週刊大阪日日新聞

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2019/8/31

2025大阪万博 夢の未来、大阪から

「空飛ぶクルマ」導入計画


▲スカイドライブ社が開発している「空飛ぶクルマ」の模型=大阪市中央区

 車のような身近さで空中を移動する小型飛行機「空飛ぶクルマ」を、2025年大阪・関西万博で導入する動きが進んでいる。官民一体で実証事業を支援する取り組みが活発化。企業側の協業の機運も高まっている。関係者らは、大阪発の「交通の未来像」の提示に意欲を示している。

 空飛ぶクルマを巡っては、昨年12月に経済産業省などが工程表を発表。19年に試験飛行や実証実験を開始し、23年の事業スタートを目標に掲げた。電動で垂直離着陸するといった機体を想定し、都市部の渋滞緩和や過疎地での活用に期待を寄せている。

早期のテストを

 大阪では、府と大阪市、大阪商工会議所が昨年、府内でのさまざまな実証事業を支援するチームを設立。今年7月からは、空飛ぶクルマの実証支援に向けた環境整備を推進する。

 民間企業と連携し、実証の場としてヘリポートを確保したり、実証実験に関する保険を用意。6月の大商定例会見で尾崎裕会頭は、個人的な意見として、万博会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)への交通手段としての活用に言及し、実現には「今年から来年にはテストで飛ばしていく必要があるのでは」との見解を示した。

おもてなしの観点

 万博に向け、空飛ぶクルマの開発企業が協業先を求める動きもある。6月には、りそなホールディングスが連携を促す催しを大阪市内で企画。40社余りが来場する中、スカイドライブ(同)と、米配車大手ウーバー・テクノロジーズの日本法人ウーバー・ジャパン(東京)が協力を呼び掛けた。

 ウーバージャパンの遠山雅夫執行役員は、万博会場と関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港をつなぐ構想を掲げ「今からやり始めればできると確信している」と強調。他の乗り物と組み合わせ、移動手段が円滑につながる環境を重視し「交通の未来像を示せれば」と意欲を示した。

 スカイドライブは、大阪で空飛ぶクルマを実現する工程表を提示。20年には小型無人機ドローンでテストし、翌年には有人機を飛ばす意向を示した。

 同社によると、協業先募集は順調に推移。環境が整えば前倒しの可能性もあるという。技術面から経済面、インフラまで、行政や経済団体の支援の本気度≠ェ試されそうだ。

 世界各地で空飛ぶクルマ実現に向けた動きが進む中、福沢知浩社長は「大阪ならではのおもてなしを空飛ぶクルマに実装することで、先進感や大阪発の観点を実現できるのでは」と提案している。


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