週刊大阪日日新聞

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2020/5/30

検察庁法改正案、成立見送り 「世論が政権動かした」

森友事件 解明求める声♀g散

 検察庁法改正案の今国会での成立断念、先送りが決まった5月18日。この日付は赤木雅子さん(49)にとって大きな意味があった。森友事件で公文書改ざんを強いられ命を絶った夫、財務省近畿財務局の赤木俊夫さん(享年54)が死の直前に残した「手記」を雅子さんが本紙などで公表し、国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に裁判を起こしたのが3月18日。それからちょうど2カ月となる節目だったのだ。赤木雅子さんからこんなLINEが来た。

「赤木さんの再調査を」

解明求めるツイート 雅子さんに心強い援軍


▲赤木雅子さんのLINE画面

 「検察庁の法案見送りの記事、私も見ました。世論が政権を動かしたんですね。安倍首相に国民に寄り添う心があるなら次は再調査が進むはずです。政治家も公務員も誠実であるべきです」

 夫はなぜ死に追い込まれたのか。その真相を知りたいと雅子さんは第三者による公平な再調査を国に求めている。インターネット上のキャンペーンサイトでは34万5千人を超える賛同の署名が寄せられた。

 それでも安倍首相は「再調査はしない」と突っぱねている。なぜ再調査に応じてくれないのだろう?

 安倍首相だって、再調査で安倍さんも昭恵さんも事件に無関係とはっきりすればありがたいはずなのに≠ニ雅子さんは感じている。

 そこに心強い援軍≠ェ現れた。その名は笛美さん。ツイッターでのハンドルネームだ。「#検察庁法改正案に抗議します」を発案し、500万ツイートを超える巨大なうねりを巻き起こしたツイッターデモの最初の一言を発した人だ。その笛美さんが、検察庁法改正を止めた翌朝、こんなツイートをしたのだ。

 「【拡散希望】#赤木さんの再調査を求めます 森友改竄(ざん)問題で自死された赤木さんのご遺族、雅子さんが、世論が政権を動かしたニュースを喜んでくださっているそうです! 赤木さんの死の真相も、私たちの声が集まれば解明できるかもしれません。雅子さんの力になりたいです! ぜひ賛同をお願いします!」

 これが雅子さんを勇気づけた。

 「このツイートのこと、知り合いからLINEで知らせてもらいました! 再調査が進むよう応援してくださってありがとうございます。このツイートのおかげで再調査が叶(かな)うかもしれません」と期待を寄せる。

 またこうもつぶやいた。「いつまでも安倍首相がバックにいてはくれません。安倍首相がいなくなった後(財務省の人たちが)夫に手を合わせたいという気持ちになれば、いつでも私はお待ちしています。いちばん安倍退陣を待っているのは、改ざんに関わった人たちなのかもしれないですね」

 近畿財務局で土地取引の担当だった前西勇人氏が、赤木さんとの面談で言葉を選びながら「お話しできません」と慎重に話す姿は、どこか苦しそうでもあった。真実に蓋(ふた)をしたままでは、心安らぐ日は訪れない。

 (大阪日日新聞編集局長・記者、相沢冬樹)

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