センター試験廃止で変わる学習指導

 今の中学2年生が高校を卒業する2021年の大学入試から、センター試験が廃止になる。従来の暗記した知識の量で学力を測るのではなく、思考や判断など活用力が問われるようになる。東広島の私学2校はどんな取り組みをしているのか。現状を聞いた。また、同市の塾での学習方法も教えてもらった。


近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校

大学附属校として将来を見据えた学習


海外生徒との交流

 附属中学・高校では、中1からインターネットを利用した海外校との交流を行うシステム「パレーゴ」を導入。同年代の生徒たちとのメールのやり取りで、英語に触れるだけではなく、コミュニケーションに慣れていく。その後、イングリッシュキャンプやカナダ語学研修やUCバークレー研修を通して英語を使うことと同時に、課題について調べ議論し、まとめて発表する力を養う。もちろん英語の資格検定試験も全員が受験し、好成績を修めている。


近畿大学生とのキャリア教育

 ICT機器も積極的に取り入れており、リクルートの「受験サプリ」で個々の進度に応じて能動的に学習を進めている。また、タブレットやベネッセの「クラッシー」を利用した授業やアクティブラーニングの成果は、学習発表会や文化祭の中でのプレゼンテーションとして表現する場が用意されている。隣接する近畿大学工学部の学生の支援のもと、クラブ活動でロボット作成やプログラミングを行うなど附属校のメリットが存分に生かされている。

 将来を見据えた教育が中学から段階的に受けられるのは、大学附属校の大きなメリットであろう。


武田中学校・高等学校

受動型の学びから探究・創造・発進型の学びへ

アクティブラーニング授業

タブレットに向かって情報収集する生徒

 新しく導入されるテストに対応できる学力を身につけるため、情報をノートに写し覚える従来型の方法から、自分で情報を収集する方法へ。この情報の中から答えを見つけ、発信できる力が重要になる。学習を「受動型の学びから、探究・創造・発信型の学びへ」と進化させるために必要だと考え始めたのが「タブレットの導入」。

 2016年度から中学一年生と高校一年生にタブレット端末を配布し、本格的に始まる大学入試改革を意識し、思考力・判断力・表現力の向上を目指したアクティブラーニング授業を展開。


英語で日本の文化をプレゼン

 タブレットで情報を収集、分析した研究を発表するなど、自分の考えを表現して伝える際の支援ツールとして活用。

 また、英語は技能を習得する考え方から脱却し、活用できる能力とするために、外国人教員と日本人教員のチームティーチングを中学1年の段階から取り入れている。その授業の中では英語を単に習得するのではなく、英語で表現することを学んでいる。英語で表現するひとつの手段として、英語プレゼンテーションを全員ができるよう、段階を追って取り組みを進めている。


修猷学館

「表現力」を鍛えることは、どの科目でも重要!

塾長 徳永雅子さん

 新しい大学入試制度に向けて、これからは単なる丸暗記をさせるのではなく、知識を組み合わせていく応用力に加え、答えを導くまでの考えの道筋をきちんと説明できるところまで指導していく必要があります。

 自分の考えを伝える「表現力」を鍛えることは、どの科目においても重要です。 英語は今までと大きく変わり、「話すこと」「書くこと」「聞くこと」「読むこと」の4技能の評価を推進します。早期英語教育、思考力の訓練は大きなメリットになるでしょう。何度も受験できる、たくさんのチャンスがあるからこそ「戦略」が不可欠です。自分の長所を活かせる入試への対策に集中するのが得策と言えそうです。

IKUEI個別学院

読む・書く、話す・聞く力が重要

塾長 日高英明さん

 2020年の入試改革によってスタートするのは、思考力・判断力・表現力の判断機能、つまり各教科の区別がなくなり、理系の問題に文系の要素が入ってくるなど、総合的な学力が問われることになります。たとえば理科の問題に対し、文章読解と英文読解を交えた解答、社会で数式を解く問題など。英語の試験では、各種の英語検定が採用され始めています。

 IKUEI個別学院は、英語検定と漢字検定の指定された準会場となっています。塾生にはもちろん積極的な受検を奨めています。読む・書くはもちろん話す・聞く力も重視されます。受検級と実力に合わせた指導を個別指導で行っています。

彩星館

『覚える』と『理解』を平行して行う学習へ

塾長 上重智治さん

 数学に的を絞って話をさせていただくと従来の学習は中学・高等学校は公式を覚えてしまえば、ある程度点数が取れて、大学受験をパス出来ました。

 今後は公式の根本を理解し学習していく必要があると考えています。これが「思考力・判断力・表現力」につながってきます。したがって、幼い頃から根本を理解する学習方法が身に付いている経験が有利になってくると予測されます。

 今後の大学受験に向けて、小学生から積み重ねた理解力が必要。「覚える」と「理解」を平行して行う学習に切り替える必要があるでしょう。また、、時間、速度、価格など日常に溢れている数字にも着目し意識してみましょう。

明光義塾 西条中央教室

受動的学習から能動的学習へ

教室長 大田修弘さん

 センター試験の廃止で、それに変わるテストが具体的にどのような問題が出るのか分かりませんが、広島の高校入試に記述式問題が多くなってきています。自分の考えを書かせたりする問題を記載するため、国語力も必要になってきます。

 従来の学習は、志望校に合格するため。これからは覚えた知識をどのように実用していくかが必要になる。つまり学習においても受動的から能動的学習へと変革しなければなりません。中学のテスト対策、高校入試対策を通じて、新しく変わる大学入試に備えていく。それには自分の考えを意見にし述べることが出来る未来教育をしていく必要があると考えています。

ザ・ウィークリー・プレスネット 2016/12/10

ページの先頭へ

  • ジモ通
  • FM東広島
  • FM東広島ブログ
  • イベントカレンダー
  • ポスト設置場所
  • 鳥取発!紙上ショッピング
  • 美食倶楽部 牛肉販売
  • 東広島美食倶楽部
  • 白竜湖
  • 次郎丸
  • 白竜湖リゾート
  • ビアガーデンZ
  • T・JOY東広島
  • 愛新美術館