2017/3/11

2017年度の関西私立中学入試
「目標と個性に合わせた私立一貫校が人気」

私立伝統校の人気、堅調

 関西の2017年度私立中学校の入試が終り、受験者数や志願者数は前年並みだったが、関西で最難関クラスに位置づけられる私立の伝統校の人気は堅調だった。一方、私立女子中入試に限っては高槻中(大阪府)が共学化をスタートするなど私立中の共学化が進み名門女子校、四天王寺(大阪府)は結果的に前年比85・2%と志願者を減らした。私立女子中のサバイバル合戦≠ェ叫ばれる中、「目標」と「個性」に合わせて成長できる中高一貫制を設けている女子校は好調だ。

私立中の共学化で女子中の志願動向に変化

人気上昇の高槻・開明・須磨学園


生徒の個性を尊重している帝塚山学院中学校の入試会場

 関西で最難関クラスに位置づけられるのは大阪府の大阪星光学院・四天王寺、兵庫県の灘・甲陽学院・神戸女学院、京都府の洛南高等学校附属・洛星、奈良県の東大寺学園・西大和学園。ほとんどの伝統校でその人気は堅調だ。ただ、四天王寺中の志願者は医学部を目指す医志コース(定員35人)は11・6倍(407人)と好調だが全体の志願者は前年比85・2%と減らした。

 一方、最難関校に次ぐ高槻中は2017年度から共学化(女子の新規募集)と「大阪医科薬科大学と同じ法人となったことで人気は急上昇している。従来の3回入試を廃して、午後入試を含む2回入試に絞り、本格的な難関校の入試スタイルとなった」(大手進学塾の入試担当者)。

 また、今春、新校舎が完成しクラブ活動や進学実績を挙げている文武両道≠フ履正社学園豊中(豊中市)や、6年間一貫教育で今春からICT教育をスタートさせた常翔学園(大阪市)の志願者は好調。開明(同)も入学後の生徒の学力を伸ばしていることや、学校の施設も新しくなるなど年々評価され、競争率7・1倍と難関校化している。

 須磨学園(神戸市)は、熱心な学習指導や良心的な進路指導で進学実績を挙げ、学園生活での多彩な行事も魅力となっているようだ。

2017年度私立中学校入試/主な出願状況
学校名 募集定員 出願者数(競争率) 出願者数
前年比
四天王寺 医志 35名 407名(11.6倍) 85.2%
英数T 120名 91名(0.4倍)
英数U 90名
文化・スポーツ 約20名 21名(1.1倍)
帝塚山
学院
1次
関学 約80名 220名(1.4倍) 98.7%
ヴェルジェ 約80名
2次 関学 約20名 304名(15.2倍) 105.6%
ヴェルジェ
1次
関学 約20名 299名(15.0倍) 112.8%
ヴェルジェ
関学 若干名 137名(−) 110.5%
ヴェルジェ 若干名
高槻 男子 男子
約180名
女子
約90名
320名 男子
6.0倍
女子
5.1倍
120.2%
女子 174名 2017年度
新規募集
男子 764名 112.6%
女子 288名 2017年度
新規募集
開明


専願 男子 S理数
約120名

理数
約120名
169名 (7.1倍) 98.9%
女子 130名
併願 男子 39名
女子 33名



専願 男子 203名 83.7%
女子 149名
併願 男子 227名
女子 127名

専願 男子 233名 81.4%
女子 170名
併願 男子 142名
女子 93名
須磨
学園
(兵庫)
@ A 80名
B 40名
225名 (9.7倍) 120.3%
A 452名 113.3%
B 483名 105.0%
【国立】 神戸大学附属 80名 1,025名(12.8倍) 94.0%
【府立一貫校】
府立富田林
120名 603名(5.0倍) 2017年度
新規開校

オリジナリティで存在感の帝塚山学院

 多くの私立女子中高一貫校が志願者を減らしている中で好調なのが帝塚山学院中(大阪市)だ。同学院では原則として全員が関西私学の雄♀ヨ学へ進学できる「関学コース」と生徒一人一人の個性を尊重し、中学で学びの基礎を養成し、高校で専門性の高い学びを深める「ヴェルジェコース」を設けている。

 受験生や保護者からは「目標と個性に合わせて成長できる」と志願者は好調だ。同学院は「多くの私学が偏差値で輪切りにコース分けしていますが、帝塚山学院ではそれぞれのコースの特色をご理解していただいて受験していただいております」と話している。

国公立の中高一貫校も好調

 神戸大学附属中(神戸市)は国立大学のネームバリューに加えて、環境のよさ、安価な授業料、入試日が他校と重ならないことから、志願者も多く難関となった。親和中(同)は同大学附属中との併願を意識し「適性検査型入試」や統一入試初日に「午後入試」を導入した。また、府立の高校初の「中高一貫教育(併設型)」となった富田林中(富田林市)は入試に適性検査を導入し、多くの志願者を集めた。


ついつい我が子を過小評価!?

良いところを積極的に褒めてみよう

成績向上のためのワンポイントアドバイス

 中学生は、学年末テストが終った頃でしょう。「個別指導キャンパス」の塾生を調査したところ、通知表(入塾前→入塾後)が上がった生徒は全体の約95%。しかし、保護者アンケートを見ると、我が子の成績が上がったと認識している人はなんと、30%程度しかありませんでした。「成績が下がった」と相談を受け調べてみると、実は「上がっていた」ということがしばしばあります。


個別指導キャンパス代表
福盛訓之さん

 どうやら親はなかなか我が子の成果を認めず、 アラ探し≠して厳しい評価をしてしまう傾向があるようです。1教科だけ下がってほかの教科はそうでなくても、親の評価は「下がった」もくしは、良くても「トントン」。子どもは全教科をパーフェクトに上げない限り認めてもらえない…。もし、こういう評価が親子間の日常だとすると、頑張っている子どもたちにとっては、たまったものではありませんね。

 「我が子の成績は本当に上がっていないのか?」。ついつい我が子には思い込みが強くなりがちです。あえて客観的に見つめ、良い部分も見つけてあげて積極的に褒(ほ)める≠ニいうことがやる気向上には不可欠だと考えています。

■新教育総合研究会

(個別指導キャンパス)
大阪市北区東天満1―10―12―201
電話06(6352)3910


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