週刊大阪日日新聞

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2020/1/25

水辺の魅力発信 

フードエリア「タグボート大正」


▲尻無川左岸で開業する「タグボート大正」。川に突き出すように浮かぶのが船上レストラン(中央)

 人口減少という課題を抱える大阪市大正区で、水辺の空間を生かした地域活性化の取り組みが進められている。区北端の尻無川左岸に1月18日、複合施設「タグボート大正」の第1期フードエリアがオープンした。今後、地域と連携した体験スペースや宿泊施設も順次オープン予定で、関係者らが「まちの価値」向上に期待を膨らませている。

 施設は公民連携事業の一環で、区からの公募型プロポーザルを経て、飲食店経営や不動産事業を手掛ける同市浪速区の「RETOWN」が、にぎわい創出や舟運、管理運営事業を一体的に担う。延べ床面積は約1600平方mで、事業期間は最長20年。初年度に施設全体で約7〜8億円の売り上げを目指す。

 フードエリアは、屋内外合わせて16店舗でスタートし、施設1階はフードホール「新カモメ食堂街」。町工場の雰囲気を現代風にアレンジした内装が目を引く。担々麺専門店「KOBE ENISHI」(神戸市灘区)が大阪市内初出店し、2階には沖縄料理店「沖縄酒場きじむなーの森」やバー「サンセット2117」などが並ぶ。川面には船上レストラン「ピッツェリア・ダ・ドッツ」もある。

 大正区はかつて紡績や造船業などで栄えたが、人口は減少傾向。国勢調査によると1990年に8万人を上回っていたが、2015年には約6万5千人と市内24行政区のうち最も少なくなった。

 「大阪には大規模な集客施設はあるが、それ頼みでは街の衰退は止められない」とRETOWNの松本篤代表(44)。事業では建築で地元の施工業者や町工場にこだわり、テナント選びも「地元や生産者の活性化への貢献」をポイントにした。町の魅力を発信し、「訪れた人と街とのつなぎ目になりたい」と意気込む。

 第2期オープンは今春以降で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)までの定期船を運航し、ものづくりを体験できるワークショップスペースなどを開設。第3期は、今秋以降に川辺に浮かぶ日本初のホテル(全12室)をオープンする予定だ。

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