ザ・ウィークリープレスネット

 記事検索
プレスネットでは、7月17日配布開始の7月19日号で、今回の大雨被害について特集しています

2017/12/21

記者が振り返る2017年座談会

時事通信広島支社 広島経済レポート プレスネット

 2017年の世相を表す漢字が「北」と発表された。東広島市、広島県ではどんなことが起こったか。現場に詳しい時事通信広島支社の蟹澤伸次氏、広島経済レポートの田辺裕視氏、本紙の日川剛伸氏が今年を振り返った。聞き手はFM東広島パーソナリティーの間瀬忍。

衆院選で自民圧倒 4区も保守の強さ証明

―それぞれの立場からことしの気になったニュースを三つ挙げてください。

時事通信広島支社 編集部長
蟹澤伸次氏

蟹澤 選挙(衆院選と県知事選)。あとは広島カープのリーグ連覇と、国連で採択された核兵器禁止条約をめぐる県内の動きです。

田辺 一つ目は西条プラザ跡地にハローズ東広島店が開店するなど、商業施設の開店や出店計画が相次いだこと。二つ目は西条中央巡回線を中心にした寺家、西条東、下見地区で、大型街づくり事業が始まったこと。三つ目は、西条バイパス沿いにできる「道の駅西条」(仮称、平成32年度完成目標)の用地買収が今年度末までに終了することです。

日川 JR西条駅と広島空港を直結するリムジンバスと、西条市街地循環バスの運行に、JR寺家駅の開業を合わせた交通ネットワークの整備が一つ。残る二つは、東広島の日本酒をテーマにした映画「恋のしずく」のロケが行われたことと、国交省が広島空港を平成33年に民営化するとの制度案を発表したことです。

―衆院選の結果については。

前広島経済レポート
専務取締役兼東広島支局長
田辺裕視氏

蟹澤 県内7つの小選挙区のうち、6選挙区で自民党候補が当選。残る選挙区も自民候補が比例復活で当選しました。改めて自民党の強さを示した選挙でした。

日川 公示前は、自民党の公認候補を巡って混沌(こんとん)としていた4区も、終わってみれば保守の強さ を証明した選挙になりました。野党が割れたことも、自民候補に優位に働きました。

田辺 広島は保守王国。どの野党候補が出馬したとしても、最初から勝負は分かっていたというのが本音です。

蟹澤 当選した新谷正義さんは、有権者になじみの薄い比例区からのくら替えで、苦戦するのでは、と思っていましたが、全く危なげなかったですね。

―県知事選は現職の湯崎英彦さんが3選を果たしました。

プレスネット 編集委員
日川剛伸氏

蟹澤 9割以上の得票率での当選ですから、2期8年の実績が県民に受け入れられたといえるでしょう。湯崎さんは2期目後半から、「仕事も、暮らしも諦めない」という欲張りなライフスタイルの実現を目標に掲げ、全国に先駆けて、広島から新しいライフスタイルを発信したい、と意気込んでいます。この路線を今後どう展開するのか、注目したいと思っています。

交通ネットワーク充実 空港民営化で膨らむ期待

―東広島市では交通ネットワークが充実した年になりました。

日川 西条の中心市街地を循環するバスは、子育て世代やお年寄りら交通弱者の日常生活の移動を支えることが目的です。利用状況もまずまずで、市では第二段も計画しています。循環バスが市街地のにぎわいを創りだすきっかけになることを期待しています。

田辺 西条エアポートリムジンは、西条駅の北口と広島空港を片道23分〜25分で結びます。市中心部と広島空港のアクセスが強化され利便性は向上しましたが、利用状況は今一つのようです。もっとPRを徹底していく必要がありますね。ちょうど広島空港の東京線は、最終便の発着が従来よりも1時間遅くなりました。利用者からも歓迎の声が上がっており、リムジンバスの利用客 アップにつながってほしいですね。

蟹澤 今後は都市間競争の時代になります。勝ち抜くためには空港は大きな要素。アクセスを改善することは都市間競争を勝ち抜くことを意味します。

―その広島空港は民営化で大きく変わろうとしています。

蟹澤 民営化で機動的な経営が進むでしょう。海外からエアラインを誘致するなど、迅速な意思決定に基づいた対応ができるようになり、利用者へのサービス向上が加速すると思います。

日川 広島空港が開港(平成5年)した当初、各自治体は、空港を生かしたまちづくりに躍起になっていました。民営化が、東広島のまちづくり の起爆剤になればと思います。空港の機能が強化されれば、訪日外国人の観光客が増えることにもつながります。

田辺 観光客を増やすためには、点と点を結び回遊できるようにすることが大切です。市は吟醸酒発祥の地をテーマに来年度の日本遺産認定を目指し準備を進めています。認定されれば、海に面した安芸津町から西条の酒蔵までを舞台に、酒文化の魅力を世界に発信することになります。

―最後に2018年の東広島を占ってください。

日川 戌(いぬ)年。東広島が日本酒と並んで、全国に誇れるオンリー「ワン」を探し出す年にと思っています。

田辺 2018年は市長選が控えます。結果次第では、東広島のまちづくりも変遷するでしょう。

蟹澤 酒蔵に代表されるようにポテンシャルを秘めた都市。その魅力を全国に知ってもらえるような飛躍の年になることを祈っています。


pagetop