2019/12/12
研究者たちに出会いの場を
広島大で「東広島100人論文」

広島大学と東広島市産学金官連携推進協議会は11月18日から22日まで、異なる分野の研究者同士や、研究者と企業との出会いを創出するプロジェクト「東広島100人論文」を、同大東広島キャンパスの中央図書館ライブラリーホールで開いた。
2015年に京都大学でスタートした「京大100人論文」をモデルにしたもの。新たな共同研究のきっかけづくりやニーズとシーズのマッチングなどを目的に企画された。6月にあった「広大100人論文」に続き2回目の開催。
大学教員や院生らが、自身の研究を専門外の人にも分かりやすく紹介したポスターを、名前、性別、所属先、役職などを非公開にして掲示。ポスター閲覧者が、付箋や専用サイト上にアドバイスや質問などを、ざっくばらんに書き込んで応じた。
掲示されたポスターは計72件。「有害・有毒なプランクトンのモニタリングと生態を調べている」「実証研究を専門とする研究者と一緒に何ができるか探りたい」「ふに落ちる≠ニいう現象、日本人特有の表現に文化差があるのか」などさまざまなテーマが並んだ。閲覧者からは「興味があります」「広島市にある会社ならできるかも」「話を伺いたい」などのコメントが寄せられた。掲示期間終了後は、プロジェクト参加者だけがアクセスできる専用サイト上で、連絡先を交換するなどして交流を深めていく。
広島大学の担当者は「6月のプロジェクトでは、新たな共同研究に結びついたケースや他大学の研究者と連絡を取り合ったケースも見られた。出会いの場にとどまらず、マッチングした人をサポートできる取り組みとして、より発展させていきたい」と話していた。
「東広島100人論文」企画の流れ
第1段階 ポスター掲示者は事前にオンライン登録
ポスター掲示希望者は、「私の研究はこんな感じです」「こんなコラボができたらうれしい」「私、こんなことができます」の3つの設問に答え、オンライン登録。
第2段階 会場にポスター掲示、コメントで交流
登録時に記入した3つの設問に対する回答が、ポスターとなって会場に掲示。閲覧した人は付箋紙を使って、自由にコメントを貼ることができる。ポスター掲示者もコメントが可能。
第3段階 掲示期間終了後、WEB上でも交流
掲示期間終了後、ポスター掲示者とコメント参加者が、WEB上で自由に交流。会場で寄せられたコメントの閲覧、コメント追加や連絡先の交換もできる。
第4段階 マッチングを推進
広島大学学術・社会連携室をはじめ、関係機関の産学部門とも連携し、マッチングを推進。自身の研究への気づきを得る機会にもつながる。
(茨木)
最新ニュース
■子ども用マスク作りに取り組む 高屋西小PTA 親子折り紙教室
■一般質問で会派を分析 東広島市議会@ 創志会 農業分野に切り込む
■東広島RC 外国人児童生徒を支援 市教委に多国語翻訳機贈呈
■広島大学の若手研究者に聞く 選手のパフォーマンスの最適化のため、体温に着目
■消防局が住民4人に感謝状 火災鎮火に貢献、水難事故で人命救助
■西條商事 豊栄地区で販売スタート! 移動スーパー「とくし丸」
■介護サポートの味方 マッスルスーツ寄贈 メンテックワールド・広銀が八本松病院に
■「食事の際などに活用して」 外したマスクを包んで保管 大洋印刷が商品開発