「定住できる」まちへ本腰 少子高齢化の進む河内町

自治組織と大学や社協がタッグ 移住者受け入れも視野

 高齢化率43・7%の東広島市河内町で、「高齢者が住みやすいまち」を目指した取り組みが始まった。同町の自治組織「you愛sunこうち」が大学や市社協などとタッグを組み、介護予防を推進。健康な生活を支援すると同時に、介護が必要になっても自宅を離れることなく、住み慣れた場所でケアが受けられる環境づくりを目標にしている。(橋本礼子)


▲生活リズムの改善点などを住民にアドバイスする学生。会場は活気に包まれ、握手をして別れる高齢者の姿もあった

 you愛sunこうちは、上河内、中河内、下河内の3河内の住民による自治組織。同地区では少子高齢化が進み、単身世帯も増加している。一人になって家に引きこもることで健康を損ない、要介護に至ることを防ぎたい。そう考えた自治組織は、介護予防の促進を図る「こうち元気!いきいき!!プロジェクト」を企画。東広島市黒瀬学園台の広島国際大学、市社会福祉協議会河内支所、河内地域センターと協力・連携し、今年度、大学生と住民の交流イベントを5回行う。

 第1回目は6月、河内地域センターで、同大心理学部の田中秀樹教授による睡眠についての講座を開催。住民110人と田中教授に学ぶ学生63人が交じって座り、学生は住民一人一人に生活リズムの改善点などをアドバイスした。you愛sunこうちの木原善行副会長(63)は参加者の表情を見ながら「若いパワーに触れるだけでも、お年寄りは元気になる。この効果は大きい」と手応え。シニア世代の学びの会「万年青大学」の緒方卓壮学長(79)は「いつもはサロンなどに参加しない人も来場していた」と笑顔。

 介護予防を推進しながら、要介護になったときでも町内で安心して暮らせる環境づくりにも取り組む。3河内地区には内科の医療機関はこうちクリニックのみ。将来的にも存続できるよう同クリニックとの協議を重ねている。また、社協が中心となって、ごみ出しやサロンへの誘いなど、住民同士で支え合う体制づくりも進める。市社協河内支所の田原辰生さん(52)は「今回のプロジェクトで横のつながりが強まった。社協の生活支援をより多くの住民に知ってもらえる」と話す。


▲河内地域センターで月〜金曜日に開いているサロン

 将来的には、他都市からの移住者の受け入れも視野に入れる。「私たちが『住んで良かった』と思えるまちになれば、他都市からの移住希望者も出てくるだろう。空き家などを活用して受け入れられるよう準備もしていく」とyou愛sunこうちの河元利行会長(69)。

 高齢者が健康なうちに地方に移り住み、地域社会でアクティブな生活を送り、医療や介護が必要になってもそこで継続してケアを受けられるコミュニティー「CCRC」。このCCRCにつながるyou愛sunこうちの取り組みは、人と人とのつながりづくりが成功に向けての大きなポイント。ハード整備以上の難しさがある。それをどう乗り越えていくのか。これから注目を集めそうだ。

生きがいづくり、介護予防の実践
いきいきプロジェクトで学生と交流しながら介護予防
地域センターで毎日サロンを開催
環境の整備
医療・介護施設の充実へ向けた関係者への働き掛け
在宅介護がしやすい協力体制づくり
将来のまちの姿
現在、住んでいる人が住みやすさを感じ定住する
市外からの移住者も受け入れる
Iターン、Uターン者も住みやすい環境

ザ・ウィークリー・プレスネット 2017/7/20

ページの先頭へ

  • ジモ通
  • FM東広島
  • FM東広島ブログ
  • イベントカレンダー
  • ポスト設置場所
  • 鳥取発!紙上ショッピング
  • 美食倶楽部 牛肉販売
  • 東広島美食倶楽部
  • 白竜湖
  • 次郎丸
  • 白竜湖リゾート
  • T・JOY東広島
  • 愛新美術館