ザ・ウィークリープレスネット

 記事検索

2020/6/25

新型コロナ 東広島の労働環境は・・・A

求職者の苦悩と模索

求人情報に見入る求職者。コロナ禍で求人数が減少、厳しい現実を突き付けられている
▲求人情報に見入る求職者。コロナ禍で求人数が減少、厳しい現実を突き付けられている

コロナ禍で意識変化も 求人数は減少 ままならぬ再就職

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、雇用を取り巻く環境は悪化している。コロナを起因とする広島県内の解雇・雇い止めは5月末で410人に上り、さらに増え続けている、という。東広島市を管轄するハローワーク広島西条で、働き口を失った人たちや、再就職活動に取り組む人たちの思いに迫った。(日川)

 今回、コロナのあおりを受けているのが非正規雇用の人たちだ。「不安定な身分だから、おどおどしていたら、やっぱりかという感じだった」。高屋町の男性元派遣社員(40歳代)は頭を抱えた。マツダ関連企業で働いていたが、工場の操業停止に伴い、5月に派遣会社から解雇を告げられた。

 西条町のシングルマザーの女性(30歳代)も突然失職した一人だ。パートとして働いていた大阪市内のアパレル店の経営が傾き、解雇された。「とてもじゃないけど家賃も払えなくなる」。仕方なく今月、東広島の実家に戻った。「弱いところにしわ寄せがくるのを感じた」と振り返る。

 ハローワーク広島西条管内で、4月に事業主都合で退職した人は前月と比べ54人増の82人に上る。非正規雇用の人たちを中心に相談が後を絶たないという。

 再就職がままならないのも現実だ。同菅内の求職者一人当たりの求人数を示す4月の有効求人倍率は2・22倍だったが、4カ月連続の減少となった。4月の新規求人は1805人と前年同月と比べ53・867・9%減った。

 「仕事はすぐに見つかると思っていたが甘かった。自動車関連の求人はほとんどない」。前述の男性はため息をつく。3月に小売業の会社を退職した60歳の女性は、何度か企業と面接したが不採用だった。「コロナで企業の採用意欲が衰えているのを感じる。60歳を過ぎると再就職は厳しくなる現実を突き付けられている」と話す。

「就職難に立ち向かう」

 コロナ禍は、一度就職が決まっている人たちにも影を落とす。八本松町の男性(40歳代)は、全国でチェーン展開する飲食業に就職が決まり、5月から勤めることになっていたが、夏以降に先送りになった。「採用の取り消しではないが、明日が見えない現実に不安感は拭えない。今は失業給付でしのいでいる状態。家族の生活設計のことを考えると、別の仕事を探す可能性もある」と嘆く。

 一方で、先行きが厳しい状況は、求職者の意識に変化をもたらしているようだ。前述の男性元派遣社員は「(失業は)あっさりと職を失う立場だった自分にも非がある。この機会に正社員として働くことを考えてみたい」と前を見据える。

 春に食品製造関係の会社を離職した志和町の女性(40歳代)は、希望する職種が見つからない現実と向き合う。「なかなか再就職できないのは、自分のキャリア不足もある。職業訓練校に通ってスキルアップ。コロナ禍の就職難に立ち向かっていきたい」と意欲を見せる。

 失業者の就職あっせんに取り組むハローワーク広島西条では「求職者の人たちに伝えたいのは、就職を諦めないこと。全国の求人情報を知ることができるハローワークのネットワークを使い、それぞれに見合った求人情報を提供していきたい」と言い切る。


最新ニュース

「街が華やいだよう」生け花3000本酒蔵彩る ―酒造8社と花屋7店が協力

新型コロナ 東広島の労働環境は…B 市・商議所の支援と企業の動き

東広島市議会 6月定例会総括 条例制定 長期間欠席議員の報酬減額

「地域文化の交流拠点に」 新市立美術館 市民向けに内覧会

「高配当」語る詐欺未然に防ぐ 東広島署 郵便局員に感謝状

手を触れずペダル踏んで消毒 三ツ和工業 板金加工技術生かす

訃報 冨吉邦彦氏

アゲハチョウ飼育キット 市内全小学校にプレゼント

文科省の読書活動優秀実践校に 磯松中 学校図書館の活用法工夫

「まちなか商店」期間限定オープン エプロンや洋服など販売

本格広島つけ麺「麺屋COO」 五エ門2階にオープン

「西条中央公園」リニューアル 新美術館に併設 地域の交流スポットに

バス交通結節点を整備 広島大学内2カ所に

新型コロナ 東広島市中小企業等緊急相談窓口の状況

広島アセアン協会のこと メンテックワールド社長 小松節子のハートフルメッセージ


pagetop