週刊大阪日日新聞

大阪市(北・都島・城東・旭・鶴見区)・守口市・門真市
(社)日本ABC協会加盟紙 251,012部

2019/1/26

頼れる弁護士ファイル Lawyer interview

経営者と悩みを分かち合いたい

協和綜合法律事務所
弁護士 豊浦伸隆さん

 ―所属される協和綜合法律事務所は、どんな事務所ですか。

 依頼者は企業が中心で、東京、大阪に事務所があるほか上海にも弁護士が駐在しています。私を含めて所属する弁護士は、それぞれ各人の専門性を高めるよう研鑽し、チームワークを組んで事案を対応するよう努めています。

 ―どんな事件を取り扱っておられますか。

 私は労働法関係の会社側の依頼や相談を受けることが多いです。労働法案件に力を注ぐのは、父親が中小企業を経営していた影響が大きいと思います。会社を発展させるため、経営者が従業員を束ねるのも大変難しいことです。経営者は、従業員に対して親身になるだけでなく、ときには厳しく接することも必要です。企業規模にこだわらず、経営者の悩みを聞くうち、当時の父親が抱えていた苦労が理解できるようになりました。

 ―これまでに印象に残る案件は何ですか。

 経営不振に陥った大企業の賃金切り下げの事件です。私は企業側に立ち、従業員に対して賃下げの交渉に当たりました。結果として、会社を辞めていった従業員も出るなどして責任の重さを痛感しました。労働事件は、どちらかに100%の正義があるわけではなく難しい案件が多いのですが、この件はその典型でした。

 ―他にはどんな事件を担当されますか。個人の相談も可能ですか。

 最近は、小さな会社や個人事業主の方でも「中国の会社と取引することになったんですが、どうしたらいいですか?」とか、「英語の書類がわからない」などと言った相談が増えていると思います。また、会社の担当者の方の個人的な相談にも乗っています。困ったことがあればまずご相談ください。

 ―プロとして最良の仕事ができるように、健康にも気を使われていますね。

 マラソンが趣味で、週末になると大阪城公園や長居公園を走ります。フルマラソンにもこれまで4度出場しました。健康でないと発想もネガティブになります。心身の健康を保ち、ハツラツとしていると相談に来られた方も安心できると思います。

 ―最後に。弁護士を志す人にメッセージを。

 司法試験に合格しても、能力面、人格面で弁護士としてやっていけるかどうかは別問題です。ただし、自立したプロフェッショナルとしてやりがいのある仕事です。ぜひ、志の高い若い人にチャレンジして欲しいと思います。

プロフィル

 司法修習49期。1997年大阪で弁護士登録。主たる取扱分野は労働法。所属する協和綜合法律事務所(阪口春男所長)は,計35名の弁護士が所属する。特に企業対象の案件が多く、大小約370社の企業と顧問契約を締結している。取り扱い内容は多岐に渡る。

協和綜合法律事務所
 大阪市北区角田町8−1 梅田阪急ビルオフィスタワー34階
 電話06(6311)8800
 www.kyowa-sogo.gr.jp


依頼者のため闘う気持ちを忘れずに

勝部・橋法律事務所
弁護士 橋 司さん

 ―まずは得意分野を教えてください。

 債権回収を中心とする金融法務ですね。金融機関から依頼を受けて、複雑な案件で法的手段を駆使して債権を回収する。不動産関連や倒産処理なども手がけるほか、社外取締役、監査役として企業のコンプライアンスも担当しています。

  ―なぜ債権回収に強いんですか?

 若いころ整理回収機構にいて、有名な中坊公平先生と一緒に仕事をさせていただいた経験が大きいと思います。

 ―市民派弁護士の代表格として「平成の鬼平」の異名も取った方ですね。

 はい。中坊先生にはいろんな側面があって、尊敬の念と批判の思いとアンビバレントな気持ちなんですが、学ぶことが多かったのは確かです。

 ―どんなことを学びましたか?

 依頼者が納得するまで闘う気持ち、ファイティングスピリットを忘れないということですね。最後は妥協というか、落としどころもあるわけですが、依頼者が充分納得するまでお付き合いすることの大切さです。

 弁護士の主流は、依頼者を説得して妥協を促すのが正しいという路線です。一方、中坊さんは、依頼者が「もういい」と言うまで徹底的に闘う。それが常に正しいわけではないけれど、依頼者の気持ちになって自分自身も怒り、依頼者が一定の満足を覚えるまで力を尽くすという方法もあっていいでしょう。

 大阪弁護士会では、利用者の満足を考えるプロジェクトチームの座長も務めました。依頼者の満足、納得ということを重視していきたいと思います。

 ―ご自身の性格や個性について。

 私の名前の高の字はいわゆる「はしご高」ですが、はしごの部分も口だと考えれば橋司という名前の中に口という字が5つ入っています。それだけ口数が多い、おしゃべりなんです。実際にしゃべるのも好きですが、SNSでの投稿も大好きです。立て続けにフェイスブックに投稿したりして、かなりの本数に達していますね。情報や自分の意見を発信することが好きなんです。

 今は大阪弁護士会で広報の仕事も担当し、弁護士の仕事の良さを発信しようと心がけています。法律家の後継者養成にも力を入れています。母校(京都大学)で法科大学院の特別教授を昨年3月まで務めて今も非常勤講師ですし、これから進路を決める中学高校生にも法律家の仕事の魅力を広めたいですね。

プロフィル

 司法修習41期。1989年大阪で弁護士登録。法律家として専門知識と公平公正な感覚を磨くこと、実務に従事する誇りを持ち、現場を重視することを心がけている。2010年度に大阪弁護士会副会長。私生活では鉄道、城、高校野球が大好きで、JRは10年前に全線乗車を果たし、今も仕事のついでに私鉄も含めた全線乗車を目指している。

勝部・橋法律事務所
 大阪市北区西天満4─15─18 プラザ梅新5階 511号室
 電話06(6362)5801
 ■受付時間/9:00〜17:30
 ■定休日/土・日・祝
 http://www.katsubetakahashi.com/


個・集団の力を高め、より良い社会を実現

親和法律事務所
弁護士 横手章教さん

 ―弁護士を志すに至ったきっかけは。

 就職活動をしている時に新司法試験が定められる情報を得たんです。弁護士として働く先輩に憧れていたこともありますし、新しいものができるなら挑戦してみようとも思いました。

 それに、実家が中小企業を経営していたので、そういう企業の力にもなりたかった。私には関わった人すべてに幸せになってほしいというポリシーがあります。

 ―中小企業の法律顧問業務を多く取り扱っておられます。

 事務所では、商社やメーカー、不動産業、クリニック、IT企業など幅広い業種を担当させていただいております。

 日々、いろんな相談を受けるのですが、まずは会社の置かれた状況を正確に把握した上で、長期的な観点からものごとを捉え、この会社にとって何がプラスかをしっか+りと見極めながらアドバイスが行えるように心掛けています。

 ―弁護士になって良かったと思うことは。

 自分の価値観と人間性が直接、関わった人や社会のお役に立てることです。

 私の仕事のスタイルとして、依頼者の方とは、気軽に相談を持ちかけてもらえるような関係づくりを心掛けているのですが、距離が近くなればなるほど感謝されることが多いと感じます。

 ―お話ししていると感じるのですが、先生の明るい人柄がにじみ出ていますね。

 ありがとうございます。法律顧問業務で大切なことは、気軽にご相談いただけることや、経営者や担当者の方と、できる限り意思疎通を図る機会を持つことだと考えています。

 この性格なので、依頼者の方からすると、気軽に相談できるようです(笑)。

 ―今後、どのような業務の展開をお考えですか。

 現状で法務部を設けている中小企業はまだまだ少ないと感じますから、そういった企業に法務サービスを提供していきたいと考えています。

 法律顧問としての立場から、すでに企業が抱えている問題を解決することはもちろん、企業にふりかかる問題を未然に防ぎ、公正かつ発展的な社会の実現に寄与していきたい。

 今後、依頼者の方の個性や事務所の個性、そして自分の個性も含め、お互いに高め合いたいですね。そして人間らしく心を繋ぎ、自分たちにしかできない価値を生み出して、世の中を一歩前に進める仕事をしたいと思っています。

プロフィル

 司法修習新61期。2008年大阪で弁護士登録。2013年4月に近畿大学法学部非常勤講師就任(倒産処理法)、2014年4月に京都大学法科大学院非常勤講師就任。法律顧問業務では、契約書や書面の作成、従業員とのトラブル、取引先とのトラブル、会社内の取締役の対立などさまざまな相談に精力的に取り組んでいる。

親和法律事務所 大阪事務所
 大阪市北区西天満1丁目7番20号 JIN・ORIXビル3階
 電話06(6363)6377
 http://shinwalaw.jp/


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