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2018/9/27

旬のスケッチ2018 

<河内町> 災害に負けず…。宇山に実りの秋。


▲そばの花が咲く宇山。11月下旬に収穫する。右から農事組合法人うやまの坂田正広代表理事、若手農家の安本明雄さん、JA広島中央の三戸直樹さん。同JAの職員が10月12日まで交代で支援している

 JR西条駅から車で約30分の東広島市河内町宇山。7月の豪雨災害では田畑、住宅、道路などが被害を受け、収穫直前だった麦のほとんどは、大雨の影響と土砂の流入で収穫できなかった。その畑を整備し、8月中旬、麦との入れ替えで植える宇山特産のそばを種まき。現在、白い花が畑一面に咲き、やわらかに風に揺れている。(写真・井川良成、文・橋本礼子)

 段々になったそば畑のすぐそばには、アスパラガスの出荷作業所・直売所、菊田農園のブドウの直売所、そば処さわやか茶屋。買い物、食事ができて、田園風景が楽しめる、ドライブするには打ってつけの場所。


▲新たな収入源にと、農事組合法人うやまで栽培を始めたアスパラガス。10月中旬まで収穫が続く

 豪雨災害後、周辺道路の通行止めがあったが、現在は解消。直売所やそば屋も営業を再開しているが、客足は例年に比べて少なく、関係者は「これも豪雨の影響か」と話す。

 同地区では、7年前に農事組合法人うやまを発足。法人が地区の農家65戸の農地を預かり、米や麦などを作付けし、地域の農業を守ってきた。7月豪雨では、管理する約40へクタールのうち3分の1が、土砂の流入や水路の損壊などの被害を受け、「途方に暮れた」と代表理事の坂田正広さん(73)は話す。

 農地の修復、米の収穫量の大幅な減少など、不安や課題がたちはだかるが、坂田さんは「農地を守ることが宇山を守ることになる」と将来を見据える。

 そば畑で、「今年はしっかり花が付いてくれたのう」と笑顔の坂田さん。12月中旬から販売される新そばが楽しみだ。

  • ▲廃校になった宇山小学校を活用した「さわやか茶屋」の盛りそば。発災後、1週間休業したが、現在は営業中。再開後すぐに、常連客が「無事で良かった」と来てくれた時はうれしかった、と児玉みその代表

  • ▲ピオーネの育ち具合を見る菊田農園の菊田政文代表。ブドウの収穫は今がピーク。「元気に営業しています」


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