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2018/5/10

みんなのぷらざ

広島大学マスターズ 学びの窓 <26>

地域課題研究懸賞論文A

酒蔵観光振興、若者や市外の人の目不可欠

安藤忠男
(土壌肥料学・環境科学)

 東広島市を代表する景観の一つである西条酒蔵通り。「酒蔵通りの魅力をパワーアップしてより多くの観光客に来てもらうにはどうしたら良いか?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?

 地域課題懸賞論文で優秀賞(賞金十万円)を得た広島大学大学院教育学研究科の倉本尚さんは次のような研究で答えを導き出した。

 まず各酒蔵を調査し、東広島市観光協会が行っているアンケート調査を分析して観光客、観光情報、観光資源の実態を明らかにした。その上で酒蔵観光を終えた人たちと面談して観光について聞き、観光前の期待度と観光後の満足度の変化を分析して、酒蔵観光の課題を明らかにしたのだ。

 観光客との面談調査の結果、観光課題が明らかになってきた。具体的には、酒蔵通りの景観は多くの人に高く評価されているにもかかわらず景観を維持するに十分な体制がとられていない、学習観光として魅力が少ないために西条の日本酒造りの特色が十分に伝わっていない、日本酒と食を組み合わせた観光が十分に機能していないことなどだ。西条酒蔵通りの恵まれた観光資源を生かせていないとの見立てだ。


▲酒蔵の景観と高層マンション

 景観条例を制定できる景観行政団体にもなれていない東広島市、酒まつりの成功や日本の20世紀遺産20選に選ばれたことに満足しているかのように見える関係者。これでは酒蔵観光の振興は望めない。

 まちづくりの成功には若者、よそ者の眼が不可欠だ。西条酒蔵観光や本市の酒造りそのものを発展させるために、新たな視点から西条の発展ビジョンを描き、その実現に若者やよそ者を含め衆知を集める時期にきているようだ。

 広島大学マスターズは、広島大学を退職した教職員で組織しています。市民を対象にした講座も行っています。
【問い合わせ】kazuwp@hiroshima-u.ac.jp(渡部)


ギャラリー

忠海美術愛好会・安浦絵画教室 合同作品展
美しい瀬戸内の海がつなぐ絵画展

市民ギャラリー
5月16日(水)〜21日(月)

 「忠海美術愛好会」「安浦絵画教室」は、穏やかで美しい瀬戸内の海を望む忠海、安浦の町にある絵画教室です。
 5月16日〜21日の10時〜18時、市民ギャラリーで「忠海美術愛好会・安浦絵画教室 合同作品展 美しい瀬戸内の海がつなぐ絵画展」を開催します。
 2教室による初めての合同作品展で、油彩画、日本画、水彩画など約60点の絵画を展示します。
 多彩な作品が並びますのでぜひお越しください。
■講師の堀江恵美さん/0846(45)1593

東広島市民ギャラリー
東広島芸術文化ホールくらら1階 

【所在地】東広島市西条栄町7番19号 
【電 話】082(426)5900
【開 館】9時〜17時 ※入場無料


プレスネット フォトリポート

花布団


4月14日、八本松町原で撮影

 八本松町原地区で個人でシバザクラを植えている友人から、「今、満開よ」と連絡を受け、さっそく孫たちと一緒に見に行きました。「花の中に入ってもいいよ」と言われ、甘い香り漂う、ふわふわの花布団の上に寝っ転がり、気持ちよさそうでした。

(フォトリポーター 井川良成)


東広島の野草

 野山の四季を彩る山野草は、華やかさはなくてもありのままの飾らない素朴な優しさを感じます。(フォトリポーター 井川良成)

アマナ(別名、ムギクワイ)


3月24日、東広島市高屋町造賀で撮影

 草地などに生える多年草。花茎は15〜20cm、茎頂に1個の白い花が付く。見かけは小さなチューリップ。陽を受けないと開かないので花言葉は「お天気屋さん」「運が向いてくる」。

ショウジョウバカマ


3月24日、東広島市高屋町造賀で撮影

 全国に広く分布し、やや湿った場所に生える多年草。花茎は10〜20cm、先端に横向きに花が付く。花の色は淡紅色、紫、白。花言葉は「希望」。


神機隊 〜志和で生まれた炎〜 》10・終《

穂高 健一

一列縦隊で突進する奇襲


▲神機隊の兵士は志和で、砲術、射撃、剣術、柔術の訓練に精を出した。接近戦で銃を使うと味方の殺傷におよぶので、抜刀と柔術が中心になる。「広島護国神社蔵」

 新政府軍が仙台藩領の駒ヶ峰(こまがみね)の戦いに挑んだ、仙台藩が落ちれば、会津藩が降伏する。迎え撃つ仙台は、自領に入れさせない最後の抵抗線だった。

 周囲は真っ平らな水田地帯で、一本の陸前浜街道が通っており、駒ヶ峰を越えていくと仙台へむかう。その駒ヶ峰は大蛇が寝そべったような、細長い丘陵の雑木林である。

 仙台藩は駒ケ峰に3000人、北側の旗巻峠には1200人の兵を配置する。ドイツから購入した最新ライフル銃、アームストロング砲、軍艦をも持っている。

 神機隊はこれまで激戦地で連戦連勝だったが、『本隊300人の兵も、漸次(ぜんじ)、減少して、わずかに80人を残留するに至り。加藤種之介(たねのすけ)(実弟は加藤友三郎内閣総理大臣)のごとき負傷治療して戦えるものも含めた80人である』(芸藩志)。

 四条総督から、神機隊はもう犠牲者をだすな、進撃するな、と後方での休養が命じられた。

 慶応4(1868)年8月11日、新政府軍3000人が第一次駒ヶ峰の総攻撃に入った。降雨のなか、仙台藩の猛烈な砲撃 と銃撃で、新政府軍は一歩も前に攻めきれない。連戦練磨の神機隊に援軍の出動要請がきた。

 佐久間義一郎(ぎいちろう)(初代・呉市長)が2個小隊の兵を率いて、陸前浜街道の本道に出むいた。長州・筑前の藩兵らは、約40人の神機隊がなにできるか、と嗤笑(しっしょう)している。

 佐久間隊が縦の隊で、雨を衝き、飛弾を犯し、正面攻撃で一直線に突進する。先頭の隊卒が敵弾で倒れても、小隊は立ち止らず、いちずに突っ走る。

 全員が小銃を投げすて、抜刀した。佐久間小隊長が肩胛(けんこう)に銃弾をうけた。小隊は駒ケ峰の一角を突き破る。瞬時に、敵の砲台に登り、刀で縦横に斬殺する。

 敵兵は昼時で飯食しており、突然の奇襲の乱殺で、狼狽(ろうばい)し、防御もできず、兵器・輜重(しちょう)を抛(なげう)って、死屍を捨てて遁走(とんそう)していく。敵陣は後方からの攻撃を怖れ、総敗軍となった。

 第2次、第3次の駒ヶ峰攻撃も、『芸藩志』は詳細に記す。拙著『神機隊物語』でそれをリアルに再現している。

 「広島藩がつねに寡兵(かへい)で敵中に突進した。「官軍強し」と東北の雄・仙台藩を震えあがらせた。潜在的な恐怖の連鎖で、仙台藩を敗北に導いた。それが戊辰戦争の終結につながった」(大山柏著・戊辰役戦史)

筆者プロフィル
 ほだか・けんいち 大崎上島生まれ。中央大学卒、日本ペンクラブ(広報・会報委員)、日本文藝家協会、日本山岳会、歴史時代作家クラブ各会員。著作は幕末歴史小説「二十歳の炎」の改訂版「広島藩の志士」が広島・南々社より4月1日に発売。同日に「芸州広島藩 神機隊物語」(東京・平原社)が発売された。


一句

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