縮して12月29日〜1月4日とし、さらに土曜授業を全学年で5日間実施する案を各学校に通知している。府教育委員会では各府立高校校長あてに27日までに今年度の行事日程などを確定して報告するように通達しているが、大半の学校がこの日程で進める見通しだ。

熱中症と感染症の対策を考慮

 府教育庁によると、通常授業を全面再開する6月15日を起点にした場合、文化祭や体育祭、修学旅行などの最低限の行事を実施し、来年3月までに授業時間数を確保するには32日足りない。府教育委員会は夏休みなどを大幅に短縮して対応せざるを得ないと判断した。

 吉村知事は「新型コロナの第2波が秋冬に来たとき、本当に終わるのかという問題がある。オンライン授業は並行してやるが非常に厳しい」と述べ、熱中症と感染症の双方の対策を取りながら進める考えを示した。

公立小中夏休みが最大10日の差も

 府教育委員会は、公立小中学校の今年の夏休みを26日短縮し、8月8〜23日(16日間)とするモデル・ガイドラインを各市町村教委に通達している。最終判断は各市町村教委が、それぞれの地元事情を考慮して期間などを判断している。

 すでに決まっている各校の夏休みは、すべて8月中に取得される計画。期間の長さは最長は大東市(1〜19日)と富田林市(8〜26日)の19日間。最短は東大阪市や貝塚市、柏原市(いずれも8〜16日)などの9日間となる。

 各教育委員会は「授業時間を確保するためには休み期間を短くしたいが、短くし過ぎると児童、生徒の負担が大きい。子どものモチベーションも下がる」などの配慮のもとで判断している。短く設定したところでは、「再度の休校などにも対応できる余地を確保しておきたい」との考えからだ。

 最も早いのは、8月1日からで、守口市や茨木市(いずれも16日まで)、吹田市(17日まで)など。遅いスタートは8日からで、堺市(18日まで)や大阪市(24日までの方向で検討中)など。

 水泳授業は、大阪市は、着替える際の密集状態を避けるために複数の更衣室を設けプールサイドで十分な間隔をあけることなどを条件に、7月1日以降は小学5年生以上で実施可能としている。

オンライン授業でサポートも

 府内の私立小中学校でも夏休みの短縮を検討しているが、私立の場合、土曜も授業日程がもともとある学校が多いことや、各校に独自のカリキュラムがあるため夏休みは2〜3週間程度に短縮するところや夏休みを多くとりオンライン授業でサポートするなど対応はさまざまだ。

 常翔啓光学園中学校は、終業式8月6日、始業式8月21日と、夏休みは公立よりも2日ほど短く、昨年と比べて約3週間ほど短くなる。オンラインでの授業を開始したのがゴールデンウイーク明けからで、3、4月は全く授業ができなかった分を3週間の授業で取り返していく。公立が7時間授業の日や土曜の授業を増やす対応をとるが、同校はもともと7時間授業で土曜も4時限まで授業があるので、日数を増やすことで対応をする。

 同校は「オンライン授業での、教育現場の収穫も大きい。教職員が積極的に子供たちや親と『密』に接し、定期的なやり取りをとることは、教育だけではなく子供たちの生活リズムを整えることもつながり、今後も良い部分を取り入れ続けていく意向」という。

 常翔学園中学校・高等学校の昨年の夏休暇は7月20日から8月22日までだったが、今夏は8月1日から同23日まで。同校は今年3月9日からいち早くオンライン授業を開始しており、昨夏と比べ10日間ほど短縮されたが比較的に夏休暇も確保できた。


大学入学共通テスト
来年1月16日から予定どおり実施へ

 来年から始まる「大学入学共通テスト」は、予定どおり、来年1月16日から2日間の日程で実施することが決まった。

 コロナ禍の影響から学習の進捗状況が遅れている地域や学校間での格差も生まれていた。これらの影響も考慮して文部科学省は追試験をその2週間後に全都道府県で行うことも決めた。さらに、感染した受験生のために2月13日から2日間、もう一度、追試験を行うとしている。この決定に賛意を表したい。

 大学入学共通テストは毎年、50万人以上が受験していた大学入試センター試験に代わるもので、受験生にとっては「これから自分が進みたい将来」を考える大切な試験ともいえる。このほか、総合型選抜(現在のAO入試)については、出願時期を2週間遅らせて9月15日とし、学校推薦型は従来通り、11月1日からとしている。

 これまでも教育現場へのICT(情報と通信の技術)化の推進が私学をはじめ公立校でも進めてきたが、コロナ禍であらためてオンライン授業を有効に使うことが求められている。その環境整備に教育側も保護者も協力してもらいたい。

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