週刊大阪日日新聞

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2019/1/12

「都構想」の行方影響 大阪府内 選挙めじろ押し

各党動き活発化


▲大阪新年互例会で報道陣を前に、今年の抱負を漢字一文字で表した松井知事(左)と吉村市長=1月4日、大阪市中央区のホテル

 今年、大阪府内では統一地方選、参院選、知事選、大阪市長選と大きな選挙がめじろ押しだ。そしてそのすべてに、大阪維新の会が実現を目指す「大阪都構想」の行方が影響を及ぼす。激戦が予想されるそれぞれの選挙に向けて、各党の動きは活発化している。

【吉村市長】初志貫徹したい。任期上は最後の年なので総仕上げだ。府市一体で3年間やってきて成長してきたと思うが、締めくくりとして市民との約束を実現したい。

【松井知事】気を引き締めてやりたい。大阪は雰囲気がいいと言われているが、油断をせずに府市一体で大阪を豊かにしたい。


ダブル選前倒し

参院選大阪選挙区
立候補予定者
維 新 東   徹
維 新
自 民 柳本  顕
自 民 太田 房江
公 明 杉 久武
立 民 亀石 倫子
国 民
共 産 辰巳孝太郎
諸 派 佐々木一郎

 府市両議会ともに過半数を持たない維新が都構想の住民投票を実現するには公明の協力が必要だが、維新が提案した参院選と同日の住民投票を公明は拒否。松井一郎知事と吉村洋文市長は、公明が協力しなければ任期途中で辞任し、4月の統一地方選に知事、市長のダブル選をぶつけて信を問う構えを見せている。

 前回2015年のダブル選はいずれも維新が勝利。知事選は、現職の松井氏が自民推薦候補を圧倒、市長選でも維新新人の吉村氏が自民推薦候補を破って初当選した。今回、4月の統一地方選にダブル選を合わせれば、任期は現状の11月〜12月となるため、そのまま松井氏が知事選、吉村氏が市長選に出るとは限らない。

激戦の参院選

 来夏の参院選の大阪選挙区(改選数4)で維新は2人を立てると明言。1人は現職の東徹氏(52)だが、2人目は発表していない。自民は2人を、公明と共産が現職を、立民と国民が新人を立て、諸派から1人が出馬。すでに9人が立候補を予定している。

 自民は引退する柳本卓治氏の後継に、前回市長選で敗れた元市議の柳本顕氏(44)を決定。元府知事の太田房江氏(67)も比例からくら替えして出馬するが、党本部の要請で、府連には2人目擁立に慎重論があった。

 公明は7月時点で現職の杉久武氏(42)を公認。本の出版やポスター貼付で先行している。共産は森友学園問題を追及した現職の辰巳孝太郎氏(42)の議席を死守する方針。立民は知名度の高い弁護士で新人の亀石倫子氏(44)を擁立し、連合大阪も推薦を決めた。

 国民も擁立が確実視されているが、両党を支援する連合大阪は候補が割れることに消極的。諸派の政治団体「労働者党」は同党大阪北支部長で新人の佐々木一郎氏(67)を立てると発表した。

統一地方選

 統一地方選のうち大阪府議選、大阪市議選は4月7日に実施。府議会は定数88、市議会は定数が3議席減り83議席を争う。

 府市両議会で第1党の維新は都構想の実現を目指し、過半数の獲得を狙うが、府議選への立候補予定者は過半数の50人を決定したものの、市議選は39人にとどまっている。

 自民は前回惨敗を喫した1人区での挽回を目指す。府議選に30人、市議選に22人の公認を決めており、維新と関係が悪化している公明との協力を図る。

 退潮傾向を打破したい公明は府議選に15人、市議選に19人の候補予定者を決め、現有勢力の死守が目標。共産は府議選に14人、市議選に21人の候補予定者を決定し、市議選には全区に擁立する構え。

 立民は府議選に2人、市議選に9人を決めた。11人中5人が女性だ。国民は府議選で1人を公認したが、無所属で戦う候補予定者が大半とみられる。

大阪都構想 大阪市を廃止して、特別区を新設する構想。15年5月に大阪市民による住民投票が行われ、僅差で否決された。同年11月の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、都構想への再挑戦を掲げた松井一郎知事が再選、吉村洋文市長が誕生。現在、新たな大都市制度案(協定書)をつくる法定協議会で議論が行われている。大阪維新の会の看板政策。


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