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2017/10/26

武田中学校 武田高等学校 創立50周年

高校に国際コースを新設 平和教育など独自授業が特徴


▲国際色豊かな学校生活

 東広島市黒瀬町大多田の武田中学校高等学校は来春から、高校にグローバルスタディーズコース(以下GSコース)を新設する。創立50周年を機に、建学の精神である「世界的視野に立つ国際人の育成」をよりシステマチックに実践し、グローバル化という社会のニーズに応えることが目的で、変化する大学受験制度にも柔軟に対応できるシステムを構築する。(茨木)

 従来からの、「国公立大、難関私立大に挑戦する実力を身につけるA(アドバンス)コース」と「国公立大や県内を中心とした中堅私立大への進学を目指すB(ベーシック)コース」に、「海外の大学、国内の国公立大、私立大を目指すGSコース」を加える。いずれのコースも2年時で文系理系の選択が可能。理工系の学生の英語教育のニーズが高まる中、新たに理系の進路選択もできる国際教育に特化したコースを設けた形になる。

 GSコースでは、3年間で、時事英語▽日本学(近代史中心)▽広島学(平和教育)▽比較文化学(宗教・文化人類学・コミュニケーション学)▽平和学(平和構築・国際開発協力)などを独自のカリキュラムで学ぶ。TOEIC、GTECなどを定期的に受験するための対策授業を設定し、2020年以降の大学受験に対応する。

 また、中国語とスペイン語の選択授業を設置し、大学進学後に学ぶ第2外国語のベース作りをする。


▲オーストラリア提携校との国際交流

 2年時には約1カ月間、ハワイ州立のコミュニティーカレッジで、海外の大学への進学も視野に入れた研修を実施。外国からの留学生はこのコースに在籍し、自国の文化や価値観などを在籍する生徒と共有する。

 堀田宗男副校長は「英語を勉強するのではなく、英語で勉強をするコース。国際人になるためには、自国の文化や習慣を深く理解して伝える力や、他者の文化や価値観を理解する客観性も必要。独自のカリキュラムを通して、世界に1人で出た時にも自己発信ができる人間、客観的な知識で世界を受け入れることができる人間が育つことを願っている」と話している。

 入学条件は、@英語や国際問題に強い関心を持っている人A中学時代の外国語(英語)の成績が5段階で平均4以上、あるいは英検3級もしくは英検IBA800点以上、またはその同等の英語力を有する人。初年度の募集人数はA、Bコース、GSコース合わせて280人(武田中から進級する生徒も含む)。うちGSコースは25人程度。

沿 革
昭和42年

呉市長ノ木に男女共学・中高一貫の呉中学校開校 長ノ木に呉高等学校開校

昭和46年

黒瀬町大多田に高校黒瀬校舎・寮舎建設

昭和52年

高校黒瀬校舎に鉄筋4階建て8教室完成

平成2年

校名を武田中学校・武田高等学校と改称。長ノ木校舎を黒瀬校舎に全面統合移転。プラネタリウム棟・体育館棟完成

平成28年

新生徒寮完成


インタビュー 竹村豊子校長

英語力とICT力で世界に羽ばたく人材を

竹村豊子校長

 創立50周年を迎えた本校は、当初から「国際的な教養を身につけた国際人の育成」を理念にした教育に力を注いできました。

 現在、海外研修やホームステイ、多彩な異文化交流行事を豊富に取り入れ、ネイティブの常勤講師2人を中心に英語を「聞く」「話す」という会話重視の、生きた英語教育を行っています。

 そういったこれまでの国際教育をベースに、「武田に学び、世界に羽ばたく」を合い言葉とする「グローバルスタディーズコース」を来年の4月に新たに立ち上げることになりました。

 2020年から大学受験の制度は大きく変わります。それに伴い英語教育にも全く新しいものが求められています。ベースのあるわれわれなら実現できるという自負で、3年ほど前から温めていた構想が創立50周年を迎え動き始めました。

 昨年導入したタブレットパソコンを活用した先進的なICT教育も現在順調に進展しています。「英語力」と「ICT力」でグローバル社会に必要とされる世界市民の育成を目指します。

 また、自己実現のためには学力は必要不可欠ですが、社会に出た時にしっかりとコミュニケーションがとれる公共性を備えた人材を育てることも大切です。私立ならではのきめの細かい教育でバランスがとれた人間を育てていきます。


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