2017/4/22

エネ自由化、多様なメニュー展開で第2幕スタート

ライフスタイルにあった賢い選択がカギ


▲J:COMに乗り換え、「電気料金が安くなった」と喜ぶ加藤祐二さん(左)

 昨年4月からの電力小売り自由化に続き、今年4月からは、ガスの自由化も始まった。電力と併せ家庭に届けられるエネルギーの購入先も消費者が自由に選べることで料金抑制やサービスの向上も期待できそうだ。電力会社の乗り換えによって恩恵を受けた家庭へのインタビューを交え、小売り自由化のポイントを整理した。

乗り換えで電気料金が安く

 6年前からケーブルテレビ会社、J:COMのテレビ、インターネット、電話のサービスを利用している大阪市淀川区の加藤祐二さん(30)は妻と3人の子どもの5人家族。担当の営業マンから勧められ、「品質が変わらず安くなるのであれば」と昨年9月から電気もJ:COMに乗り換えた。 その後の10〜2月の加藤さん宅の電気料金合計額は、電気使用量の多い少ないに関わらず安くなっている。

 加藤さん夫妻は、「子どもも小さく、基本テレビは付けっ放し。洗濯機の乾燥機能もよく使うし、特段節電した意識はない。安くなっていることが分かると、奮発してちょっと良い外食に出かけようという気になる」と笑顔を浮かべる。また、「J:COMさんは同じ営業マンがずっと担当してくれ、何かあればすぐに駆けつけて対面で分かりやすく説明してくれるので安心」と対応にも満足そうだ。

 この4月からのガス小売り自由化は「詳しくは知らない」と言うが、「安くなるのであれば切り替えたい。料金の引き落としもまとまって楽になりそう」と前向きに検討中だ。

 加藤さんのように、電力小売り自由化によってメリットを感じている人は多い。経済産業省が昨年9月に実施した「電気の購入先」または「電気料金プラン」を変更した全国(沖縄を除く)の男女1000人のアンケート調査では、88・6%が「自分の欲しいレベルを満たしている」と回答。満足した理由のトップは「月々の電気料金が安い」(56%)とコスト面が圧倒的だ。

安い「関電」 VS サービスの「大阪ガス」

 電力の自由化で新電力に家庭向けで約61万件(3月末時点)の顧客を奪われた関西電力は、ガス自由化で巻き返しを図る。その新電力の筆頭となるのが大阪ガスで、関電から30万件の顧客が乗り換えた。

 4月からのガス自由化で関電はテレビCMにも力を入れ、大阪ガスに比べて最大約13%安い新料金を打ち出している。さらに液化石油(LP)ガス最大手の岩谷産業と提携し、「関電ガスサポート」を設立。営業拠点80カ所と300人の営業体制を構築し、電気で奪われた分を取り返す考えだ。

 一方の大阪ガスは今年1月に新料金メニューを発表。J:COMや大阪いずみ市民生活協同組合(堺市)などと提携を強化。エリア内の約200の営業拠点にすぐに駆け付けることができる約1300人のメンテナンス資格者を擁する。この強みを生かし、ガス機器の修理はもちろんのこと水回りの修理やエアコンの修理、ハウスクリーニングなど生活支援サービスの充実を顧客に訴えている。

保安業務は大阪ガスが担当

 「新しいガス会社に乗り換えて、品質や安全面は大丈夫なの?」と心配する人も多いが、安心してほしい。新規参入すると言っても新たにガス管を敷くわけではなく、地域のガス会社が所有するガス管を共同利用する仕組みなので、自宅に届くガスの品質が変わることはない。また、ガス漏れなど緊急時の対応や保安業務はこれまで通り地域のガス会社が担当するので、何かあった時の対応もこれまでと変わることはない。

 乗り換えの手続きも簡単だ。新しいガス提供会社に電話やWEBで申し込みを依頼するだけで、ガス機器の取り替えや工事、手数料などは一切必要ない。つまり、私たちにとっては書類上の変更でしかなく、意外にスムーズに乗り換えることができる。

 電気、ガスいずれにしても新規参入企業を含めた様々な会社が多種多様なプランを打ち出している。わずかな光熱費の差でも毎月かかるものなので、「塵も積もれば山となる」。ウェブ上で簡単にシミュレーションできるサイトもあるので、それぞれの家庭に合った最適なプランを選んでほしい。


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