週刊大阪日日新聞

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2019/8/31

「自分の髪が誰かの役に」

ヘアドネーション 活動に理解深める


▲ヘアドネーションについて説明する渡辺代表理事(右端)

 事故や病気で髪の毛を失った子どもたちのために髪を寄付するボランティア活動「ヘアドネーション」の啓発イベントが、都島区善源寺町2丁目のミルボン中央研究所であった。夏休みの自由研究に生かそうと小中高生とその保護者ら約160人が参加。ウィッグ使用者の話やカットの実演を通して活動に対して理解を深めた。

 同イベントは、アデランス、花王、テスコム電機、ミルボンの4社と、ヘアドネーションを推進する「NPO法人Japan Hair Donation&Charity(JHD&C)」が合同で8月4日の午前、午後に2回実施した。

 このうち午前の部では脱毛症のためウィッグを使用しているフラメンコダンサー吉田薫さん(36)が情熱的な踊りを披露した後、ウィッグを外して登場。毛が抜け始めた当時の苦悩を「人に言えない」「鏡を見られない」と振り返り、「今はウィッグを使ってシンプルに楽しく踊っている。ウィッグは生活スタイルを補うメガネのような自分の選択肢の一つ」と力強く話した。

 会場では寄付するために3年間、髪を伸ばしてきた小学3年生の中野綾香さん(8)=愛知県=がカット実演のモデルとして出演し、「自分の髪が誰かの役にたてるならうれしい」と笑顔をのぞかせた。

 参加者の中にはヘアドネーションのために髪を伸ばしている子どももおり、真剣にメモを取ったり、写真を撮ったりし、イベント後半には実際に寄付された髪を長さごとに仕分ける作業にも挑戦した。

 ジャーダックの渡辺貴一代表理事は「髪の毛が何でいるのか、自分のクラスに髪の毛がない子がいたら、自分の髪の毛がなくなってしまったらどうしようか。ヘアドネーションを入り口にもう一歩考える機会にしてもらえればうれしい」と話していた。


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