2015/12/12

世界一の医療≠守るためにも
 良い医者を探すことが肝心

「医療崩壊」は夢物語ではない


日本の医療界に警鐘を鳴らす“なにわの赤ひげ”東條文龍ドクター

 日本の医療は国際的にも世界一と高い評価を受けている。その一方で国内では少子高齢化を迎え、医療費が高騰し、保険証さえあれば、日本中どの病院でも受診できる「国民皆保険制度」崩壊の危機に直面。「医療崩壊」が現実味を帯びる中、美容医療の先駆者として知られる鶴見区にある「三愛クリニック」の名医なにわの赤ひげ%捲兜カ龍ドクターに、現実の医療現場の展望を聞いた。

 ―少子高齢化が進み国民皆保険制度の崩壊が叫ばれて久しいですが。

 国民皆保険制度は、保険証さえあれば、日本中どの病院でも受診できる。必要なときに必要な医療を受けることが出来て、誰もが平等に医療を受けられるというフリーアクセスの大きな利点があります。

 わが国の医療は国際的には世界一であると高く評価されています。世界保健機構(WHO)が発表しているデータによると、日本の健康寿命、健康達成度の総合評価はともに世界一です。国民皆保険制度を基盤としたわが国の医療制度の成果であることは確かです。

 ―超高齢化社会を迎える「2025年問題」の対応は。

 2013年度の国民医療費が前年度より2・2%増えて国民医療費が初めて40兆円を超えました。2025年には、日本の人口動態中の最大集団である団塊の世代(1947〜49年生まれ)の全員が75歳以上、つまり「後期高齢者」となる。2025年には54兆円まで増加すると見られています。

 私は国、医療機関、患者の三者がそれぞれの傷みを受け入れながらも結果的に三者が良くなる「三方よし」を実行に移し、この国民皆保険制度による医療は守らなければならないと思います。

 ―医院経営者としては医療費の削減についてどのような感想を。

三愛クリニック
鶴見区今津南1−7−27 
tel.06(6968)5008
診療時間/ 9:00〜12:30(月〜土)、18:00〜19:30(月・火・木・金)

 最近の医療制度改革を見ていると、医療費を減らすことが優先され、最も優先すべき国民の健康増進や、医療の安全性や、医療の質までもが脅かされかねない改悪≠ニし か見られない医療制度改革≠ェ少なくないのです。診療行為の技術料も低く、国公立病院のほとんど、民間病院でも6割以上が赤字だとみられています。医者も患者さんもしっかりとした認識を持って治療に取り組んでいかなければ「医療崩壊」は夢物語ではなく、現実のものとなっていきます。

 ―医療の技術力の対価が同一というのも不思議ですが。

 確かに、いったん医者になると、死ぬまで医者でいられるというぬるま湯状態、これが「治療難民」を増やす根底にあるのかもしれません。最新治療やしっかりとした医療技術を持つ「治す医者」は治療期間が短いので診療点数があがらずに利益が上がらない。逆に「治さない医者」が過激な診療行為や薬の投与などを繰り返して利益をあげることにもなりかねない。

 ―解決策は。

 国は「きっちりとした医療行為に対する技術料」を認めること、医療機関は「その技術力にふさわしいレベルの高い医療行為」を行うことが求められています。

 そして、患者の皆様には「前もって対処する」あるいは「行動を起こす」ことが大切です。その一つが自分で「良い医者を探す」という行為です。この三位一体≠フ行為 が実行されれば医療崩壊は起こることなく、国際的に高い評価の医療行為は可能です。

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