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2020/3/26

東広島で 輝く人 今週のキーワードは「前向き」

「世界を見据え、上場したい」

メンテックワールド社長 小松節子さん

メンテックワールド社長 小松節子さん
「世界を見据え、上場したい」と話す小松社長
1960年、広島市生まれ。旧メンテックに入社後、取締役や副社長などを経て2003年社長に就任。旅行、書・絵画制作など多趣味で知られる。

社内で昼食を取る子どもたち
コロナウイルスの影響で学校が臨時休校になる中、少しでも社員の負担軽減になればと、子連れでの出勤を認めた。小松社長の「社員を大切にする思い」がにじみ出る。写真は社内で昼食を取る子どもたち
ポジティブな姿勢、激動期支える

 「逆境に強いタイプかな」と性格を自己分析する。持ち前の負けん気の強さを武器に会社の激動期を支えてきた。

 メンテックワールド(本社・東広島市)は品質から環境までものづくりの現場をトータルでメンテナンスする会社。創業者の夫の後を継ぎ、2003年に社長に就任した。ちょうどバブル経済が弾けて、売上高よりも借入額が上回っていた時期だったが、「これ以上のどん底はないから大丈夫」と自らを鼓舞して社員の先頭に立った。

 大切にしたのは、社員との対話だ。積極的に現場に出向き、社員の生の声に耳を傾けた。「良いも悪+いも、さまざまな情報のお陰で、先手、先手で手を打つことができた」と振り返る。

 08年のリーマンショックの際にも動じなかった。売り上げはピーク時の6割にまで落ち込んだが全社員が仕事を分け合うワークシェアリングで乗り切った。「社員は会社の財産」とリストラを行わなかった積極的な経営姿勢が、後の国籍や性別にとらわれないで人財を雇用するダイバーシティ経営につながった。

 09年には、自身の体がステージ3の乳がんに罹患(りかん)していることが分かったが、働きながら抗がん剤治療に取り組み、早期発見を訴える講演活動も展開。社内では女性社員と男性社員の配偶者の乳がん検診を会社負担で支援した。前向きに生きる姿勢が乳がんを克服した。「先生からは『奇跡ですよ』と言われています」とほほ笑む。

 社名の由来のように、しっかりと世界を見据える。「今4カ国にある海外の拠点の会社を10カ国に広げ、ゆくゆくはホールディングスのような統括する会社を作り、上場したい」。人生はまだまだ夢の途中だ。

編集後記

女手一つで4人の子どもを育てた母親の後姿を見て育ったことが、「動じない心」を培ってくれたという。何事もポジティブな姿勢が社員をひきつける。ただ、最近は社員を包みこむような優しさもにじみ出る。一例が服装。淡いピンク色のストールを好むようになったのはその表れだ。

(日川)


設立20年は新たな出発点

中栄グループ代表 村瀬施蓉さん

中栄グループ代表 村瀬施蓉さん
「仕事と家庭の両立、ワーク・ライフ・バランスは私の基本理念」と語る村瀬代表
中国出身。1990年に来日。99年中栄を設立。2005年ヒロシマ・ランゲージ・アカデミーを設立。2018年KCCグローバルを設立。19年本社を西条町寺家に移転。

FSUNの活動で2019年の酒祭りに出展
FSUNの活動で2019年の酒祭りに出展。SDGsが掲げる目標に応じて、「私の宣言カード」を記入してもらった
村瀬代表が記入した宣言カード
村瀬代表が記入した宣言カード
会社の成長と社会貢献を両立させたい

 旅行業や通訳・翻訳業、外国人技能実習生向けの日本語研修センターや留学生の日本語学校の運営に参画、美容室やベーカリーと幅広い事業を展開する「中栄グループ」。いずれの事業も「困っている人を助けたい」という代表の村瀬施蓉さんの思いから始まっている。

 村瀬代表は中国出身で1990年に来日、出産後は専業主婦で航空券の発行などで困っている外国人のサポートをしていた。「外国人の経験と視点を生かしたい」と、語学教室や旅行業を事業化。企業の中国進出など時流にのって企業からの依頼も増え、業績を着実に伸ばしていった。設立20年の2019年には、日本語研修センターを拡張。また、日本への大学進学を目指す外国人学生向けの東広島市初の法務省告示校HLA日本語学校の開校も支援。その他、国連支援交流協会(FSUN)の広島中央支部支部長として、SDGsの広報・普及活動に努めている。

 事業拡大と共に、働き方改革にも力を入れてきた。80人の社員のうち、7割を女性が占める。女性が働きやすく定着しやすい職場を目指して、業務内容により、時差出勤や在宅勤務などを可能な限り進めてきた。

 「たくさんの人と一緒に何かを成し遂げるには、相手を受け入れることと、選んだ道を続けてみることが大事。設立20年という節目を新たな出発点としたい」と語る村瀬さん。揺るがない経営哲学で100年の老舗企業を目指す。

編集後記

中栄を成長させた秘訣(ひけつ)を聞くと、「まずはやってみること。失敗してもいいじゃない。同じ失敗を繰り返さなければいいのよ」と軽やかに笑った。前に進むことに積極的でそれを楽しんでいる様子に、私も何か始めてみたいという力をもらった。

(梶津)


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