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2019/8/22

東広島の空き家問題 第2弾 

人を呼ぶイベント仕掛け 移住促進の拠点に


▲「星降るテラス」では都会の人と地元の人が交流するさまざまなイベントが仕掛けられる

 8月8日号で報じたように、東広島市では高齢化率が高い市の農村地域で空き家率が高くなっている。こうした中、近畿大工学部建築学科准教授で、市の空き家対策協議会委員を務める谷川大輔さんは、北部地域の福富町で空き家を再生し、田舎に都会の人たちを呼び寄せるイベントを仕掛ける。谷川さんの思いを紹介しながら、農村地域の空き家対策をクローズアップする。(日川剛伸)

近畿大の谷川准教授たち再建 福富で古民家再生


▲築100年を超える空き家を再生した「星降るテラス」

 一級建築士の谷川さんは東京都出身。縁があって近畿大工学部に勤務することになった。もともと、田舎暮らしに憧れを抱いていたことと、農村の建築に興味を持っていたことから、市郊外で空き家を探すことになった。市の職員の紹介でたどりついたのが福富町にあった築100年を超える古民家だった。

 2015年、約990平方mの土地に母屋と納屋が付いた空き家を私財で購入。母屋を福富町への移住・定住を促進する拠点として捉え、地域住民や学生たちと一緒になって古民家再生に取り組んだ。クラウドファンディングで資金を集めリノベーション、土間やかまど、囲炉裏などを再建した。福富町では美しい星空が見えることから、古民家を「星降るテラス」と名付けた。


 星降るテラスでは、マルシェやコンサートなど、都会の人と地元の人が交流するさまざまなイベントを仕掛けながら、空き家問題の方策を模索している。谷川さんは「さまざまな人が集まってコミュニケーションを育む場が星降るテラス。福富町に新しい人を呼び込む情報発信の拠点になれば」と力を込める。

 特に谷川さんが着目しているのが、福富町の住民気質だ。谷川さんは「福富の人は外から来る人をこばまない。むしろ外から来る人を頼りにしているところがある」と話す。その言葉を物語るように、福富町では市外からの転入者が、市外への転出者を大きく上回る。空き家を活用したカフェやパン屋ができるなど、移住者のコミュニティーも形成されている。

 こうしたことを背景に、福富町は県の「移住・定住のモデル地区」にも指定されている。ただ、谷川さんによると、体のいい空き家が足りないのが悩み、という。同町の空き家率は10・5%と高いが、谷川さんは「所有権の問題に加え、低予算のリフォームで再生できる空き家が少ないことが今後の検討課題。トイレや井戸の改修など手を加えないと住めない空き家は多い」と話す。


近畿大・谷川大輔准教授

 農村地区では、居住者の死亡などによる自然減や、居住者の市中心部への転居などを理由に、転入者が転出者を上回る社会増要因を帳消しにする(表参照)。人口は減り続け、空き家は増えるばかりだ。では、今後の空き家対策を考えるポイントは何なのか。谷川さんは「東広島市は教育環境が充実している。そこを柱に、子育てや子どもの教育には自然豊かな田舎が優れていることを訴えていければ」と提言する。


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