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2020/1/23

秋の叙勲 喜びの声 

瑞宝中綬章 広島大学名誉教授 井上正さん(83)

秋の叙勲の受章者に喜びの声を聞きました。
※紹介は順不同。年齢は受章当時

低次元伝導体の物理学を研究 挑戦精神で人生歩む

 長年にわたって教育と研究に従事し、半導体物理学・低温物理学、特に低次元伝導体の研究において優れた業績を上げるとともに、教育者として多数の優秀な人材を育成した。

 研究においては、自らが設計製作した実験装置で研究するというスタイルを貫き、多角的な電子物性の解明を行った。特に、点滅を繰り返すレーザー光の加熱で熱起電力を測定するという新しい方法を開発し、さまざまな物質中の電子の詳しい動きを明らかにした。

 これらの研究は、国内の諸研究機関をはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツなどで在外研究も行い、幅広く共同研究を行なった。


▲卒論生がゴミ箱から拾った棒で作った紙垂(シデ)。自作装置が完成するたびに「うまく動作するように」と祈願

 小学校低学年の頃は病弱で気が小さかったが、恩師をはじめとするたくさんの人たちとの出会いが何事にも挑戦し、努力を惜しまない心を培った。「物覚えが悪かった」と自らを振り返り、学校を代表して出る中学校英語弁論大会を目前にして、英文が覚えられず涙したこともあったが「歩きながら英語を覚える」「日記を書き続ける」という中学校の恩師の助言を忠実に守り、毎日、努力を重ね、英語で論文を書けるほどの力を身に付けた。フランス語、ドイツ語も習得しようと学習意欲が尽きることはなかった。

 広島大学卒業後は松下電器産業(現パナソニック)の無線研究所の研究員として、さらなる向学心を持ち、研究に励み、大学教授へと、その後の人生を切り開いていった。「多くの素晴らしい人々に出会い、数多くの有益なことを学んできた。武者修行冥利(みょうり)に尽きる」と振り返る。

 現在も、欠かすことなく日記を書き続け、フランス語、ドイツ語などの勉強に励む。向学心が尽きることはない。

いのうえ まさし
1935年、広島県呉市生まれ。広島大卒。69年、福井大工学部助教授に採用。73年、理学博士の学位を取得し、82年に広島大理学部教授。98年に広島大大学院先端物質科学研究科に配置転換。99年、広島大を定年退職し、広島大名誉教授の称号を受けた。99〜2006年、広島国際大で非常勤講師を務める。

(石田)


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