週刊大阪日日新聞

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(社)日本ABC協会加盟紙 251,012部

2019/12/28

頼れる弁護士ファイル

小坂谷・中原法律事務所
弁護士 中原明日香さん

交通事故被害。 裁判基準≠ナ正当な賠償金を



 ―まず得意分野からお聞かせください。

 国際関係ですね。ニューヨーク州の弁護士資格を取得したのは大阪では私が第1号です。日本企業のダンピングがアメリカで問題となっていた時代で、その関係の仕事を多数手がけました。今は比重が欧米から東南アジアへと移ってきていますね。タイやインドネシアなどに進出しよう、合弁企業を設立しようという企業から相談を受けて、進出のお手伝いをしています。

 ―大手の企業ですか?

 いえいえ、中小というか中堅どころの企業が多いですよ。大阪は中小企業の街ですから、大阪の企業が元気になるお手伝いをしたいと思っています。

 ―弁護士として大切にしていることは?

 依頼者の目線に立って、気持ちをくみ取って、共に歩むということですね。弁護士は様々な争いごとを扱います。中には訴訟を起こさないと解決しないこともあります。でも私は、当事者同士でとことん話し合う中で、双方が納得できる解決策を探りたいと考えています。争うのではなく、話し合いで解決する道を探ることを信条としています。

 ―小原さんは一昨年度、大阪弁護士会の会長を務めました。大阪の弁護士4500人余りの代表だったわけですが、その時、国際紛争を話し合いで解決する機関を全国で初めて大阪に誘致しましたね。

 …ですね。東京に先駆けて大阪に誘致できたことは大阪の企業にとっては大きいと思います。

 ―国際関係に強く、話し合いでの解決を信条とする小原さんならではですね。他に会長として取り組んだことは?

 専門登録制度の導入に向けて議論を進めました。弁護士によってそれぞれ離婚や不動産関係など得意分野がありますが、普通の方にはそれがわかりにくい。専門分野を登録して医師のように表示できるようにすればわかりやすくなります。ただこれは認定方法など、まだ解決すべき課題があります。

 ―小原さんの法律事務所の特徴は?

 33人の弁護士がいて、複数受任制を取っています。ベテラン、中堅、若手が一緒にチームを組んで案件に対応しています。こうして専門性のある弁護士を要請し、多様なニーズに応えられるようにしています。法人のお客様が多いですが個人の仕事も受けていますので、気軽に相談していただければと思います。

プロフィル

司法修習66期。主な取扱分野は、交通事故、男女問題(離婚,親権,慰謝料,認知等)、商標・著作権、刑事事件・少年事件など。弁護士としての法的な解決はもちろん、その後の生活面を手助けする仕事ぶりが好評で、紹介による依頼も増えている。趣味は卓球・読書。

小坂谷・中原法律事務所

大阪市中央区北浜1─1─30 リバービュー北浜8階
電話06(6226)0833
■受 付 時 間/9:30〜18:30
■定 休 日/土・日・祝(事情によっては対応)
http://www.kosakatani-law.com/web_klo/


荒鹿法律事務所
弁護士 安藤良平さん

相続問題 遺言で対応できない部分もカバー



 ―まずは得意分野を教えてください。

 債権回収を中心とする金融法務ですね。金融機関から依頼を受けて、複雑な案件で法的手段を駆使して債権を回収する。不動産関連や倒産処理なども手がけるほか、社外取締役、監査役として企業のコンプライアンスも担当しています。

 ―なぜ債権回収に強いんですか?

 若いころ整理回収機構にいて、有名な中坊公平先生と一緒に仕事をさせていただいた経験が大きいと思います。

 ―市民派弁護士の代表格として「平成の鬼平」の異名も取った方ですね。

 はい。中坊先生にはいろんな側面があって、尊敬の念と批判の思いとアンビバレントな気持ちなんですが、学ぶことが多かったのは確かです。

 ―どんなことを学びましたか?

 依頼者が納得するまで闘う気持ち、ファイティングスピリットを忘れないということですね。最後は妥協というか、落としどころもあるわけですが、依頼者が充分納得するまでお付き合いすることの大切さです。

 弁護士の主流は、依頼者を説得して妥協を促すのが正しいという路線です。一方、中坊さんは、依頼者が「もういい」と言うまで徹底的に闘う。それが常に正しいわけではないけれど、依頼者の気持ちになって自分自身も怒り、依頼者が一定の満足を覚えるまで力を尽くすという方法もあっていいでしょう。

 大阪弁護士会では、利用者の満足を考えるプロジェクトチームの座長も務めました。依頼者の満足、納得ということを重視していきたいと思います。

 ―ご自身の性格や個性について。

 私の名前の高の字はいわゆる「はしご高」ですが、はしごの部分も口だと考えれば橋司という名前の中に口という字が5つ入っています。それだけ口数が多い、おしゃべりなんです。実際にしゃべるのも 好きですが、SNSでの投稿も大好きです。立て続けにフェイスブックに投稿したりして、かなりの本数に達していますね。情報や自分の意見を発信することが好きなんです。

 今は大阪弁護士会で広報の仕事も担当し、弁護士の仕事の良さを発信しようと心がけています。法律家の後継者養成にも力を入れています。母校(京都大学)で法科大学院の特別教授を一昨年3月まで務めて今も非常勤講師ですし、これから進路を決める中高生にも法律家の仕事の魅力を広めたいですね。

プロフィル

 重点取扱分野は、相続(遺産分割,遺言書作成,遺留分減殺請求など)、借地借家、交通事故、商取引。事件処理に当たっては、依頼者からじっくりと話を聞き、法律に基づく結論を提示するだけではなく、依頼者にとって最善の解決策は何かを共に考え、納得のできる解決を目指す。

荒鹿法律事務所

大阪市北区西天満4─11─23 満電ビル702号
電話06(6365)7155
■受 付 時 間/9:30〜18:00
■定 休 日/土・日・祝
http://www.arashika.com


弁護士法人 京阪藤和法律事務所
弁護士 松藤隆則さん

事務所の組織化、チームづくりで100年続く安心の弁護士事務所に



 ―中小企業のまち、大阪の景気は。

 私の実感では大阪の景気はインバウンド、不動産は良かったが中小企業は一部を除いて厳しい経済状況だと思います。

 特に中小企業はいま、事業承継の問題に直面して後継者がいないために廃業が増えている。赤字部門を整理し、銀行とも協議して、利益が出る体質になれば、経営者の息子や優秀な従業員へ内部承継できたり、企業の合併・買収(M&A)の外部承継につながる。また、相続、家族信託も事業承継に密接にからんでいます。

 ―経営者向けのセミナーも開いているそうですね。

 私は1昨年9月に大阪都島区倫理法人会の9代目会長に就任し、経営者モーニングセミナーを開催しています。日本の技術力をけん引してきた大阪をもっと元気にしたい。

 また、今年7月には「大阪そねざきロータリークラブ」の会長に就任しますので、ロータリーの哲学を端的に表現した四つのテスト「真実かどうか」「みんなに公平か」「好意と友情を深めるか」「みんなのためになるかどうか」をモットーに頑張りたい。

 ―今、新たな相談分野は。

 再生医療協会の顧問に就任しました。日本は世界でも最先端の医療技術を持っていますが、今後は国内外に向けて安心安全な最先端医療の推進を法律面からバックアップしたいです。

 ―法律事務所のさらなる充実を進めていますが。

 今年は事務所の弁護士は9人ですが来年から10人体制になります。今後、さらに人と情報が集まり、成長する法律事務所を作りたい。

 そのために外部専門家の税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、コンサルタントなどとネットワークを構築強化し、フットワークの軽さと、専門化した法的サービスとを両立した事務所としてクライアントをサポートします。将来的には100年継続する盤石な法律事務所を構築したい。

 ―最後に読者にメッセージを。

 私が弁護士を目指した原点は司法書士で剣道6段の父の姿を見て「人のために仕事をしたい」と思ったからです。これからも「原点」を忘れずに剣道で培った1対1で勝負する「目力」を弁護士としての説得力に生かしたいです。

プロフィル

 1999年3月京都大学法学部卒業、99年10月司法試験合格。2001年10月弁護士登録(第54期・大阪弁護士会。現在は京都弁護士会)。主な取扱分野は事業再生・M&A、相続・事業承継、一般民事、商事、債務整理、不動産紛争、交通事故など。趣味は、剣道(3段)、中国拳法、カラオケ(元ロックバンドのボーカル)、家族でフィギュアスケート。

弁護士法人 京阪藤和法律事務所

[大阪事務所]大阪市中央区北浜3―2―12 北浜永和ビル5階
電話06(6226)0032
■受 付 時 間/9:30〜18:00
■定 休 日/土・日・祝(案件によっては対応可)
http://keihan-towa.com/


勝部・橋法律事務所
弁護士 橋 司さん

依頼者のため闘う気持ちを忘れずに



 ―世間では年々、遺言や相続への関心が高まってきています。

 相続といえば、昔は親が亡くなった後、相続を受ける側がやる印象が強かったですが、今は相続人が遠方で暮らすなどライフスタイルが多様化しており、以前とは事情が異なります。どのような財産を遺しているか、遺言書を通じて伝えることもできるので、生前に遺言書を作成することは親としての義務くらいに考えていただいた方がいいかもしれません。

 ―遺言書を作れば安心でしょうか。

 実は、それだけでは十分とはいえません。亡くなられると葬儀の主宰、役所への手続き、病院などの清算、年金手続き、クレジットカードの解約などさまざまな事務手続きが発生するからです。こうした手続きは通常、遺族が行う場合が多いですが、人によっては遺族がいない、いても疎遠で迷惑をかけたくないと言う方も増えています。

 ―確かに。財産の相続だけに目が行きがちですが、「住居内の遺品整理はどうするか」「残されたペットはどうするか」など心配は尽きません。どうすればよいのでしょうか。

 死後事務委任契約の利用が考えられます。生前に弁護士などへ死後の必要な手続きをすべて委任しておけます。

 私自身、相続案件を数多く扱ってきましたが、誰に遺言書通りに実行してもらうか、という遺言執行者を決めておくことも大事です。そして、遺言書で対応できない部分を死後事務委任契約でカバーする。これらをセットにして備えておくことで安心できます。

 ―最後に。遺言や相続で困っている、心配事のある読者へアドバイスを。

 弁護士に依頼するかしないかは別として、心配事は早めに相談する方がよいです。手続きがどうなるのか、手続きはこれで正しいのかを弁護士に確認するのもよいと思います。

 親族の中には、相続の場面で弁護士をつけたということだけで怒る方もおられます。このため、私自身は紛争になっていない段階では、前に出ず後方からのアドバイスに徹することもあります。企業でいう顧問弁護士のように、ホームロイヤー(かかりつけの弁護士)としてお手伝いしたいですね。

 遺言の段階でも、過去の経験をもとにして、あらかじめ紛争を予防する策を講じることもできるので、できるだけ早く相談しましょう。

プロフィル

 司法修習41期。1989年大阪で弁護士登録。法律家として専門知識と公平公正な感覚を磨くこと、実務に従事する誇りを持ち、現場を重視することを心がけている。2010年度に大阪弁護士会副会長。私生活では鉄道、城、高校野球が大好きで、JRは10年前に全線乗車を果たし、今も仕事のついでに私鉄も含めた全線乗車を目指している。

勝部・橋法律事務所

大阪市北区西天満4─15─18 プラザ梅新5階 511号室
電話06(6362)5801
■受付時間/9:00〜17:30 ■定休日/土・日・祝
http://www.katsubetakahashi.com/


きっかわ法律事務所
弁護士 小原正敏さん

依頼者の目線に立って共に歩む



 ―弁護士を目指したきっかけは。

 最初は、カウンセラーさんになりたかったんです。子どもの頃から友だちの悩み相談に乗ることが多く、一緒に考えて、「ありがとう」と言われるのが嬉しくて。その後、少年事件や冤罪事件を扱ったドラマを見たりするうち、カウンセラー的要素と法的実効性を兼ね備えている弁護士に関心を持ちました。

 ―交通事故被害者からの相談が多いとのことですが、弁護士に依頼するとどんなメリットがあるのですか。

 特に、同じ怪我でも賠償金額を増額できる可能性がある点です。例えば「入通院慰謝料」という項目では、同じ怪我をして同じような治療を受けても、ご本人で対応しているうちは、相手の保険会社は独自の低い基準でしか話をしてきません。でも、弁護士が代わりに交渉すると、裁判になった場合の高い基準で話ができます。他にも、様々な項目をきちんと調査検討することにより、数十万〜数百万、数千万の違いが出るケースもあります。 弁護士費用についても、今は自動車保険の特約でご本人が負担しなくて済むケースが多いので、まずはその点を保険担当者に確認されると良いと思います。

 ―一方で、少年犯罪や刑事弁護にも力を注いでおられます。

 少年事件を扱っていると、家庭環境の問題が大きく影響しているものが多いです。根本的解決がなされず、そのまま大人になり犯罪を繰り返す「累犯者」も多いです。「環境のせいにするな」とか「大人になっても繰り返す人間はもうどうにもならない」という声をよく耳にしますが、そういうことを言う方は、その「累犯者」が産みだす「新たな被害者」が自分や自分の大事な人かもしれないと考えたことがあるのでしょうか。犯罪に関わった少年や大人と、丁寧に対話し、更生の道を探ることで、刑務所で税金暮らしをさせるのではなくみんなが誰かのために必要とされるような社会に近づけていくことに、社会全体で取り組む必要があると感じています。

 ―中原先生と話していると、とてもソフトで話しやすい印象を受けます。

 悩みを持った方に、しっかり事実や気持ちを話してもらえるよう、常に意識して話すようにしています。「話しやすい」というのと同じくらい、「怖い」と言われることも多いですが(笑)。言うべきことをきちんと伝えて、本当に依頼者さんのためになる解決を模索するようにしています。

プロフィル

 司法修習31期。1979年大阪弁護士会で弁護士登録。85年イリノイ大学ロースクール修士号取得。翌年ニューヨーク州司法試験に合格。国際民事訴訟やM&A、企業再編などに通じているほか、国際商事紛争の仲裁人や民事調停の調停委員をはじめ、訴訟によらない紛争解決で調停人を務めてきた。一昨年度の大阪弁護士会長、日本弁護士連合会副会長。

きっかわ法律事務所

大阪市北区中之島3─2─4
中之島フェスティバルタワー・ウエスト11階
電話06(6201)2970
■受付時間/9:00〜18:00
http://www.kikkawalaw.com

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