週刊大阪日日新聞

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2019/3/23

新世代のモデルに 地元!大阪企業特集


▲「お客様に愛される味・豊かな味をお届けしていきます」と自社商品を紹介する事業推進室の野毛さん(左)と佐々木英莉さん

 「民」のまち大阪からは、東京型大企業にはない、個性的な多くの企業を輩出してきた。 2025年大阪万博が1970年以来55年ぶりに開催され、約2兆円の経済波及効果が見込まれている。 そんな中、各業界にわたってナニワの企業精神≠継承する企業を特集した。

元祖カレーメーカー 日本で初めてカレー粉を発売

お客様に愛される味・豊かな味を


▲歴史を感じさせる蜂看板店舗(1938年)=ハチ食品提供

 ハチ食品(西淀川区、土居鋭一社長)は日露戦争が勃発した翌年の1905年、日本で初めて国産カレー粉を製造し、「蜂カレー」と名付けて販売を開始した。

 薬種問屋を営んでいた2代目、今村弥兵衛時代にウコン粉が第5回内国勧業博覧会で有功褒章を獲得。これをきっかけに、ウコン粉を主原料としたカレー粉製造に努め商品開発に成功した。

 蜂カレーの名前の由来は感動的だ。薄暗い蔵の中でカレー粉を作っていた弥兵衛が、ふと顔を上げた時、窓に一匹の蜂が止まっていた。その蜂に朝日が注がれ、黄金ともあめ色とも言える輝きに弥兵衛は魅了され、このカレー粉を「蜂カレー」に決めたという。

 当時のパッケージは、商品名にちなんだリアルな蜂のロゴマークが印刷されていた。

 現代では多くの食品メーカーがレトルトカレーを販売しているが、同社がレトルトカレーを販売したのは 1990年。当時、レトルトカレーは数社のブランド商品が有名で、同社の研究開発部の社員らは「他とは違う味を食卓にお届けする」と独自路線で商品開発に努め、レトルト食品第1号を発売。

 自社管理の工場(兵庫・駒ヶ根・宍栗)を整備し一貫した製造工程を国内工場で確立し、3工場は食品安全システムの国際規格を認証取得した。

 以後は時流を先取りしてさまざまなレトルトカレーを開発し発売してきた。同社が日本で初めてカレー粉を製造して100年目に当たる2005年には、プレミアムラインアップ「百年目のカレー中辛・辛口」を発売。

 「今村弥兵衛」伝承の「蜂カレーカレー粉」「蜂カレーカレールー」「蜂カレービーフカレー」(レトルト)の3商品は主力商品として人気は高い。

 元祖カレーメーカーとして、これまで独自の製法やスパイスのブレンド方法を編み出し、国民食≠ニもいうべきこだわりのカレー食品を提供してきた。

 同社事業推進室の野毛伴基さんは「これからも、おいしさの探求と研究開発を重ね、お客さまに愛される味・豊かな味をお届けしていきます」と話している。

ハチ食品
大阪市西淀川区御幣島2-18-31
電話06(6471)3785


オンライン診療の導入で
新世代の内科病院のモデルに


▲「心の通うふれあいとやさしさの医療を提供するように努めたい」と話す東院長

 「患者さんがきちっと継続的に治療を受けていただくツールの助けになればと思って導入しました」。

 地域に愛される医療機関を目指している正幸会病院では昨年6月からスマートフォンなどを使って遠隔地の患者を診察するオンライン診療を導入した。

 患者の中には生活習慣病などの慢性疾患を指摘されたり、治療を始めたが「通院時間がかかる」「仕事や環境の変化」「体力的に通院がきつい」などの理由で治療を中断するケースもある。そんな診療時間を確保できない患者にとってオンライン診療は自分のライフスタイルの中で診療時間が確保できると喜ばれそうだ。

 具体的なメリットとしては「予約が24時間可能」「診察の待ち時間がない」「診察費などはクレジット決済」「薬は自宅へ配達」「医師以外に会うことがない」などが挙げられる。

 東さんは大阪大学医学部卒 業後、大阪警察病院などで消化器がんや炎症性腸疾患の診断・治療、内視鏡検査(胃・大腸・ダブルバルーン小腸・カプセル)や治療(早期がん、良性腫瘍の切除)など消化器内科診療に携わったあと、正幸会病院の院長に就任。以来、「正確で迅速な信頼の医療」を心掛けている。

 「やみくもにオンライン診療ありきではない。触診しないと診察ができないケースや初診は対面診療ですが、オンライン診療の導入によって新世代の内科病院のモデルとなりたい」。

正幸会病院
東大里(ひがし だいり)院長
門真市中町11-54
電話06(6905)8833


びっくりなアトラクション施設を

新世界観光の西上社長が魅力披露

 「社交サロン ザ・クラブジャパン関西」(原田忠義会長)の異業種交流会で「通天閣」を運営・管理する新世界観光社長の西上雅章さんは「大阪万博に向けて通天閣にびっくりするようなアトラクション施設をつくります。6月に着工予定です」と意気込みを披露した。

 西上さんは、1956年に現在の2代目通天閣が誕生し、「私が社長に就任して以来、タワーの高さを競う時代は終わった。お客さまに思い出を持って帰っていただけるよう心掛けています」と話し、具体的に開業100周年を迎えた年に豊臣秀吉の「金の茶室」にあやかり、5階展望台を全面改装した黄金展望台をオープン。幸運の神様、3代目ビリケン像を設置したことを紹介した。そしてしめくくりに「大阪万博に向けて通天閣にびっくりするようなアトラクション施設をつくります。6月に着工予定です」と意気込みを披露し、今後もお客さま第一主義の「安全で日本一面白い通天閣」であることを強調した。


自分で考え、行動できる『自律型感動人間』を育成

宿泊特化型ホテル「スーパーホテル」

 ローコストでハイクオリティなサービスを提供している宿泊特化型ホテル「スーパーホテル」(国内131店舗、海外2店舗)の山本梁介会長。

 山本会長は「ここ20年間にリーマンショックや東日本大震災など数々の災難が起こったが、お客さまのリピーター率は71%。年商も毎年増収増益で経営している」と好調な企業運営を行っている。そして企業経営の柱として「拡大よりもエクセレント」「どこにもない商品とサービスの提供」「生き金を使おう」の3点を経営方針に掲げ、実践することで、「J・D・パワーホテル宿泊客満足度4年連続NO・1」(1泊9000円未満部門)を獲得した。

 山本会長は「人生にはピンチとチャンスが交互に来る。ピンチをチャンスにできる人は成功する。それには感性と人間力を磨くことが大切。自分で考え、行動できる『自律型感動人間』になると努力することが5〜10年すると利子になって戻ってくる」と『自律型感動人間』の育成が大切という。

スーパーホテル
大阪市西区西本町1-7-7


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