2016/12/24

そうやったんや! 畑山博史のわかるニュース
2017年、暮らしどうなる?

 4年に1度の「夏季五輪と米国大統領選」でロシアドーピング違反とトランプ登場≠ニいうサプライズを残した2016年。こうしたニュースの流れから読み取れる、2017年の予測を私なりに検証してみよう。

国際

流動的な国際情勢

 G7伊勢志摩サミットで、にこやかに手を振っていた各国首脳。

 キャメロン英首相はEU離脱の是非で、レンツィ伊首相は憲法改正に関して、ともに国民投票で敗北し辞任。オランド仏大統領は度重なるテロ対策の失敗などで失速。オバマ米大統領も自身を徹底批判するトランプ氏の当選で、全否定されたまま任期満了に。盤石とみられたメルケル独首相も来秋の連邦議会選で政権維持が微妙。

 結局、健在なのは昨夏に政権の座に就いたトルドー加首相と、日本の安倍首相の2人だけ。そこまで世界は流動的なんだ。

 世界情勢は4大勢力「米国・ロシア・中国・EU」の「離合集散」がすべて。東アジアの日韓朝の動静は大勢に影響なし。トランプ登場後の米国は「ロシア接近、反中国」、プーチン独裁のロシアも「米国接近、反EU」で動くので思惑は一致。対する習体制独裁の中国は「反米、親EU」で動く。問題はEUだが経済と移民難民で内部崩壊中に見えても、NATO軍としての結束は英国を含め崩れないので「反ロシア、親中国」でまとまる。

プロ 野球

広島2年目のジンクス=H

 セ・リーグのダークホースは中日。嫌われ者の落合GMが年明け早々にも退任がうわさされるのが好材料。連覇を狙う広島は伸びた若手が他球団から研究され2年目のジンクス≠ノ陥る。パ・リーグはズバリ今年同様、智将栗山の日本ハムと監督力は大したことはないが球界ナンバーワン巨大戦力ソフトバンクとの争い。

家計

税金、取りやすいところからとる財務省

 税制改革から影響を検証すると、日本の国際空港入国ロビーに免税店設置は「ありそうでなかった」で大ヒット。ただし便利になるのは外国人旅行者ばかりで、円安で海外旅行しにくくなった日本人へのメリットは「?」。ビール、タワーマンション、エコカーへの減税見直し策は財務省得意の「税金は取りやすいところから取る」姿勢の典型。大騒ぎした専業主婦への配偶者控除額見直しは、上限を引き上げても社会保険や健保の上限額据え置きで実質メリットなし。

経済

アベノミクス失速寸前

 アベノミクスは日銀黒田総裁の「2%インフレは無理」という宣言で失速寸前。成長戦略の柱だったTPPは有名無実と化したし、円安の日本は、原油価格が高騰に転じた瞬間、貿易収支面から失速するよ。

 日本の株高のからくりは、世界最大級の機関投資家に膨れ上がったGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が資金運用に130兆円を投入しているからなんだ。すでにヒトとモノの実質経済成長は停滞し、外国人投資家は素早く逃げ出しているのに、カネだけ動かし続けるGPIFのリスクは計り知れない。

政治

野党不在≠ナ政権与党は安泰

 来年の大きな政治日程は夏の都議選だけ。4月実施予定だった消費税10%≠ヘ2019年秋に1年半先延ばしされた。自民党総裁は18年秋、衆院議員は同年末が任期切れなので、政権与党は当分安泰。

 国民大多数が反対する「原発」を、政官財一体で推し進めるのをみても分かるように日本政治の行方は実は官僚主導。政権交代可能な野党が不在だから仕方ないけどね。

テクノロジー 生活

労働力不足、AI(人工知能)がカバー

 少子高齢化が進み、都市の労働力不足はさらに深刻化。AI(人工知能)の分野がカバー。具体的には、「アマゾン・ゴー」のような24時間型無人スーパーや高速道での無人路線バスなどが登場。その分、単純労働者は職を奪われ、雇用のミスマッチがさらに進む。

 娯楽業界は、ポケモンGOを進化させたVR(バーチャルリアリティー)が当たり前に。