週刊大阪日日新聞

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2019/7/13

“癒やしの代表格”温泉 関西の個性的な温泉4施設


▲広大な日本庭園を眺めながら入浴が楽しめる「庭見風呂」

 日本人にとっての「癒やし」の代表格といえば温泉が真っ先に浮かぶ。湯につかってゆったりくつろげば、日頃の疲れも吹き飛び、心身ともにリフレッシュできる。大阪市内やその周辺には個性的な温泉施設が数多く点在する。お薦めの4施設を記者の体験を交えて紹介する。

日本庭園を眺めながら温泉 安土桃山時代にタイムスリップ

関西最大級の温泉型テーマパーク
空庭温泉OSAKA BAY TOWER


▲安土桃山時代をコンセプトに、古い町並みと和モダンを組み合わせた空間

 JR大阪環状線、大阪メトロ中央線の弁天町駅と連絡通路で直結するベイタワーノースに今年2月、安土桃山時代を再現した関西最大級の温泉型テーマパーク「空庭温泉OSAKA BAY TOWER」がオープンした。2〜5階計約1万6500平方mに温泉や岩盤浴、リラクゼーション、日本料理店が集結する。施設の魅力を体験した。

 2階入り口から館内に1歩足を踏み入れると、和モダンな内装が目に飛び込む。浴衣、作務衣姿の人たちが行き交い、タイムスリップしたかのよう。まずはフロントで受け付けを済まし、女性7種類、男性4種類の中から好みの浴衣を選ぶ。

 温泉施設に来たからには、何はともあれ風呂を堪能したい。浴衣に着替え、5階の浴室エリア「弁天湯町」に。内湯3、露天3と計6カ所の浴槽にサウナが併設されて至れり尽くせりの観。露天風呂の浴槽の一つは天然温泉で、湯を手にすくうと温泉のアロマが鼻先をかすめる。都会の真ん中で天然温泉につかるぜいたく…。

多彩な趣向の風呂

 浴槽は、ミクロの泡による乳白色の「絹湯風呂」、華やいだ香りの「替わり風呂」など多彩な趣向が楽しめる。中でも、眼下に広がる約3300平方mの日本庭園を眺めながら入浴する「庭見風呂」は圧巻。庭園に近い部分は底が深く、立ったまま入って眺められる。特殊ガラスの窓で庭側から浴場内は見えない。

 特筆すべきは湯の温度。この時は41・5度に設定されていたが、長風呂にはちょうど良い湯加減。出入りを繰り返すには絶妙な湯温だ。

 4階の日本庭園にも出られる。周囲にそびえる高層ビルが都会のど真ん中であることを思い出させ、不思議な気持ちになる。屋台でビールを買って飲めばもう言うことはない。

 「空庭温泉」は、さまざまなショーも展開している。2階食事エリアにある「角打ち 山善亭」では日本酒の利き酒が楽しめる。清酒を全国に広めたとされる鴻池善右衛門に扮した芸人が解説。軽妙な語り口に思わず聞き入ってしまう。

 岩盤浴エリアの「神宮房」では、日本医学の中興の祖として活躍した曲直瀬道三の弟子という設定の3人組による「ロウリュウ」が楽しめる。高温サウナの石に水を注いで水蒸気を発生させ、3人が扇子で水蒸気をあおり、客の体に熱風を吹き付ける。体中から汗が噴き出てデトックス効果が期待できる。終了後、10度に設定された部屋に入ると実に爽快だ。

 個室家族風呂も10部屋あり、家族連れでも楽しめる。2階フロアには約100平方mの女性専用パウダールームも備え、女性客にも好評という。

 安土桃山時代の雰囲気の中で温泉が楽しめるのは「空庭温泉」だけ。どのような癒やしをもたらすかは、実際に訪れて体験してみてほしい。

 ◇入館料は平日は大人2400円、子ども1200円。土日祝日は大人2600円、子ども1300円。


大阪の夜景を一望できる眺望

ホテルセイリュウ


▲生駒山から眺望する大阪の夜景


▲天然ラジウム温泉の大浴場。露天風呂が併設され、きめ細かな湯の感触に心身ともに癒やされる

 美しい自然に満ちあふれた生駒山の麓に立つホテルセイリュウ(東大阪市上石切町1丁目)は、日本建築界の鬼才、黒川紀章氏が設計。地上約70階に相当するホテルからは大阪平野の景色が眼下に広がる。2階には天然ラジウム温泉の大浴場と露天風呂があり、アーバンリゾートライフを満喫できる。

 大阪の夜景を一望する眺望モダン和室「石切の里プレミアム」、日本の森の四季をイメージした「コンフォートフロア青龍の森」、モダン和室とアジアの雰囲気にあふれた洋室の「アジアンスイート」などさまざまに趣向を凝らした部屋でゆっくりとくつろぐことができる。

 和食、中華、鉄板焼き、など食の専門店では、洗練された料理が味わえ、夏季は開放感あふれるビアガーデンが開設される。ホテルからの交通アクセスも抜群。車、電車とも極めて良好で、大阪市中心部まで約25分、奈良市中心部まで30分、京都市中心部まで55分と最高のロケーションを誇る。

 西本千亜紀営業部長は「部屋は順次リニューアルしている。大阪の夜景を楽しんでもらいたい」と話している。

 ◇料金は4人1室で1人1万2千円〜。


19種類の温泉+人気のグランピング施設も

京都るり渓温泉


▲話題のグランピング施設は若者を中心に人気が高い

 ホテルやレストランなどを展開するカトープレジャーグループ(大阪本社・大阪市天王寺区)が運営する温浴宿泊施設「京都るり渓温泉」(京都府南丹市)。19種類の温泉施設のほか、話題のグランピング施設を併設。日帰り・宿泊問わずリラックスできる空間を提供し、幅広い客層から人気だ。

 温泉施設は、水着着用で利用するバーデゾーンが特徴の一つ。露天風呂や温泉プール、ジャグジー風呂などがあり、家族連れやカップルから喜ばれている。「こぶし荘花あかり」に宿泊すると、同施設内の「貸切風呂」も利用できる。

 温泉以外の設備も充実。館内着で利用する「ランタンテラス」にはテント型のハンモックや個室ブースなどのくつろぎ空間があり、2万冊を超える漫画や雑誌などが読み放題。

 人気の高いグランピング施設は関西でもいち早く導入した。「GRAX」は人数や用途に合わせてテントタイプやキャビンタイプ、トレーラーハウスを選択。「GRAX HANARE」は1棟貸し切りで、別荘感覚が味わえる。いずれの施設の利用者も温泉施設の利用が可能。

 バーベキュープランや日本最大級のオーロラショー、周辺のゴルフ場や釣り堀などと組み合わせ、日帰りでも存分に楽しめる。

 ◇温泉施設は「お気軽入浴プラン」が中学生以上700円(土日祝800円)小学生以下350円(同400円)65歳以上500円(同600円)。「全館利用プラン」は中学生以上1500円(同1800円)小学生以下千円(同1300円)。3歳以下無料。


天然温泉や岩盤浴 さまざまなサービスで癒やし

天然温泉 水春


▲天然温泉「鶴寿の湯」をはじめ、13種類の風呂が楽しめる「鶴見緑地湯元 水春」

 温浴事業などを手掛けるビーバーレコード(本社・大阪市淀川区)が関西を中心に8店舗を運営している総合レジャー温泉施設「水春」。天然温泉のほか、岩盤浴やレストラン、リラクゼーション施術などさまざまなサービスで来店者を癒やしている。

 大阪、京都、兵庫、滋賀、熊本の5府県に店舗を展開。このうち「鶴見緑地湯元 水春」(大阪市鶴見区)では、天然温泉「鶴寿の湯」をはじめ、炭酸ガスが溶け込んだ「炭酸泉」や酸素が通常の2倍含まれる「ミルキー風呂」、いろんなマッサージ風呂を配置している「回遊風呂」など13種類の風呂が楽しめる。

 岩盤浴は6種類。「健康房」では6種類の天然石を用いて発汗作用を高めている。女性専用の「美人房」は発汗作用に加え、マイナスイオンによる美肌効果も期待できる。リクライニングシートでテレビを見たり、約1万冊の漫画や雑誌を楽しんだりもできる。

 サウナや岩盤浴ではロウリュウを毎日行っている。リラクゼーションサロンは全身や足つぼのマッサージ、顔や全身のエステも受けられる。レストラン「水春亭」では旬の食材や地産地消をテーマにした豊富なメニューを堪能できる。

 ◇料金は、入浴が中学生以上800円(土日祝は900円)小学生400円(同450円)小学生未満200円(同250円)。岩盤浴やリラクゼーションサロンは別途料金が必要。


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