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2020/2/22

そうやったんや! 畑山博史のわかるニュース

2020米国大統領選 「打倒トランプ」なるか

民主党、候補者の早期一本化が鍵

 4年に1度、うるう年で夏季五輪開催年に行われる米国大統領選レースが始まった。共和党は再選を目指すドナルド・トランプ大統領(73)の候補者指名が確実。対抗馬の民主党は、一時20人以上の候補者が乱立状態だったが来週末(2月29日)まで4州の予備選・党員大会を経て数人まで絞られる。複雑な選挙の仕組みも含めて、結果をズバリ予想する。

共和・民主の差は「自由と平等」


▲アメリカの大統領選を伝える大阪日日新聞記事

 米国は共和、民主の2大政党制。議会は日本の衆院に当たる下院が民主党多数。参院に当たる上院は共和党多数でねじれ¥態にある。

 両党の違いは「共和が保守、民主がリベラル(自由)」と定義する事が多いが、私は米国の建国スローガンである『自由と平等』を当てはめたい。共和党の『自由』は自由経済、つまり弱肉強食アメリカンドリームの体現。一方の民主党の『平等』はキリスト教精神による富める者の奉仕と施しの精神、という訳だ。

世界の嫌われ者、トランプ

 世界が驚いたトランプ大統領就任から3年がたった。彼のコアな支持層は「リバタリアン」と呼ばれる自由経済追求の富裕層。ウォールストリート規制強化を公約にしながら、富裕層にはちゃっかりと税優遇措置を実施。財政赤字は歳出2割増で年間6000億ドルから1兆ドルに増えた。「米国第一主義」を声高に唱え、彼の存在自体が世界共通の最大リスクとなっている。

 根底は米国資本主義そのものの衰退だが、彼は都合の悪いことはすべて「フェイクニュース(デマだ!)」で一蹴。その支持者は宗教のごとく熱狂的。おかげで、英国・ジョンソン首相など自国第一≠掲げ国際協調を無視した過激なミニ・トラン プ≠ェ次々登場、世界情勢を不安に陥れている。

手口はジャイアン流

 トランプ大統領の人気は、財政垂れ流しと他国を泣かせた結果の国内好況がすべて。それでも支持率5割に届かない。ウクライナ疑惑による弾劾裁判が無罪となり、大統領再選に向けさらなる独断を強めている。

 外交手口は@軍事力を背景に友好国でも平気で脅すA複数国をてんびんに掛けて脅すの2つ。隣国のカナダとメキシコはNAFTA(北米自由協定)を骨抜きにされ、日韓に対し米軍駐留経費負担増比べを強く迫る。「票になる」と見るやイスラエルへ極端肩入れし中東全体を大混乱させ、逆に「票にならない」北朝鮮非核化は放ったらかしと極端。まるでだだっ子・「ドラえもん」のいじめっ子・ジャイアンだ。

 元々極右の白人至上主義者なのだが、再選に向けての戦略標的は「若者と黒人」取り込み。

ブティジェッジなら勝てる


▲ピート℃s長躍進のネットニュース

 対する民主党は、これまで初の黒人大統領・オバマや初の女性候補・クリントンと、旧来の伝統的米国の壁を破ってきた。CNN調査によると81%の民主党員が「トランプに怒り」を抱き、今回の選挙はこれらの理想より「誰がトランプに勝てるか?」の一点に絞って候補者を選ぼうとしている。

 民主党が大統領の座を奪還すれば、パリ協定離脱など温暖化抑制放棄、イスラム系や中南米系住民に対する移民抑制、乱射事件が続くのに銃規制消極的などのトランプらしさは全否定され、人権や国際秩序を重視するオバマ時代に回帰だ。

 現職トランプにとって戦いやすい相手は、急進左派のバーニー・サンダース上院議員(78)やエリザベス・ウォーレン上院議員(70)だ。「あんな連中に任せていいのか!」と持ち前の極右色を改めて前面に出せばいい。

 当初、最も警戒していたのは中間穏健派の代表格ジョー・バイデン前副大統領(77)だったが序盤戦でつまずいた。代わって台頭したのが、同じ中間派ピート・ブティジェッジ前サウスベント市長(38)。若いしハーバード大出身でピカピカの経歴は、かつてのジョンFケネディ大統領を連想させる清新さで人気急上昇。同性愛者を公言し、何かと女性問題で過去トラブルが出続ける現職と対極にある。不気味な存在は同じ中間派の富豪マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(77)だが、ブティジェッジ氏は「大統領候補になれなくても、打倒トランプに協力する」と明言。

決戦は再来週3月3日

 2月から始まった民主党予備選などで、初戦のアイオワ、2戦目のニューハンプシャーで1、2位に入れずに大統領候補になれた者は戦後1人もいない。その例でいくと、中間派ブティジェッジ氏と左派サンダース氏に絞られる。「スーパーチューズデー」と呼ばれる14州で一気に予備選などがある3月3日で大勢が決する。

 7月13日民主党全国党大会で正式に大統領・副大統領の候補コンビが承認され、11月3日の大統領選投票日で現職のトランプ大統領と一騎打ちになる。

 州ごとに大統領選挙人を選ぶ方式だがカリフォルニア55、テキサス38、ニューヨークやフロリダ29など州で基数に差があり、少ない方はアラスカやバーモントなどの3で計538人。つまり270人の選挙人を獲得した方が当選だ。前回も得票総数ではヒラリー・クリントン候補が上まわったが、選挙人数でトランプ氏が競り勝った。

 現在の世論調査では、民主党候補とトランプ氏の支持は約3割ずつ、残る4割は無党派でこの票の行方が勝敗を分ける。トランプ大統領有利なポイントは「2期目は強い」という過去データ。戦後、再選に失敗した現職大統領は76年フォード氏、80年カーター氏、92年ブッシュ(シニア)氏の3人だけ。すべて経済政策失敗だった。

 民主党は、4年前もサンダース候補がギリギリまで指名争いを演じ過ぎ、本選では彼の支持者が身内のクリントン候補に票を投じず結果的にトランプ勝利を演出した。今回は打倒トランプ≠ナ候補者を早く一本化できるかがすべてだ。

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