2017/4/8

中古マンションの推定価格 「不透明」をサイトで解消

各社工夫、大阪でも


▲「売り主と買い主の双方にとって公平な市場をつくっていきたい」とバリューメーターに思いを込める室次長=大阪市北区

 中古マンションの推定価格をネットサイト上で周知する機運が民間業者の間で高まっている。価格が不透明とされる課題を解消し、不動産市場の活性化を図るのが狙い。各社は、大量のデータを活用した独自の手法を構築。大阪周辺の見える化≠熄凵Xに広まっている。

 国土交通省の調べでは、日本の不動産取引について消費者の約6割が「分かりにくい」「不安」と考え、理由は「価格の妥当性を判断しづらい」の割合が最も高かった。

 日本では中古マンションの価格は個人で把握しにくいとされる。売り主は、複数の不動産仲介事業者に査定を頼むなどして入手してきた。業界関係者によると、買い主はその査定価格を知らないまま割高に購入するケースもあるという。

 こうした課題を受け、国交省は不動産の取引価格を情報提供するサイトを展開しているが、場所が特定されないように掲載しているのが現状。そんな中、民間業者が個別の物件価格を独自のシステムで算出して手軽に見られるサービスを創出しており、大阪周辺でも動きが出ている。

■踏み出せない人に

 不動産情報サービス大手のネクスト(東京都)は、地図上の物件にカーソルを合わせれば「参考価格」を表示するサイト「ホームズプライスマップ」を2015年から首都圏を対象にスタート。翌年9月からは京阪神エリアを対象に加えた。

 過去の膨大な情報を生かし、立地や相場、物件の状態を踏まえて算出している。

 不動産を保有する人が不透明な価格を理由に売却に踏み出せないといったケースを解消していくのが狙いだ。

 今後も政令市並みの都市圏を対象にサービスを拡大していく構えで広報担当者は「市場の活性化につなげたい」と話す。

■一目で分かる

 地域密着型で展開しているのは、大阪や兵庫の物件を扱う不動産会社「ウィル」(兵庫県宝塚市)。約24万8千件の成約データを基に計68項目について評価して「推定価格」を算出。売り出し中の物件の価格が推定価格よりも高いか安いかを一目で分かるように表示したサービス「バリューメーター」をホームページ上で今年1月から始めた。

 リフォームの価値を独自基準で考慮しているのも特徴。同社は、リフォームの詳細な記録を残すサービス「イエナカログ」も運営しており、「リフォームの価値を適切に評価する環境ができれば、安易な建て替えを防ぎ、まちの美観形成などにもつながっていく」との考えだ。

 システム開発を担当した室薫次長は「不動産の購入は、その後の人生設計にも影響を及ぼす。売り主と買い主の双方にとって公平な市場をつくるため、価格の透明化に努めていきたい」と意欲を示している。


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