週刊大阪日日新聞

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2019/10/26

電池40本のレース「エネワン」 東淀工が本領

高校部門3位 次戦へ意欲


▲「エネワン」のKV40高校部門3位、KVBIKEで同4位に入った東淀工技術研究部の山下さん、石垣さん、田村さん、矢野さん(右から)=大阪市淀川区

 充電式単三電池40本を動力源としたエネルギーカーのレース「Ene−1(エネワン)チャレンジ」(8月4日・鈴鹿サーキット)で、大阪市淀川区の市立東淀工業高(柴原信彦校長)の技術研究部が「KV40」(三輪車)の高校部門で3位入賞を果たした。同校の過去最高成績で、一般を含めた総合部門でも堂々の10位。二輪車の「KVBIKE」の高校部門も4位に入賞し、ものづくりの担い手を育成する工業高校の本領を発揮した。

 「KV40」は、1周5・807キロのサーキットを3周した合計タイムを競い、「KVBIKE」は60分間での周回数を競う。車両には、スピードと耐久性が求められる。

千分の1ミリまで

 「エネワン」の出場車両は、全て手作り。KVBIKEは、折り畳み自転車のペダルを外し、改造している。車両設計は技術研究部顧問の石原喜代志教諭が担うが、部品の組み立てや改良は部員が行う。

 「作れるものは、全て手作り。限られた予算で作ることに価値がある」と石原教諭。車体の軽量化を図るため、カーボン製品を使う高校も珍しくない中、同校の「飛燕(ひえん)」号の外側はプラスチック段ボール製で、骨組みは鉄を使い、部品はミリ単位で調整した。

 存在感を見せたのが、旋盤のスペシャリストの田村亮平さん(3年)。高校生ものづくりコンテストの近畿5位の腕前で、車軸を千分の1ミリ単位で削った。「図面通りに作ることができると面白い」と田村さん。製作過程では、随所で工業高校ならではの技術力を発揮した。

ゲームで練習

 今回の勝因に石原教諭は「ドライバーがよかった」ときっぱり。舞台となる鈴鹿サーキットは、S字コーナーやヘアピンなど18カ所のコーナーがあり、高低差は40mに達する世界屈指のコース。電動とはいえ、下り坂では「KV40」で時速70キロ、「KVBIKE」で時速40キロのスピードが出る。ハンドル操作のテクニックやバッテリー調整が、そのまま結果に直結する。

 「KV40」のドライバーは、山下慎斗さん(3年)と石垣洸河さん(1年)。「KVBIKE」には、田村さんと矢野大夢さん(1年)が乗車した。

 「スピード調整がうまくいった」と山下さん。大会前は、鈴鹿サーキットをモデルにしたゲームで練習し、コースを頭にたたき込んだという。矢野さんは「(空気抵抗を減らす)姿勢がしんどかった」と苦笑いしつつ、「スピードの上げ下げを気を付けた」と振り返った。

 次戦は、吹田市の万博記念公園である「エコデンレース」(11月23日)。同校の過去最高成績は11位で、石垣さんは「入賞したい」と意欲を見せた。

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