週刊大阪日日新聞

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2019/9/28

ホテルグランヴィア大阪 11.1 リニューアルオープン

インバウンド需要増見据え


▲1階から19階に移設されるフロント・ロビーのイメージパース(ホテルグランヴィア大阪提供)

 JR大阪駅に直結する「ホテルグランヴィア大阪」(大阪市北区梅田3丁目)が、開業35周年を機に初めて全面リニューアルする。第1弾としてフロントを1階から19階に移し、同階の和食レストランを改装、11月1日にオープンする。大阪都心の最後の一等地「うめきた」の2期開発プロジェクトが進み、大阪を舞台にした国際イベントが控える中、さらなる伸びが予想されるインバウンド(訪日外国人客)需要の取り込みを狙う。

 JR西日本グループのホテルグランヴィア大阪は1983年開業。開業当時は宿泊者の約7割をシングル利用のビジネスマンが占めたが、2017年度はレジャー利用がビジネス利用を初めて上回った。

 背景にはインバウンドの増加がある。関西空港の国際定期便は年々増加し、18年夏は過去最多の週1366便に。同ホテルでは開業から約30年間、全体の約1割にとどまっていたインバウンド利用が、17年度は30・7%に上った。

 マーケティング課の高田佳江マネジャーは「以前はインバウンド層が難波方面に流れたが、グランフロント大阪の開業など『うめきた』の開発が進み、人の流れが変わった」とみる。

 23年には「うめきた新駅」(仮称)がオープンする予定で、梅田から関空へのアクセスが改善し、さらなるインバウンド増が見込まれる。

 21年にはワールドマスターズゲームズ、25年に大阪・関西万博など国際イベントが続くほか、府市が誘致を目指す統合型リゾート施設(IR)の行方も注目されている。


▲全席完全個室に生まれ変わる和食店「浮橋」の内装イメージ(ホテルグランヴィア大阪提供)

 同ホテルの改装は3期に分けて実施する。2、3期では1階ロビーや喫茶スペースの改装のほか、客室の改装や増室に取り組み、22年4月に完了する。

 1期オープンでは手狭になっていた1階のフロントを、地上約77mの19階に移設。開放感あふれる空間となり、ロビーとクロークの広さが約2倍になる。

 19階の和食レストラン2店舗も改装。「ハレの日」や富裕層の利用を見込む「浮橋」は、全席完全個室に。料理も大阪のだし文化を生かしたメニューに一新する。

 全面リニューアルの総工費は約43億円。高田マネジャーは「インバウンド層を幅広くカバーできるハードとソフトがそろう。大阪駅直結という利便性と飲食、宿泊を、館内で完結できるという強みを生かしたい」と力を込める。


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