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2019/3/7

離れた場所で合唱 次世代通信で全国初

今春統合の河内小と河内西小 新しい校歌、歌声ぴったり!


▲それぞれの学校で校歌を歌う河内小(写真左)と河内西小(写真右)の児童。会場には一つになった歌声が響いた。河内西小児童は、イヤホンから聞こえる河内小でのピアノ伴奏に合わせて歌った

 超高速大容量の次世代通信方式「5G(ファイブジー)」を使った実証実験が2月21日、この春に統合する東広島市立の河内小と河内西小で行われた。児童はそれぞれの学校で、互いの映像、歌声を見たり聞いたりしながら、新校歌を合唱した。教育現場で5Gを使用した遠隔合唱が行われるのは、全国で初。(石田雅代、橋本礼子)

新学期に向け心も合わせ


▲モニターに映った河内小の児童を見ながら歌う河内西小の児童(手前)

 実証実験は、統合記念事業の一環として、東広島市とNTTドコモが実施。遠隔合唱を通して、5Gの実証実験と、両校児童の一体感の醸成を図ることが目的。

 児童の前にマイクやカメラが設置され、その映像や音声が5Gを使って互いの学校に送信された。

 従来の通信技術では、映像や音が遅れて届くため、リアルタイムで合わせて歌うことができない。今回使った5Gは通信速度が速く、大容量のデータをほぼ遅延なく送れるため、合唱に成功した。

 観覧に来た保護者や地域住民が見守る中、交互に2曲ずつを歌い、最後に、新校歌を合唱。ぴったりと合った両校児童の歌声が会場に響いた。河内西小にいる教諭の指揮に合わせて、河内小にいる教諭がピアノ伴奏をする、といったシーンもあった。


河内小の新しい校章

 河内小5年の随行莉咲さんは「歌のずれがほとんどなかったので、未来を感じた」と驚き、河内西小5年の山内由加さんは「新校歌は歌いやすいメロディーと音の高さで、私は新校歌が好き」とにっこり。

 河内西小の高橋修校長は「練習を重ね、新しい校歌がしっかり歌えるようになった。子どもたちの心に残る思い出になった」と話していた。

 両校では2月6日、5Gについて学ぶ授業も行われた。

  • ▲河内西小の校門横に掲げられた「ありがとう 河内西小」の横断幕。河内西小で校長を務めた細國敬三さんの依頼で、地域住民が作成。児童がフェンスに取り付けた

  • ▲河内西小6年生の3人。「河内西小の伝統を河内小のみんなにも伝えてほしい」と後輩にエール

新しい河内小の校歌をインターネットで聞くことができます。

※2月21日に5Gを使って両校が合唱した校歌

写真上=5Gの実証実験の際、会場に掲示された新校歌の歌詞。作詞を河内小と河内西小で校長を務めた佐伯倫子さん、作曲を河内小で校長を務めた木原加代子さんが担当。歌詞には、児童たちが力いっぱい明るく元気に頑張れるように、その姿が地域の皆さんの元気の源になるように、という願いが込められている。


河内小と河内西小統合の経緯

 過小規模校の河内小、河内西小では、複数の学年を1学級にする複式学級にして授業をしている。現在、児童数は河内小が48人、河内西小が25人。

 2017年に地域の住民自治協議会とPTAが東広島市に過小規模の早期解消や2校統合を要望。統合準備会を設置し、準備を重ねてきた。

 今春、河内西小を河内小に統合し、2022年4月には、その統合校を河内中学校に移設する。河内中の敷地内には新しく校舎を建築する予定。


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