週刊大阪日日新聞

大阪市(北・都島・城東・旭・鶴見区)・守口市・門真市
(社)日本ABC協会加盟紙 251,012部

2020/1/11

プレミアムウーマン[女性起業家特集]

毎日を決めるのは自分自身…。 働きながら輝きを放つ女性起業家を紹介します。

「顧問助産師」として健康経営・女性活躍の支援に

With Midwife 代表取締役 岸畑聖月さん


助産師(Midwife)の語源は、Mid=共にいる、寄り添う、Wife=女性、つまり寄り添う女性=B社名には「助産師が寄り添う人生を増やしたい」という思いを込めた

 「顧問助産師」とは代表の岸畑聖月さんと創業メンバーで一緒に創作した造語だ。岸畑さんらスタッフは現在でも助産師として病院で働いているが産後鬱(うつ)をはじめ、「苦しみや悲しみの前≠ノ会いたかった」「退院後も寄り添ってあげたかった」などと病院外でもサポートが必要な人が多くいると感じていた。

 その現実を裏付けるデータがある。虐待死の約7割は0歳児、妊産婦の死因の1位は自殺、不妊治療は5組に1組、中絶は年間16万件といわれている。そこで、日常の中に助産師と出会える機会を増やそうと、企業を中心に商業施設や学校など今まで助産師が関わらなかった場所に出向ける会社を起業した。

 看護師の技能に加え、助産師としての性教育や産前産後ケア、更年期などのケアスキルを生かして、女性を中心とした働く人のライフステージに寄り添うのが「顧問助産師」なのである。

 同社のサービスは、▽24時間365日相談を受け付ける「24時間オンライン相談」▽社内の空きスペースを活用し相談できるオフィス保健室▽各種ハラスメント対策・健康管理、育児セミナーなどの企画開催など。導入企業の社員やパートナーが妊娠した場合には復職まで継続的に、自宅まで出向いてケアを届ける。

 冒頭の社会問題に対して事前に自ら手を差し伸べる顧問助産師。すべての命の存在に思いを馳せ、決して取りこぼしさせないのがコンセプト。「女性を中心としたすべての社員が健やかに、安心して働ける会社づくりが未来の命の健康や幸福に繋がる」と熱く語っていた。

With Midwife

大阪市北区梅田1-11-4
大阪駅前第4ビル9階923
https://www.withmidwife.jp/


ギフトセットやケータリングを顧客のイメージに合わせて

mori cafe 代表 森 京子さん


目標は自分の工房を長く続けること

 「私のモットーは笑顔。私が作ったおいしいカフェメニューで多くの人が笑顔になったらうれしい」

 森京子さんはこんな熱い思いから、今年早々にも念願だったカフェ工房を誕生させる予定だ。

 商業高校を卒業後、服飾の自営業をしていた母の姿を見て、好きだったカフェの工房を持ちたいと考えていた。

  学生時代にアルバイトしていたカフェで、「自分ならもっと接客や空間を良くできるという思いがありました」と、客が笑顔で帰ってもらえるカフェを開くためにカフェの専門学校に進学。

 そして料理、各種ドリンク、バリスタの勉強をしながらUSJや映画館などさまざまな業種の仕事を経験。店長として勤めたカフェでは森さんが企画したイベントは「雰囲気作りがいい」と好評だった。特に個別でお客様のイメージや使ってほしい食材などの要望を聞き、想いをカタチ≠ノして提供すると「見ても可愛くて、おいしいそう」と喜ばれた。

 学校や企業のハレの日≠ノは「ギフトセットやケータリングで、イメージをお菓子や食事にしてご提供させていただいたところ、とても喜んでいただきました」と満面の笑みを浮かべる。

 また、店舗がない間でも、企業や学校、劇団などから依頼が寄せられ、「店舗じゃなく、工房を作ろう。私にはその方が向いている。とてもしっくりきた」という。

 起業をすると、一般的には事業拡大を夢みるが、「私は一人にこだわりたい。笑顔が生まれる、おいしい楽しい幸せ≠提供できるカフェ工房を自分の責任で運営したい」と起業理念にぶれはない。

mori cafe

moricafe10@gmail.com
Instagram:moricafe10


ライフサイエンス分野での新事業の創出

COPELコンサルティング代表取締役CEO 小島ゆかりさん

 「関西にはライフサイエンス関連の素晴らしい研究者が多くおられるんですが、意外と知られていないんです」。こう話すのは昨年3月、ライフサイエンスに特化した企業と研究者とのマッチング役を果たそうと同社を創業した小島(おじま)ゆかりさん。

 小島さんはこれまで人材派遣会社、経営コンサルティング会社でキャリアを積み、新たな産業としてヘルスケア分野での産業育成を行う健康科学ビジネス推進機構事務局の運営を行い、理化学研究所、京都大、大阪大、神戸大、都市活力研究所、神戸市などアカデミア・公的機関とのパイプも太い。

 「自分の経験を生かしてライフサイエンス分野でのコンサルティング、産業創出に貢献したい」と笑みを浮かべる。具体的な事業は「企業と研究者のマッチング」「定年退職したキャリア人材への働き甲斐(かい)のある場の提供」の2本柱だ。

 ライフサイエンス分野(医療機器・ヘルスケア)への事業進出を狙う企業は多いが、事業専門家や大学、研究機関の研究者へのアプローチのノウハウがないため、人材不足で事業化が進まない現実がある。一方で定年退職したキャリア人材は「経験や知識を生かせる働き甲斐のあるフィールドが少ない」と感じている。

 このアンマッチを解消するために小島さんは研究者へアプローチできる産官学医を登録したプラットフォームシステムを制作。支援人材育成講座「健康事業開発コンシェルジュ講座」「AI講座」も開講した。事業の最終目標は社名の由来でもあるコぺルニクス的転回で「素晴らしいチームを構築して面白い発見をしていきたい」

COPELコンサルティング

大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪センタービル6階
電話06(7670)0115
https://www.copelcs.jp


高校生ビジネスグランプリ理系女子$Vたな掃除道具の考案でベスト100選出

大阪府立四條畷高等学校 グループ「HAMM」
 島田実結さん 小林穂乃花さん
 池田あいさん 星野美空さん


「新商品の構想を考えるのが楽しかった」と笑顔でポーズをとるグループ「HAMM」のメンバー

 水筒をより簡単でより清潔に活用してもらおうと、新たな掃除道具「水筒ピカピカ All in One」のビジネスプランを提案したグループ「HAMM」が、第7回「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」のベスト100に選出された。

 チーム代表の小林穂乃花(ほのか)さんら理系女子4人のメンバーは、学校の課題研究の一環で「自然科学系で社会貢献できる商品開発をしたい」と高校2年4月から商品化プランをスタートさせた。

 新たな掃除道具の背景には、「水筒を利用することで、ペットボトルやストローの利用率を減少させて、社会問題にもなっているマイクロプラスチックの低減に役立つ」という4人の思いがあった。

 そして、4人が考えたのは形状や寸法に関わらず一つの道具で水筒の隅々まできれいに洗える道具の商品化。市販の水筒用の掃除道具を調査した結果、茶渋落しにナイロン素材が効果的だった。試行錯誤の結果、掃除道具の先端にゴムや塩化ビニル樹脂の球体をつくり、そのまわりにナイロン製のスポンジカバーを貼り付け、その中に細長い六角形のスポンジを入れた。

 貼り方を工夫したことで、水筒内部を洗うとき、スポンジが変形して隙間をぴったりと埋めた。これで隅々まで洗えるオリジナルな掃除道具の商品開発プランがまとまった。

 小林さんらメンバーは異口同音に「商品化を考えるにあたり、利用者の立場で考えることで新たな発見もありました」と充実した表情で話し、選考委員からも「細部まで練られた商品アイデアに驚かされる」と高い評価を受けていた。

大阪府立四條畷高等学校

四條畷市雁屋北町1ー1
電話072(877)0004

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