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2019/4/4

オオサンショウウオ守ろう 

東広島市 一時保護施設を整備 廃校小のプール活用


▲作業会で屋外プールの清掃を行う参加者

 東広島市は、同市豊栄町を流れる椋梨川に生息する、国の特別天然記念物・オオサンショウウオの保護と育成を目的に、地域住民や広島大学総合博物館、広島市安佐動物公園らと協力して乃美地域センター(豊栄町乃美)内にある廃校小学校のプールを活用した一時保護施設「オオサンショウウオの宿」の整備を進めている。

 3月13日には作業会が開かれ、地域住民や賀茂北高の生徒、市の職員ら約40人が、4月以降の試験運用を前にプール清掃や普及啓発用展示パネルの設置などを行った。

 施設は、25mプールを利用した屋外施設とポンプ室を改修した屋内施設に分かれ、モニターカメラや、自動給水タイマーなどを設置して、24時間体制で環境管理を行っていく。屋内施設には、BMI値から判断した痩せ個体を保護する水槽5個、幼生を保護・飼育する水槽1個を配置し、椋梨川脇の井戸水を掛け流しで循環させる。屋外プールは、水温が安定する季節を中心に活用し、将来的には、外来種であるチュウゴクサンショウウオやハイブリッド種が見つかった際の収容施設としての利用も検討している。本格運用は今年10月ごろを予定。地元の乃美住民自治協が運営に携わり、観光施設として一般公開する他、賀茂北高科学研究部の活動拠点として提供される。

 広大博の清水則雄准教授は「大学と行政、地域住民が一緒に整備する施設は全国で初。持続していく体制作りが今後の課題」と話していた。清水准教授らは、2011年から椋梨川流域でオオサンショウウオの調査を515回実施(3月13日時点)。痩せ個体の数や幼生の水田への流失が把握される中、同地域における個体群の消滅が危惧されている。

  (茨木)


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