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2019/8/29

書で原爆への怒りを訴え 

被爆者 青山さんが作品展


▲作品の前で思いを語る青山さん

 青龍亭書芸院を主宰し平安書道会(京都)無鑑査作家の青山念海さん(90)(東広島市西条町下三永)が8月3〜6日、東広島芸術文化ホールくららで、卒寿を記念した書作品展を開いた。

 戦争への怒りや悲しみなどをテーマにした約30点の作品を展示。「生ましめん哉」(栗原貞子)、「原爆行」(土屋竹雨)や、原爆の非人間性を訴えた自詠の短歌などを、作品にしたためた。訪れた人たちは、青山さんの思いが凝縮された作品にじっくり見入っていた。

 青山さんの生家は産業奨励館(現原爆ドーム)の東隣にあった浄土宗西蓮寺。あの日、旧制中学4年生だった青山さんは、学徒動員先の工場(南観音町)で原爆の爆風を受け被爆した。爆心地の自宅は焼失し、自宅にいた母親も失った。

 焼け野原となった市内で、皮がぶらさがったり、火ぶくれしたりして亡くなっていく多くの人を見た。ただ、やけど一つしなかった青山さんは、「苦しんで亡くなった人たちに申し訳ない」という気持ちにかられ、原爆体験を語ることができなかった。

 青山さんの心に変化が表れたのは、教職を退職後。東広島市の合唱団に入団し、仲間と一緒に平和の歌などを歌う中で、「原爆と向き合うのは、生かされてきた責務」と思うようになった。合唱団の演奏会で被爆体験を語るようになり、幼少のときから書家だった父に手ほどきを受けた書で、原爆への怒りを表現するようになった。

 青山さんは「多くの人に支えられ、この年まで生かしてもらった。これからも何らかの形で、次代を生きる人たちに平和を願う思いを伝えたい」と話している。

(日川)


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